長尾一洋長尾一洋

ラジオde経営塾「小説家・真山仁さん」

2022-09-05

 文化放送で、毎週月曜日19:30から放送している「長尾一洋 ラジオde経営塾で、「ハゲタカ」で有名な小説家、真山仁さんにゲスト出演していただいた。
 「ハゲタカ」のイメージで真山さんは金融や経済に強い印象だったが、決してそういうわけではなく取材によってディテールまで詰めていくそうだ。6月に出た新作「墜落」(文藝春秋)は沖縄、米軍基地、貧困問題などがテーマになっている。高校時代に、一人の力で世の中を変えていくことができる職業として小説家を目指され、それを実現され、社会に問題提起する小説を書かれている。私が高校生の時には何も考えていなかったが・・・。
 スタジオはこんな感じ。


 ちなみに、「墜落」は冨永検事シリーズの最新刊ということで、シリーズ一作目の「売国」のサイン本をいただいた。これもまた面白い。ロケット開発をテーマに日本の技術を他国に流す売国奴(政治家や研究者)が出て来て引き起こすいろいろな事件を冨永検事が解決していく。小説という形でエンターテインメント性を持たせながら、世の仕組みやその問題点を伝えてくれる。
 本の表紙はこんな感じ。是非、お読みいただきたい。「売国」は文庫も出ているそうだ。


 ちなみに、もらったサインはこれ。「墜落」は買って読んでいたので、サインしてもらった。


 他にも昨年書かれた初のノンフィクション「ロッキード」の話やこれから出る岩波ジュニア新書「"正しい"を疑え!」の話もお聴きした。ジュニア新書は高校生向けらしいのだが、「"正しい"を疑え!」は読んでみたいと思う。今は、さまざまな情報が飛び交っているが、何が正しくて何がフェイクなのかもよく分からないし、誰かが正しいと言うことが本当に正しいのかどうか見極める力が必要な時代だと思う。
 綿密な取材を積み重ね、小説という架空の世界に確からしいストーリーを創り上げる小説家がどういうもののの見方、捉え方をしているのかというのは勉強になる。誰かが言うことを真に受けて、表面だけを見て、分かったつもりになっているようではダメなんだな。。。
 ということで、最後は、松尾英里子アナウンサーと一緒に3人でパシャリと記念撮影。


 大人気小説家でありながら、大変フレンドリーに接していただき、短い時間ではあったが、突っ込んだお話も聴けて楽しかった。ラジオをお聴き逃しの方は、Podcastでお聴きいただけます。



ラジオde経営塾「有隣堂・松信健太郎社長」

2022-06-21

 文化放送で、毎週月曜日19:30から放送している「長尾一洋 ラジオde経営塾」(以前の「孫子であきない話」からリニューアルして「ラジオde経営塾」に改編)に、NIコンサルティングのクライアントでもある株式会社有隣堂の松信健太郎社長にゲスト出演していただいた。
 横浜の伊勢佐木町発祥の書店チェーンである有隣堂さんは、現在、神奈川だけでなく東京や千葉にも展開し40店舗を有する大手書店だ。私は大学時代を横浜で過ごしたので、有隣堂さんは馴染み深い。特に横浜駅西口のお店にはお世話になった。今や、一般的な書店だけでなく、STORY STORY、HIBIYA CENTRAL MARKET、誠品生活日本橋といった新業態も生み出し、さらには音楽教室やカルチャー教室も展開されている。松信社長は、書店の再定義とおっしゃっていたが、書籍以外の「モノ・コト・トキ」の力を借りて「書籍」を売り続けていく、書籍を売ってきた信用力で書籍以外の「モノ・コト・トキ」を売っていくという2軸で従来の書店の枠をぶち壊し、再構築されているようだ。
 NIコンサルティングがお世話になっているのは、店舗部門ではなく所謂外商部門に当たる、ビジネスソリューション営業部だ。オフィスにおける「モノ・コト・トキ」を売っている部署と言えば良いだろうか。オフィスの生産性を上げ、DXを推進していく手段として、NIコンサルティングのNI Collabo 360のやSales Force Assistantのを活用、販売もしていただいている。まさに書籍を長年売って来られた信用力があるし、神奈川県内では知らない人はいないほどの知名度もあるから、提案もスムーズだ。
 といったご縁で「ラジオde経営塾」にご出演いただいたわけだが、文化放送のスタジオはこんな感じ。松尾英里子アナウンサーと一緒に3人でパシャリと記念撮影。


