長尾一洋長尾一洋

ラジオde経営塾「ノーコード推進協会・中山五輪男代表理事」

2022-12-13

 文化放送で、毎週月曜日19:30から放送している「長尾一洋 ラジオde経営塾」で、ノーコード推進協会の代表理事である中山五輪男さんにゲスト出演していただいた。
 私が、デジタル人材がいない中小企業がDXを進めるためには、ノーコードツールを活用すべきであると考えていたところに、ソフトバンクや富士通でエバンジェリストとして活躍しておられた中山五輪男さんがノーコード推進協会を立ち上げ、代表理事になられたと聞いて、それは話を聞かないわけにはいかないだろうということでゲストとして来ていただいたものだ。
 中山さんがソフトバンク時代にiPhoneのエバンジェリストとして全国を飛び回っておられた頃に、弊社NIコンサルティングもソフトバンクさんと協業を進めていたので、中山さんともセミナーやイベントなどで結構接点があったというのが中山さんとのご縁だ。その後の富士通時代にはあまりお会いする機会がなかったので、お久しぶりな対面だった。
 スタジオはこんな感じ。手を振る中山五輪男さんと笑顔の松尾英里子アナウンサー。


 中山さんには、拙著「デジタル人材がいない中小企業のためのDX入門」(KADOKAWA)もお読みいただいており、ノーコードで多くの企業の生産性を上げて行く話で盛り上がった。何しろノーコード推進協会が目指しておられるビジョンが私が目指す方向と同じだから。
 ちなみに、ノーコード推進協会のビジョンは、『日本のソフトウェア文化を変革する』というもので、「これまで国内の企業や地方自治体などの組織が業務アプリを開発する際にはIT企業に依頼するというのが当たり前の文化でした。しかし、多くの組織ではIT予算の獲得が厳しく、この文化が原因でDXが進まないという状況が生じています。そこで、これまでの考え方を改め、自らでプログラミングをせずに業務アプリを開発するという思考、いわゆる『ノーコード思考』を国内に広め、日本のソフトウェア文化を大きく変えていき、日本を強いデジタル国家にして世界をリードすることを目標とします。」と記されている。まさに同感である。
 私はソフトウェア文化を変えるほど大それたことは考えていないが、自らでプログラミングをせずに業務アプリを開発するという思考、いわゆる「ノーコード思考」には大いに賛成であり、デジタル人材がいない中小企業にはそれしかない!と思っている。
 同じようなビジョンを持って取り組んでおられる人たちがいることは本当に心強い。番組内では、中山さんがそう考えるに至った経緯やノーコード推進協会での取り組みなどについても語ってもらった。
 松尾英里子アナウンサーと一緒に記念写真をパシャリ。


 ノーコード推進協会でどんどんノーコードの普及啓蒙をしていただけると大変うれしい。長らくシステム業界、IT業界で活躍しておられる中山さんが、ノーコードについて同じように考えをお持ちであることに勇気をもらった素敵な時間でした。
 ラジオをお聴き逃しの方は、Podcastでお聴きいただけます。



ラジオde経営塾「小説家・真山仁さん」

2022-09-05

 文化放送で、毎週月曜日19:30から放送している「長尾一洋 ラジオde経営塾」で、「ハゲタカ」で有名な小説家、真山仁さんにゲスト出演していただいた。
 「ハゲタカ」のイメージで真山さんは金融や経済に強い印象だったが、決してそういうわけではなく取材によってディテールまで詰めていくそうだ。6月に出た新作「墜落」(文藝春秋)は沖縄、米軍基地、貧困問題などがテーマになっている。高校時代に、一人の力で世の中を変えていくことができる職業として小説家を目指され、それを実現され、社会に問題提起する小説を書かれている。私が高校生の時には何も考えていなかったが・・・。
 スタジオはこんな感じ。


 ちなみに、「墜落」は冨永検事シリーズの最新刊ということで、シリーズ一作目の「売国」のサイン本をいただいた。これもまた面白い。ロケット開発をテーマに日本の技術を他国に流す売国奴(政治家や研究者)が出て来て引き起こすいろいろな事件を冨永検事が解決していく。小説という形でエンターテインメント性を持たせながら、世の仕組みやその問題点を伝えてくれる。
 本の表紙はこんな感じ。是非、お読みいただきたい。「売国」は文庫も出ているそうだ。