 有隣堂さんの創業は1909(明治42)年。100年以上の歴史を持った老舗だ。昭和31年に建てられた伊勢佐木町本店ビルは、国内初の本格的書籍専門ビルだそうだ。その本店の前では、フォークデュオの「ゆず」がストリートライブをやっていたそうなのだが、「邪魔だ」と追い払ったら、反対側の松坂屋前でライブをやるようになり、伝説の聖地になり損なったらしい・・・。まぁ、実際邪魔だったのだろうし、まさか二人組のお兄ちゃんたちがその後「ゆず」になるとは思わなかっただろうから、もったいないけど仕方ない。
 そんな有隣堂さんで、今話題沸騰なのが、YouTubeチャンネル『有隣堂しか知らない世界』。チャンネル登録者数は約15万人、再生回数は2000万回を超える大人気チャンネルだ。ブッコローというミミズクを模したキャラクターが登場するのだが、このブッコローの毒舌というか本音トークが笑わせてくれる。私も最初にビジネスソリューション営業部の人に「YouTubeチャンネルが人気なんですよ」と聞いた時には、「そうなんですね。へー」くらいでスルーしていたのだが、見てみたらビックリ。思わずハマってしまった。企業広報におけるYouTube活用の参考になると思うので、是非ご覧いただきたい。ここまでの本音トークが出来るかどうかは問題だが、コンテンツを考えるヒントにはなるはずだ。
 本が売れない時代、書店もどんどん減る時代という厳しい環境の中、やり方次第ではいろいろ挑戦も出来るということを実地で示してくれている有隣堂さんの今後に大いに期待したい。私の第二の故郷横浜の有隣堂さんはこうして頑張っておられるのだが、残念なのが第一の故郷広島の書店だ。広島でも地元の書店がどんどん消えて行く中で頑張っていた廣文館とフタバ図書の経営が行き詰まってしまい、地元資本ではなくなった。店舗はまだ残っているけれども書籍文化が廃れてしまわないかと心配している。紀伊国屋さんやジュンク堂さんに頑張ってもらうしかないか。
 やはり書店というのは、その地域における身近な文化拠点だと思う。一般庶民が気軽に入れて、比較的安い価格で(時に立ち読みで)文化に触れられる場所があることは大切だ。ネットにはないリアルな触感や人との交流に価値がある。そういう意味でも有隣堂さんが「モノ」だけでなく「コト・トキ」も提供しようとされているのは素晴らしいと思う。私も音楽教室にでも通おうかな。本を読み、音楽を奏で、YouTubeのブッコローを見て笑い転げる。そんな文化的な生活がしたいと思ったゲスト回だった。
 お聴き逃しの方は、Podcastでお聴きいただけます。



孫子であきない話「キャスコ・福岡正記常務」

2022-04-20

 文化放送で、毎週月曜日19:30から放送している「長尾一洋 孫子であきない話」(4月からリニューアルして「長尾一洋 ラジオde経営塾」に改編)に、NIコンサルティングのクライアントでもあるキャスコ株式会社の福岡正記常務にゲスト出演していただいた。ゴルフをする人はキャスコさんのことをご存知だろうが、香川県さぬき市発祥のゴルフ用品メーカーだ。元々は香川の地場産業でもあるグローブの生産から始まったそうだが、今やクラブやボールなどにも幅を拡げ、世界初の商品開発も連発されている企業である。
 ゴルフ用品メーカーは他にもたくさんあるが、多くの場合自社では製造せずOEMで調達するところを、キャスコさんは自社工場を香川だけでなくタイやバングラデシュにも持って製造から販売まで一貫体制を構築している。福岡常務は、その営業部門の責任者である。
 文化放送のスタジオはこんな感じ。八木ひとみアナウンサーと一緒に3人でパシャリと記念撮影。


 実はコロナ禍でゴルフ業界は好調だったそうだ。野外だし少人数だし感染リスクもないからだろう。おまけに女性やシニアなど客層も広がっているのだそうだ。以前は女性ゴルファーがいても、おじさま方の添え物のような感じだったそうだが、今では女性だけで回っているケースも多いらしい。もちろん、日本全体の高齢化と共にゴルファーも高齢化している。そんな女性やシニアにやさしいゴルフ用品を提供しているのがキャスコだ。
 キャスコさんは、企業ミッションとして、「"楽しいゴルフ"宣言」を掲げて、よく飛ぶボール、飛ぶけど曲がらないクラブ、バンカーから出しやすいクラブなどを売りにしている。
 私がいいなぁと思うのが、ドルフィンウェッジ。イルカのようなしなやかな曲線を活かしたデザインで、バンカーから出しやすく、ラフでダフりにくい。洒落てもいるし使いやすいなんてすばらしい。
 そして、通称「赤パタ」と呼ばれる赤いパター。四角いヘッド形状で真っ直ぐ転がせるため、カップイン率がアップ。これも洒落ているのに使いやすいなんて素敵。
 もちろん、グローブは元々の祖業製品だから、どれを選んでも間違いなし。是非、ゴルフをされる方、これからやってみようという方はキャスコのゴルフ用品をお試しあれ。
 そんなキャスコさんは、営業担当者が抱える顧客数が多いし、ゴルフ場など交通の便の良くない先も多いので、出張が多く、弊社のSFA(Sales Force Assistant)を結構使いこなしていただいている。そのためコロナ禍で直行直帰やリモートが多くなってもあまりマイナスの影響はなかったそうだが、商談情報の共有は顧客提案にも製品開発にも活かせる貴重な情報だから、ますますSFAの活用度が上がるだろうと思う。
 やはり高齢化が進んで足腰が弱くなる人が増えるのも困るので、シニアのゴルフは運動不足解消に良いと思う。私はゴルフから遠ざかっていたが、さらに歳をとったらキャスコさんで道具を揃えて、下手でもうまくできるようにして"楽しいゴルフ"をやってみたいと思う。その時は、UFO by POWER TORNADOで飛ばしてやる!!



孫子であきない話「ステッドラー日本・遠井孝夫社長」

2022-02-02

 毎週月曜日19:30から文化放送で放送している「長尾一洋 孫子であきない話」に、NIコンサルティングのクライアントでもあるステッドラー日本株式会社の遠井孝夫社長にゲスト出演していただいた。ステッドラーと聞いてピンと来る人もいるだろう。世界中に文具、事務用品を販売しているドイツ企業である。製図などに使うプロ向けの高級品も多く、「ステッドラーじゃないとダメ」というこだわりを持った人も多いらしい。
 なんと、1662年にドイツのニュルンベルクで、フリードリッヒ・ステッドラー氏が「鉛筆職人」として認定を受けた記録が残っている老舗企業である。現在では、26か国に支社があり、150以上の国と地域で販売されているそうだ。
 そんな老舗グローバル企業の日本法人を率いるのが、遠井社長だ。小学校時代にステッドラーの消しゴムと出会ったそうだ。私は安い消しゴムとしか出会いがなかったが・・・。遠井社長は、その後、大学で地理学を専攻し、そこでまたステッドラーの自在曲線定規を使用していたという。私は自在曲線定規という存在を知らなかったが・・・。そして、他社への就職が決まっていたのに、運命のいたずらか、宿命だったのか、ステッドラー日本に就職され、社内のあらゆる部署を経験された後の2010年に社長に就任された。
 八木ひとみアナウンサーと一緒に3人でパシャリと記念撮影。


 日本には、文具ファン、文具コレクターのような人がいて、可愛らしさを求めたりするらしいが、ドイツでは文具はあくまでも道具であって、実用性を求めるのだそうだ。言われてみれば、日本だとキャラクターがデザインされた可愛らしいものが結構あるし、こんな機能いるのかなという余計な機能がついていたりする。対して、ステッドラーさんの製品は、まさにドイツらしいシンプルなデザインで質実剛健。たしかにプロ受けしそうなものが多い。
 だが、そこにはお国柄、ご当地マーケットの特性というものもあるわけだから、ステッドラー日本さんでは、日本独自仕様の製品も作っているそうだ。本国からの介入もあるそうだが、ドイツと日本は遠い。その距離感で一定の独立を保てているとおっしゃっていた。
弊社のSales Force AssistantNI Collaboは、2006年に導入してもらったのだが、日本における文具マーケットは、人口減少もあり、何より子供の数が減っていることで、縮小していくことは避けられない。そうした中で業績を維持、向上させて行くには、営業力強化はもちろん、デジタル対応などの製品開発も重要になるだろうし、ステッドラーならではの価値提供が求められて行くだろう。文具全体ではマーケットが縮小しても、「大人のぬり絵」や粘土(オーブン粘土 FIMO )細工など趣味の世界は広がっていて、そうした領域へもアプローチして行かれるそうだ。
 是非、ステッドラーさんの筆記具や粘土をお試しいただきたい。ファンになってしまう人も少なくないと思う。ラジオをお聴き逃しの方は、番組ホームページからPodcastをチェックしてみてください。



孫子であきない話「吉乃川・峰政祐己社長」

2021-12-13

 ラジオの文化放送で、毎週月曜日19:30から放送している「長尾一洋 孫子であきない話」に、NIコンサルティングのクライアントでもある吉乃川株式会社の峰政祐己社長にゲスト出演していただいた。日本酒好きな方ならきっとご存知だろうが、吉乃川さんは、新潟県長岡市にある473年続く老舗酒蔵だ。
 峰政社長は、元々コンサルタントとして吉乃川さんに関与されていて、その縁で入社し、社長になったそうだ。コンサルティングをしていると、クライアントからフルタイムで入社して欲しいと言われることはあるのだが、473年も続く老舗企業で社長に、というのは余程信頼度が高かったのだろうと思う。もちろん歴史の重みもあって、責任重大だが、なかなかできない貴重な体験を楽しんでおられるようにも感じた。
 そんな峰政社長にお越しいただいたスタジオの雰囲気はこんな感じ。八木ひとみアナウンサーと一緒に3人でパシャリ。お酒を軽くいただいたので微妙に顔が赤いのがお恥ずかしい。大して飲んでないのに・・・。


 お酒を飲む機会はあまりないし、すぐ赤くなるほど弱いので日本酒の味もよく分からないのだが、スッキリしつつ甘みもあるとても飲みやすいお酒だと感じた。長岡の土地と風土と水が生んだ賜物だろう。寒暖差があって、雪も多いから水が良くて、米もうまいし当然酒もうまいという土地柄。そこで戦国時代から酒造りが続いているのだから、うまくないはずがない。
 そして、伝統の味、変わらない味も大切にしつつ、そこに安住するのではなく新しいタイプのお酒にもチャレンジしておられるそうだ。味や製法だけでなく、江戸時代にあったという「通い徳利」からヒントを得た、フルステンレスのシルバーメタリックボトルで、顧客と酒蔵を行き来させる「カヨイ」というサービスは、販売方法も革新させている面白い取り組みだ。ロットナンバーが刻印されたマイボトルに、お酒が入って送られて来て、飲んで返送するとまた新しいお酒が入って送られてくる。どんな味のお酒が来るのかという楽しみと、循環リサイクルでお酒を楽しむというエコな楽しみもあって、利用者も増えているそうだ。
 やはり、どんなビジネスも、現状に安住し、過去からの積み重ねに胡坐をかいていてはダメだなと思う。常に新しい取り組み、新しい挑戦をして来たからこそ473年も続いているとも言えるだろう。
 ラジオをお聴き逃しの方は、番組ホームページのPodcastをチェックしてみてください。