 ちなみに、もらったサインはこれ。「墜落」は買って読んでいたので、サインしてもらった。


 他にも昨年書かれた初のノンフィクション「ロッキード」の話やこれから出る岩波ジュニア新書「"正しい"を疑え!」の話もお聴きした。ジュニア新書は高校生向けらしいのだが、「"正しい"を疑え!」は読んでみたいと思う。今は、さまざまな情報が飛び交っているが、何が正しくて何がフェイクなのかもよく分からないし、誰かが正しいと言うことが本当に正しいのかどうか見極める力が必要な時代だと思う。
 綿密な取材を積み重ね、小説という架空の世界に確からしいストーリーを創り上げる小説家がどういうもののの見方、捉え方をしているのかというのは勉強になる。誰かが言うことを真に受けて、表面だけを見て、分かったつもりになっているようではダメなんだな。。。
 ということで、最後は、松尾英里子アナウンサーと一緒に3人でパシャリと記念撮影。


 大人気小説家でありながら、大変フレンドリーに接していただき、短い時間ではあったが、突っ込んだお話も聴けて楽しかった。ラジオをお聴き逃しの方は、Podcastでお聴きいただけます。



ラジオde経営塾「有隣堂・松信健太郎社長」

2022-06-21

 文化放送で、毎週月曜日19:30から放送している「長尾一洋 ラジオde経営塾」(以前の「孫子であきない話」からリニューアルして「ラジオde経営塾」に改編)に、NIコンサルティングのクライアントでもある株式会社有隣堂の松信健太郎社長にゲスト出演していただいた。
 横浜の伊勢佐木町発祥の書店チェーンである有隣堂さんは、現在、神奈川だけでなく東京や千葉にも展開し40店舗を有する大手書店だ。私は大学時代を横浜で過ごしたので、有隣堂さんは馴染み深い。特に横浜駅西口のお店にはお世話になった。今や、一般的な書店だけでなく、STORY STORY、HIBIYA CENTRAL MARKET、誠品生活日本橋といった新業態も生み出し、さらには音楽教室やカルチャー教室も展開されている。松信社長は、書店の再定義とおっしゃっていたが、書籍以外の「モノ・コト・トキ」の力を借りて「書籍」を売り続けていく、書籍を売ってきた信用力で書籍以外の「モノ・コト・トキ」を売っていくという2軸で従来の書店の枠をぶち壊し、再構築されているようだ。
 NIコンサルティングがお世話になっているのは、店舗部門ではなく所謂外商部門に当たる、ビジネスソリューション営業部だ。オフィスにおける「モノ・コト・トキ」を売っている部署と言えば良いだろうか。オフィスの生産性を上げ、DXを推進していく手段として、NIコンサルティングのNI Collabo 360のやSales Force Assistantのを活用、販売もしていただいている。まさに書籍を長年売って来られた信用力があるし、神奈川県内では知らない人はいないほどの知名度もあるから、提案もスムーズだ。
 といったご縁で「ラジオde経営塾」にご出演いただいたわけだが、文化放送のスタジオはこんな感じ。松尾英里子アナウンサーと一緒に3人でパシャリと記念撮影。