孫子であきない話「野村興産・藤原 悌社長」

2021-12-01

 毎週月曜日19:30から文化放送で放送している「長尾一洋 孫子であきない話」に、NIコンサルティングのクライアントでもある野村興産株式会社の藤原 悌社長にゲスト出演していただいた。野村興産さんは、日本で唯一の水銀リサイクル処理企業だ。
 水銀と聞くと、ネガティブなイメージを思い浮かべる人も多いと思うが、消毒殺菌効果や防腐作用もあり、常温で液体になり沸点が低いことから金メッキなどにも使われて来た有用な物質である。それを安全に処理して再利用できれば、廃棄し埋め立て処分されることもない。それを実現するのが野村興産さんである。
 北海道の北見市、と言っても大雪山にほど近い場所で水銀の大鉱床(東洋一の水銀鉱山)が発見されたことで生まれたのが、前身の野村鉱業である。その後、採掘からリサイクルへとシフトし、水銀処理技術を活かすべく引き継いだのが野村興産だ。今も、当地にイトムカ鉱業所があり、水銀のリサイクル処理を行っている。ちなみに、イトムカとは、アイヌ語で「光り輝く水」という意味だそうだ。
 藤原社長は、元々技術畑で、このイトムカ鉱業所にも長年勤務された、水銀のプロフェッショナルと言える人である。そんな藤原社長にお越しいただいたスタジオの雰囲気はこんな感じ。八木ひとみアナウンサーと一緒に3人でパシャリ。


 水銀を使っている一般的なモノとしては蛍光灯や電池などが思い浮かぶと思うが、そこから水銀だけを取り出していては、他がタダのゴミになってしまって、ほんのわずかなリサイクルにしかならない。そこで野村興産さんでは、水銀だけでなくその周辺にあるガラスや金属などのリサイクル処理も行うようになった。水銀の処理技術があるだけでなく、無駄なものを極力出さずに再利用する、循環型社会に無くてはならない企業になったわけだ。
 今や、世界は環境問題や資源問題を避けて通ることができなくなっているが、世界中に水銀をリサイクル処理できる企業は野村興産さんを含めて数社しかないそうだ。となれば、日本だけでなく海外からも引き合いが来るようになる。すでに、フィリピン、台湾、インドネシアから水銀廃棄物を輸入し、処理を行っているそうで、今後も東南アジアを中心に水銀廃棄物の適正処理に貢献して行くお考えだ。
 気になるのは、すべての水銀および水銀を使用した製品等が野村興産さんに集められ処理されているわけではないということ。他社では水銀処理が適正にできないわけだから、自ずとそれらは埋め立て処分されることになる。適切に用いれば薬にもなる有用な物質であっても、人間がその扱いを間違えれば、水俣病のような害を生むことになる可能性がある。日本国内ですらそうだから、東南アジア諸国ではどうなっているのかと心配になる。
 NIコンサルティングのクライアントだからというわけではないが、すべての使用済み水銀が野村興産さんに集まって、適正に処理されリサイクルされて行くようになってもらいたい。もちろんアジア圏もだ。
 水銀リサイクル処理という地味ではあるが、無くてはならない企業に出会えて良かったし、そんな企業をお手伝いしていると思うと誇らしくもある。感謝。
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孫子であきない話「本田商店・本田 繁社長」

2021-11-16

 月曜日19:30から文化放送ラジオで放送している「長尾一洋 孫子であきない話」に、NIコンサルティングのクライアントでもある有限会社本田商店の本田 繁社長にゲスト出演していただいた。本田商店さんは、島根奥出雲の出雲そばの会社だ。出雲に旅行に行って出雲そばを食べるのではなく、本田商店さんは、出雲そばを全国へ販売。本格派出雲そばをスーパーなどでも買える。もちろん通販もあり、コロナ禍で巣篭もり需要が増えたこともあって売上が4割伸びたそうだ。
 その秘訣は何か、なぜそれが本田商店さんには出来て、他社には出来なかったのかを聞いた。
 スタジオの雰囲気はこんな感じ。お持ちいただいたたくさんの商品を手に八木ひとみアナウンサーと一緒に3人でパシャリ。


 この写真をよく見ると、コロナ禍でも業績を伸ばしている秘訣が分かるはずだ。出雲そばは当然として、レンジでチンして食べられる出雲そばとか、そば屋なのに生パスタまで製造販売しているのだ。それも生麺なのに、保存料や添加物なしで3ヶ月日持ちするそうだ。この品質が評価されて生パスタは無印良品さんでも扱われていたりする。正直なところ、島根の奥出雲と言ったらかなり田舎である。社員数もそんなに多いわけではない。失礼ながら、そんな田舎の小さな会社が、こうした商品開発を行い、全国に販路を広げて、コロナ禍にも負けずに業績を伸ばしている、という事実を多くの企業経営者に知ってもらいたい。
 「うちは小さいから」「この辺りは田舎だから」と言い訳ばかりして、何も挑戦しようとしない、変革を受け容れようとしない経営者の皆さん、是非この本田商店さんを見習って欲しいと思います。
 本田社長は、変化を当たり前にする風土づくりを意識して経営を行っているらしい。変化が当たり前と考えるからコロナ禍という変化にも柔軟に対応出来たし、無添加の生麺を生み出した。
 ちなみに、無添加麺は、本田社長の妹さんがアトピーだったことから、先代の社長(すなわち御父上)が研究したどり着いたものだと言う。そのエピソードもホームページに書かれているので是非読んでみて欲しい。大手でも出来ない、大手だからこそ出来ないのかもしれないが、無添加生麺の全国販売なんて普通に考えたら「うちには無理」と諦めるところだろう。だが、それが実現出来ているのだ。
 さらに、本田商店さんでは、生産設備の増強を図り、顧客が製造現場を見学したり職人さんと会話したりも出来るような新工場を計画中だそうだ。それも有名建築家に依頼して観光名所にもなるようなものを目指しているらしい。「なるべく安く、とりあえず」という設備増強ではなく、自社のレベルを一段階上げ、社員さんが誇りを持てるような会社を作るための投資。地方の中小企業に勇気と元気を与えてくれるお話が聞けたと思う。
 ラジオをお聴き逃しの方はradikoか、番組ホームページのPodcastをチェックしてみてください。



孫子であきない話「企業サービス・吉本哲雄社長」

2021-11-02

 文化放送で月曜日19:30から放送している「孫子であきない話」に、NIコンサルティングのクライアントでもある株式会社企業サービスの吉本哲雄社長にゲスト出演していただいた。企業サービスさんは、人材採用時のバックグラウンドチェックで42年の実績を持つ会社だ。本社は大阪だが東京にも拠点があり全国ネットワークを構築されている。
 バックグラウンドチェックとは、採用予定者の人物調査のことであり、経歴相違、勤怠状況、職務能力、退職理由、性格・素行、健康状態、生活状況、犯罪関与などについて調査するというものだ。昔の身元調査のような差別的な意味合いのものではなく、厚生労働省の「公正な採用選考」の指針に則った調査で、コンプライアンス上のリスクはない。企業サービスさんでは、ISO27001認証も取得して、個人情報保護法に関しても十分配慮した調査を行っているそうだ。
 スタジオの雰囲気はこんな感じ。微妙な距離感で八木ひとみアナウンサーと一緒に3人でパシャリ。


 採用時の調査としては、外資系でよく使われるリファレンスチェックが日本企業にも取り入れられて来ているようだが、企業サービスさんのバックグラウンドチェックはそれとは違って、一歩も二歩も踏み込んだ調査になる。ちなみに、リファレンスチェックは採用応募者本人が前職の上司や同僚などを指定してアンケートやヒアリングに応じてもらうといったものだ。推薦者を指定するような感じだと思えば良いだろう。当然その場合には自分に対して好意的な人、ポジティブなことを答えてくれそうな人を指定するわけで、ネガティブな情報は出にくくなる。もちろん、推薦者すら指定できないような人物では調査するまでもなく信用信頼に欠けるか人間関係に問題があるかではないかと疑われることになり、一定の効果はあるわけだが、バックグラウンドチェックの場合には忖度抜きで調査することになる。
 吉本社長は、1993年に企業サービスに入社し、調査員からの叩き上げで社長になった人だ。現会長からマンツーマンでしごかれたらしい。探偵のような仕事だから、強面のヤバい感じの人ではないかと心配されるかもしれないが、全くそのようなことはない。吉本社長のブログを読んでいただくと多方面の話題でブログを書かれており、その人となりが伝わって来るはずだ。
 人の採用や育成でお困りの方、かつて面接で相手を見抜けず痛い目に遭ったことがある方などは是非企業サービスさんにご相談されると良いと思う。オンライン面接で採用せざるを得ないような場合などは必須と言っても良いだろう。
 ラジオをお聴き逃しの方はradikoか、番組ホームページのPodcast(https://podcastqr.joqr.co.jp/programs/sonshi)をチェックしてみてください。