 有隣堂さんの創業は1909(明治42)年。100年以上の歴史を持った老舗だ。昭和31年に建てられた伊勢佐木町本店ビルは、国内初の本格的書籍専門ビルだそうだ。その本店の前では、フォークデュオの「ゆず」がストリートライブをやっていたそうなのだが、「邪魔だ」と追い払ったら、反対側の松坂屋前でライブをやるようになり、伝説の聖地になり損なったらしい・・・。まぁ、実際邪魔だったのだろうし、まさか二人組のお兄ちゃんたちがその後「ゆず」になるとは思わなかっただろうから、もったいないけど仕方ない。
 そんな有隣堂さんで、今話題沸騰なのが、YouTubeチャンネル『有隣堂しか知らない世界』。チャンネル登録者数は約15万人、再生回数は2000万回を超える大人気チャンネルだ。ブッコローというミミズクを模したキャラクターが登場するのだが、このブッコローの毒舌というか本音トークが笑わせてくれる。私も最初にビジネスソリューション営業部の人に「YouTubeチャンネルが人気なんですよ」と聞いた時には、「そうなんですね。へー」くらいでスルーしていたのだが、見てみたらビックリ。思わずハマってしまった。企業広報におけるYouTube活用の参考になると思うので、是非ご覧いただきたい。ここまでの本音トークが出来るかどうかは問題だが、コンテンツを考えるヒントにはなるはずだ。
 本が売れない時代、書店もどんどん減る時代という厳しい環境の中、やり方次第ではいろいろ挑戦も出来るということを実地で示してくれている有隣堂さんの今後に大いに期待したい。私の第二の故郷横浜の有隣堂さんはこうして頑張っておられるのだが、残念なのが第一の故郷広島の書店だ。広島でも地元の書店がどんどん消えて行く中で頑張っていた廣文館とフタバ図書の経営が行き詰まってしまい、地元資本ではなくなった。店舗はまだ残っているけれども書籍文化が廃れてしまわないかと心配している。紀伊国屋さんやジュンク堂さんに頑張ってもらうしかないか。
 やはり書店というのは、その地域における身近な文化拠点だと思う。一般庶民が気軽に入れて、比較的安い価格で(時に立ち読みで)文化に触れられる場所があることは大切だ。ネットにはないリアルな触感や人との交流に価値がある。そういう意味でも有隣堂さんが「モノ」だけでなく「コト・トキ」も提供しようとされているのは素晴らしいと思う。私も音楽教室にでも通おうかな。本を読み、音楽を奏で、YouTubeのブッコローを見て笑い転げる。そんな文化的な生活がしたいと思ったゲスト回だった。
 お聴き逃しの方は、Podcastでお聴きいただけます。



孫子であきない話「キャスコ・福岡正記常務」

2022-04-20

 文化放送で、毎週月曜日19:30から放送している「長尾一洋 孫子であきない話」(4月からリニューアルして「長尾一洋 ラジオde経営塾」に改編)に、NIコンサルティングのクライアントでもあるキャスコ株式会社の福岡正記常務にゲスト出演していただいた。ゴルフをする人はキャスコさんのことをご存知だろうが、香川県さぬき市発祥のゴルフ用品メーカーだ。元々は香川の地場産業でもあるグローブの生産から始まったそうだが、今やクラブやボールなどにも幅を拡げ、世界初の商品開発も連発されている企業である。
 ゴルフ用品メーカーは他にもたくさんあるが、多くの場合自社では製造せずOEMで調達するところを、キャスコさんは自社工場を香川だけでなくタイやバングラデシュにも持って製造から販売まで一貫体制を構築している。福岡常務は、その営業部門の責任者である。
 文化放送のスタジオはこんな感じ。八木ひとみアナウンサーと一緒に3人でパシャリと記念撮影。


 実はコロナ禍でゴルフ業界は好調だったそうだ。野外だし少人数だし感染リスクもないからだろう。おまけに女性やシニアなど客層も広がっているのだそうだ。以前は女性ゴルファーがいても、おじさま方の添え物のような感じだったそうだが、今では女性だけで回っているケースも多いらしい。もちろん、日本全体の高齢化と共にゴルファーも高齢化している。そんな女性やシニアにやさしいゴルフ用品を提供しているのがキャスコだ。
 キャスコさんは、企業ミッションとして、「"楽しいゴルフ"宣言」を掲げて、よく飛ぶボール、飛ぶけど曲がらないクラブ、バンカーから出しやすいクラブなどを売りにしている。
 私がいいなぁと思うのが、ドルフィンウェッジ。イルカのようなしなやかな曲線を活かしたデザインで、バンカーから出しやすく、ラフでダフりにくい。洒落てもいるし使いやすいなんてすばらしい。
 そして、通称「赤パタ」と呼ばれる赤いパター。四角いヘッド形状で真っ直ぐ転がせるため、カップイン率がアップ。これも洒落ているのに使いやすいなんて素敵。
 もちろん、グローブは元々の祖業製品だから、どれを選んでも間違いなし。是非、ゴルフをされる方、これからやってみようという方はキャスコのゴルフ用品をお試しあれ。
 そんなキャスコさんは、営業担当者が抱える顧客数が多いし、ゴルフ場など交通の便の良くない先も多いので、出張が多く、弊社のSFA(Sales Force Assistant)を結構使いこなしていただいている。そのためコロナ禍で直行直帰やリモートが多くなってもあまりマイナスの影響はなかったそうだが、商談情報の共有は顧客提案にも製品開発にも活かせる貴重な情報だから、ますますSFAの活用度が上がるだろうと思う。
 やはり高齢化が進んで足腰が弱くなる人が増えるのも困るので、シニアのゴルフは運動不足解消に良いと思う。私はゴルフから遠ざかっていたが、さらに歳をとったらキャスコさんで道具を揃えて、下手でもうまくできるようにして"楽しいゴルフ"をやってみたいと思う。その時は、UFO by POWER TORNADOで飛ばしてやる!!