孫子であきない話「ドーバー洋酒貿易・和田泰治会長」

2021-07-02

文化放送でいつもは月曜日19:30から放送している「孫子であきない話」に、プロ野球中継の関係で火曜日にズレたが、NIコンサルティングのクライアントでもあるドーバー洋酒貿易株式会社の和田泰治会長にゲスト出演していただいた。ドーバー洋酒貿易さんは一般には知られていないが、製菓用洋酒で8割のシェアを持っている会社で、日本に住むほとんどの人が知らぬ間に、ケーキなどの洋菓子を食べながらドーバー洋酒貿易のお酒を口にしているはずだ。
 和田会長はその創業者であり、50年以上も前に、まだ洋菓子店がそんなになかった時代から、製菓用洋酒マーケットを作って来た人である。そして8割ものシェアを取ったわけだが、製菓用洋酒はどうしても黒子の存在だ。人に説明するのにも、何をしているのか分かってもらうのに苦労したと言う。洋酒を売っていると言えば「サントリーかニッカか」と言われる。そうでなければ「町の酒屋さんか」となる。それで和田会長は、消費者向けのビジネス、顔の見えるビジネスに長年挑戦したかったそうだ。そこで取り組んだのが、地ビール。軽井沢ブルワリー株式会社を設立し、「THE軽井沢ビール」を売り出した。これがなかなか美味い。番組中にもいただいたのだが、口当たりがまろやかで、スッキリとした味わい。ビール大好きの八木ひとみアナウンサーにも好評だった。
 軽井沢ビールを手に、スタジオで記念撮影。


 缶ビールももちろんあるのだが、瓶にこだわりがあるそうだ。サンドブラスト加工の工程を増やして瓶と瓶が当たっても傷が残らないようにし、栓は栓抜きがなくても手で開けられるツイストキャップ方式。グラスに注いでも良いが、手でさっと栓を開け瓶のまま飲むのもまたカッコ良い。
 そしてラベルには、世界的画家、千住博画伯の名画が。この絵は缶にもあるのだが、軽井沢千住博美術館で和田会長が千住画伯の絵と運命的な出会いをしたのだそうだ。そんな世界的に評価される画家が商品のラベルに自分の作品を使わせるようなことは滅多にないだろうが、美味しいビールを作ろうとする軽井沢ブルワリーの思いが伝わって実現したらしい。軽井沢ブルワリーさんのホームページにはその辺りのエピソードも書かれているので興味のある方は是非そちらもご覧ください。
 ビールを味わうと同時に絵画も味わい、ゆったりとした気分に浸れる。そんな贅沢なビールが「THE軽井沢ビール」なのだ。大手ビールメーカーにも負けない設備で衛生面にも万全を期して、独自の存在感を生み出しているのがまた面白い。和田会長の創業者魂に触れ、80を越えても尚理想を求める真摯な姿に、50代の若造はまだまだ頑張らないといけないなと感じた「孫子であきない話」だった。
 ラジオをお聴き逃しの方はradikoか、番組ホームページのPodcastをチェックしてみてください。



孫子であきない話「清水食品・川原直樹常務」

2021-06-15

 文化放送で月曜日19:30から放送している「孫子であきない話」に、NIコンサルティングのクライアントでもある清水食品株式会社の川原直樹常務取締役にゲスト出演していただいた。清水食品さんと言えば、SSKマークでお馴染みの水産缶詰、果実缶詰の会社だ。静岡の清水が発祥で、日本初の鮪油漬缶詰を製造、世界に輸出した歴史とベンチャースピリットを持つ会社である。
 スタジオの雰囲気はこんな感じ。人気のサバカリー缶を手に八木ひとみアナウンサーと一緒にパシャリ。


 サバカリー缶は、インドカリーでこれまたお馴染みの新宿中村屋さんとのコラボ商品。インドカリー仕立てと本格麻辣仕立ての2種類がある。私はあまりサバ缶は好きではないのだが、そんな私でもこのサバカリーは美味しく食べられた。DHAとEPAを豊富に含んだサバを新宿中村屋さんのカリー味で食べられるのは「医食同源」を目指す清水食品さんのビジョンを具現化した商品だと言えるだろう。実は、新宿中村屋さんもNIコンサルティングのクライアントであって、非常にご縁を感じる。サバカリーを監修した料理長さんは知らないだろうが・・・。
 番組のプレゼントに、サバ缶のレシピ本もご提供いただいたのだが、清水食品さんのホームページには多くのレシピが載っているので、缶詰やパウチ商品などを使っていろいろな料理にチャレンジしてみるのも良いと思う。
 ちなみに、昭和31年に、世界で初めてチューブ入りマヨネーズを世に出したのも清水食品だ。昭和4年設立の老舗でありながら、新しいことにどんどん挑戦する姿勢が素敵だと思う。
 昨年、2020年にコロナ禍がやって来て、営業担当者が客先訪問出来なくなった時に、私が「コンタクトレス・アプローチ」を提唱したら、逸早く社内研修もやって取り組んでくれたのが、この清水食品さんでもある。本は8月に出たのだが、その前の7月には全営業を対象にオンライン研修を実施した。時代の変化に際し、新しいものにも躊躇せず取り組む姿勢は、商品開発においても営業活動においても素晴らしい成果をあげている。
 親会社となる鈴与グループは、享和元年(1801年)から200年を超える歴史を持つ企業グループであり、清水食品さんはその中の一社なのだが、共生(ともいき)という理念で、更なる歴史を積み重ねて行かれるに違いないと確信した。
 ラジオをお聴き逃しの方はradikoか、番組ホームページのPodcastをチェックしてみてください。



コンタクトレス・アプローチ用BOX

2021-05-12

 昨年、2020年5月8日、一回目の緊急事態宣言が発令されている最中に、非接触で営業活動を進める「コンタクトレス・アプローチ」の初セミナーを行った。新型コロナウイルスによって急にテレワークを強制され、客先への訪問ができずに自宅で立ち往生してしまっていた営業部隊に、どうすればWithコロナ、Afterコロナ時代の営業ができるかを提示し、緊急提言したわけだ。
 あれから1年。今また緊急事態宣言が発令されている・・・。やはりテレワークが要請され、客先訪問はしにくいし、法人客なら相手が在宅勤務で会社にはいなかったりする。地方に行くにも都市圏に行くにも、出張は憚られる事態に陥っている。1年経っても「コンタクトレス・アプローチ」が必要であることに変わりはない。
 その「コンタクトレス・アプローチ」を進める上で避けて通れないのが、WEB商談である。だがそのためには、音が漏れず、雑音が入らず、映り込みを気にしなくて良いスペースが必要となる。WEB商談が増えれば、会議室や応接室などが埋まり、WEB商談難民、リモート営業難民が発生することになる。弊社、NIコンサルティングも例外ではない。というか、「コンタクトレス・アプローチ」を提唱する会社として、自らそれを実践しているわけで、最もWEB商談に積極的に取り組んでいると言っても良いくらいだから、難民の発生率は高い。
 そこで、この度、コンタクトレス・アプローチ用BOXを2台設置した。スマホで適当に撮ったので見た目がイマイチの写真で恐縮だが、こんな感じ。


 一人用のBOXが2台並んでいる。ただの箱だろと言いたいところだが、スプリンクラーやら不燃材料を使っているかなど消防法の関係でいろいろ条件がつけられて、案外高い。
 中はこんな感じ。


 ネット回線や電源はもちろん必要だし、防音もされていないといけないし、ドアは透明なガラスなのだが、スイッチを入れるとスモーク状態になって中が見えなくなるスマートガラス仕様。狭く感じるが、利用者からは、「この狭さが集中できて良い」と評判だ。
 今後、こうしたBOXが多くのオフィスに設置されるようになり、「コンタクトレス・アプローチ」に取り組む企業がますます増えていくことになるだろう。
 ちなみに、写真はお見せできないが、防音を効かせたオンラインセミナー(研修)配信用のスタジオも作った。そこからどんどんセミナーや研修を配信することで、「コンタクトレス・アプローチ」の幅も広がる。こうした設備も、Withコロナ、Afterコロナ時代のオフィスでは当たり前になるかもしれない。
 今後もNIコンサルティングは「コンタクトレス・アプローチ」の実践企業として、皆様に範を示し、先進事例となって、先が見えず閉塞したWithコロナ、Afterコロナ時代を生き抜きます。「コンタクトレス・アプローチ」をまだお読みでない方は至急お読みください。



孫子であきない話「山櫻・市瀬豊和社長」

2021-04-27

 文化放送で月曜日19:30から放送している「孫子であきない話」に、NIコンサルティングのクライアントでもある株式会社山櫻の市瀬豊和社長にゲスト出演していただいた。山櫻さんと言えば、名刺や封筒でご存知の方も多いだろうが、紙製品の総合メーカーであり「出逢ふをカタチにする」を事業ドメインとする企業だ。ちょうど5月1日に創業90周年を迎えられるということで三代目社長である市瀬社長をお招きした。
 スタジオの雰囲気はこんな感じ。八木ひとみアナウンサーと一緒にパシャリ。


 バナナペーパーで作った紙袋やハンガーなど「エシカル製品」を手に記念撮影だ。デジタル化を進めるべきだという世の流れの中でペーパーレスが叫ばれて、逆風も吹いていると思うが、すでに1990年代から環境問題があってリサイクルペーパーの利用などに取り組んで来て、「今さら逆風など気にしていない」と慶應ラグビー部で同志社の平尾誠二と戦ったラガーマンらしい堂々とした発言もあった。2025年までには紙製品の95%をエシカル製品にするという目標も掲げておられ、SDGsの取り組みも口先だけの綺麗事ではなく実のある活動をされていて、100周年に向けて引き続きお手伝いさせていただきたいと素直に感じた。
 思えば、プラスチック製品を排除して紙製品にシフトするような動きもあって、ペーパーレスの逆風ばかりではなく、紙だからこそ出来ることもあるだろう。もちろん、「紙製品メーカー」というドメインの物理的定義から「出逢ふをカタチに」という機能的定義に変更されているわけだから、紙という物に固執することなくデジタルやWEBでいろいろな「出逢い」を創造、演出するようなビジネスへの挑戦もアリだろう。
 80周年の時に行ったと言うこのドメインシフトが拙著を参考にしたものだと言っていただいたのは大変嬉しいことだった。多くの人は本を読んだり話を聞いた時には「参考になりました」とか言う割に、なかなか実行しないものだ。だが、山櫻さんはそれを実行した。やるかやらないか、その微差が10年、20年のうちに大差となる。是非、山櫻さんを参考にして多くの企業にドメインシフトにチャレンジしてもらいたい。
 紙製品と言われたら、「NO名刺」「PIex」を提言しているNIコンサルティングは敵になるが、「出逢ふをカタチにする」なら弊社は味方になる。敵を味方に出来るのがドメインシフトの面白いところであり、これがまた孫子の兵法の実践でもあったりするのが楽しい。
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設立30周年を機にビジョンを語る