孫子であきない話「ステッドラー日本・遠井孝夫社長」

2022-02-02

 毎週月曜日19:30から文化放送で放送している「長尾一洋 孫子であきない話」に、NIコンサルティングのクライアントでもあるステッドラー日本株式会社の遠井孝夫社長にゲスト出演していただいた。ステッドラーと聞いてピンと来る人もいるだろう。世界中に文具、事務用品を販売しているドイツ企業である。製図などに使うプロ向けの高級品も多く、「ステッドラーじゃないとダメ」というこだわりを持った人も多いらしい。
 なんと、1662年にドイツのニュルンベルクで、フリードリッヒ・ステッドラー氏が「鉛筆職人」として認定を受けた記録が残っている老舗企業である。現在では、26か国に支社があり、150以上の国と地域で販売されているそうだ。
 そんな老舗グローバル企業の日本法人を率いるのが、遠井社長だ。小学校時代にステッドラーの消しゴムと出会ったそうだ。私は安い消しゴムとしか出会いがなかったが・・・。遠井社長は、その後、大学で地理学を専攻し、そこでまたステッドラーの自在曲線定規を使用していたという。私は自在曲線定規という存在を知らなかったが・・・。そして、他社への就職が決まっていたのに、運命のいたずらか、宿命だったのか、ステッドラー日本に就職され、社内のあらゆる部署を経験された後の2010年に社長に就任された。
 八木ひとみアナウンサーと一緒に3人でパシャリと記念撮影。


 日本には、文具ファン、文具コレクターのような人がいて、可愛らしさを求めたりするらしいが、ドイツでは文具はあくまでも道具であって、実用性を求めるのだそうだ。言われてみれば、日本だとキャラクターがデザインされた可愛らしいものが結構あるし、こんな機能いるのかなという余計な機能がついていたりする。対して、ステッドラーさんの製品は、まさにドイツらしいシンプルなデザインで質実剛健。たしかにプロ受けしそうなものが多い。
 だが、そこにはお国柄、ご当地マーケットの特性というものもあるわけだから、ステッドラー日本さんでは、日本独自仕様の製品も作っているそうだ。本国からの介入もあるそうだが、ドイツと日本は遠い。その距離感で一定の独立を保てているとおっしゃっていた。
弊社のSales Force AssistantNI Collaboは、2006年に導入してもらったのだが、日本における文具マーケットは、人口減少もあり、何より子供の数が減っていることで、縮小していくことは避けられない。そうした中で業績を維持、向上させて行くには、営業力強化はもちろん、デジタル対応などの製品開発も重要になるだろうし、ステッドラーならではの価値提供が求められて行くだろう。文具全体ではマーケットが縮小しても、「大人のぬり絵」や粘土(オーブン粘土 FIMO )細工など趣味の世界は広がっていて、そうした領域へもアプローチして行かれるそうだ。
 是非、ステッドラーさんの筆記具や粘土をお試しいただきたい。ファンになってしまう人も少なくないと思う。ラジオをお聴き逃しの方は、番組ホームページからPodcastをチェックしてみてください。



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