2021-04-06

 思い起こせば、今から30年前。1991年3月15日。バブルは弾けていたものの、まだまだその余韻が残っていて、その後の30年がずっと「失われた時代」と呼ばれることになろうとは予想だにしていなかった、その日に私は会社を設立した。
 あれから30年。
 おかげさまで、多くのクライアントと社員、そしてお取引先のご愛顧とご協力があって、何とか「失われた時代」を生き延びて来ることが出来ました。改めて厚く御礼申し上げます。
 それで今回は、設立30周年記念式典(というほどのものではないけれども)の話をしてみたい。
 実は、10年前の20周年の時には、ちょうど東日本大震災が4日前に起こり、記念パーティーが幻となったので、30周年の今回は是非社員を集めて式を行いたいと思っていたのだが、今度はCovid-19による緊急事態宣言にやられた。しかし、天災ならまだしも、人災とも言えるような何とも不合理かつ不明瞭な判断基準による緊急事態宣言の延長にはどうしても納得が行かず、当初3月14日に予定していた30周年記念式典を4月4日にスライドさせて開催。コロナウイルスの感染リスクを懸念してご家族から出席を反対された社員もいたりして、いつもより出席率は落ちたけれども、オンラインではなくリアルに集まって無事開催することが出来た。
 会場は、参加者の4倍くらいの定員の広いスペースを確保し、テーブルの間隔を広げて、テーブル毎の席数は半分にし、隣の人との間にはアクリル板設置・・・広々しているというよりも間が抜けたようで寂しい感じになってしまったが、感染対策だから已む無し。
 こんな感じの会場だ。


 スカスカな感じは伝わるだろうが、前に一人立って喋っているのが私。小さくて見えないかもしれないが何をしているのかと言うと、20年後のビジョンを説明しているところだ。永年勤続の社員さんを表彰したり、30年の足跡を振り返ったりもしたのだが、一番やりたかったのは未来に向けた目的地の共有。
 NIコンサルティングでは、「可視化経営」の一環として20年後のビジョンをマップ形式で見える化させることを提唱している。クライアントに提唱する以上は、当然自社でも実践している。弊社ではキリが良いので「2040年ビジョン」としているが、20年前後のキリの良い年をターゲットにして、その時に実現していたい姿をマップにする。これが10年後では、どうしても現状の延長線上で考えてしまいがちになり、戦略的思考が出来ない。出来そうなことを積み上げても意味がないから10年では短い。
 逆に30年後だと、今度は30代40代の中堅どころが定年になった後の話になってしまって他人事になり、検討にも熱が入らない。だから20年後がベストだ。是非、貴社でも20年後のビジョンをマップにすることをおすすめする。
 NIコンサルティングの設立30周年の話に戻すと、ビジョンはいつも可視化し掲げているので、30周年という節目の機会に、そのビジョンを実現するための要諦(ビジネスモデルとその背景)とビジョンを実現するために決してやってはいけないことを今いる社員に伝えておきたかったのだ。
 まだ「いつ死んでもいいように」と言うほどの歳ではないが、次に2050年ビジョンを作る時には私はいても一歩退いて見ていないといけないから、今のうちに戦略発想を伝えておかなければならない。その戦略発想を身につけ、実践し、次のビジョンを描ける人間が、次世代のリーダーになって行くだろう。
 コロナウイルスがいつ終息するかも分からないのに、3年後、5年後がどうなっているのかも分からないのに、20年も先のことを考えることなど意味がないと文句を言う人もいる。20年も先のことまで考えるのは無理だと端から思考停止に陥る人もいる。目の前のことに取り組んで課題をクリアしていけば自ずと道は拓けると「可視化経営」を否定する人もいる。
 だが、行先も示さなければ、一緒に行こうと言ってくれる人も増えないし、仮に変わってしまうことがあったとしても目的地を一旦決めるから、そこに行くための準備を進めて行くことが出来る。そんな準備もなく、行き当たりばったりで生き残れるほど、これからの時代は甘くない。20年後のビジョンをマップにしてみよう。何をすべきかが見えてくるし、今のままではマズいということも良く分かるだろう。マップがうまく描けなければかなりヤバいということになる。その場合にはNIコンサルティングにご相談あれ(笑)。
 今回、私たちも2040年ビジョンを実現するためにやるべきことを共有することが出来た。30年やって来られた過去を祝うよりも、これから先20年の未来へと進む希望と危機感を共有する場にしたかった。それが敢えてコロナ禍に逆らってリアルで実施した理由だ。今後も困難はあり、危機もあり、環境変化もある。大地震もありパンデミックもあるだろう。だからと言って、縮こまって萎縮しているだけでは、危機のダメージでやられるか人口減少と共に消え去るのみだ。
 これまで30年間、誠にありがとうございました。これからもさらに40年、50年、100年と、クライアントの皆様のご支援に励めるよう、NIコンサルティングも研鑽を積んでまいります。感謝。



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