長尾一洋長尾一洋

カープ本に登場しました!

2016-11-22

 ユニコーンに続いて地元ネタで恐縮ですが、今年、25年ぶりにリーグ優勝した広島カープの本に、私、長尾一洋なぜか登場いたしました。これまた恐縮です。
 残念ながら日本ハムに敗れて日本一は逃しましたが、今年のカープは強かった。これまた残念ながら黒田は引退することになってしまいましたが、黒田、新井のカムバックベテランコンビの存在感が良かった気がします。神ってる!なんて言葉が流行語になるほど、若手も活躍して、広島は大フィーバー。サンフレッチェが優勝してもパレードはありませんでしたが、カープ優勝パレードはありました。さすが赤ヘルです。
 その私が登場した本ですが、日ごろお世話になっている、あさ出版さんの「やっぱりカープが好きじゃけん」というベタなタイトルの本です。
 表紙はこちら。

やっぱりカープが好きじゃけん

 なかなか素敵な表紙デザインです。カープ芸人、ザ・ギース尾関高文がカープファンの有名人をインタビューして責任編集したという内容になっています。 島耕作で有名な弘兼憲史のカープイラストに始まり、元監督の野村謙二郎インタビュー、そして東ちづる、ケント・ギルバート、 及川奈央、亀井静香、湯﨑英彦広島県知事などなど著名人へのインタビューが並んだ一番最後の末席に、とってつけたような寄稿文が・・・・私。まぁトリ、締めで登場と無理すれば言えなくもない位置です。最後尾。
 そして、寄稿ですから、ザ・ギース尾関高文さんのインタビューは無し。カープ芸人とは会えず(笑)。そもそもこのザ・ギースを存じ上げないので、いいけれども・・・。特に会いたかったというわけではないけれども・・・。写真を撮ってくれると嬉しかったな。寄稿文にも写真が必要とのことで、写真を探してみたけれども、カープらしい写真などあるはずもなく、講師プロフィールなどで使うような、いつもの堅めの写真。本書の中で私だけなんだか浮いた感じの写真になっています。
 私のカープ愛についてご興味のある方は、(お前のカープ愛などどうでもいいと言われそうですが)ぜひ本書をお読みください。総勢35名が登場してカープについて語っておられますので、カープファンは必読です。
 私、個人としては若い頃から存じ上げている、広島の書店、廣文館さんとフタバ図書さんの社長さんが登場されていて楽しく拝読いたしました。
 このような本に載せていただけるのも、カープの優勝とあさ出版さんのおかげ。地元広島のご縁にも感謝しかありません。来シーズン、黒田はいなくなりますが、カープにはますます頑張ってもらいたい。今度はマエケンが帰って来てほしいな。行ったばかりだけど。
 ということで、広島カープファンの皆さん、カープファンじゃなくてもカープの勢いに乗りたい皆さん、ぜひ「やっぱりカープが好きじゃけん」(あさ出版)をお買い求め下さい。きっと広島の書店にはダダーーッと並んでいるはずです。他の地区はどうでしょうかね。なければネットで!

ユニコーン「ゆ13-14」が2枚

2016-09-02

 なんとAmazonからユニコーンの新アルバムが2枚届いた。DVD付きの初回限定版、だからと言って2枚はいらないぜ・・・。おかしいな。間違って注文したのかな。Amazonさん、「この商品はすでにお買い上げですよ」と教えてくれなかったの? うーーん。。。まぁいいか。同級生の印税収入に協力したということで納得しよう。
 実は、ユニコーンのベーシストEBIくんは高校の同級生。これを言うと多くの人が喜んでくれるので、自慢ネタに使わせてもらっている。同級生に有名人がいて良かった。そう思えば、CD2枚くらい安いものだ。
 さらに高校時代、EBIくんと一緒にバンドをやっていた!!これを言うとさらにウケる。「えぇぇぇえ~~~あのEBIとですか?」なんて言われると「フフフ、ええ、まぁ」と答える。それだけで「長尾さんも相当な腕前なんでしょ」的な目で見られる(気がする)。が、実は大してうまくない。EBIくんも高校時代は大したことなかった(笑)。とか言いながら、ここでもネタにさせてもらっている。EBI&ユニコーンに感謝。
 だから、ユニコーンにはしっかり頑張ってもらって知名度を維持しておいてもらわないといけない。ということでCDでも買ってみようかとAmazonで予約していたのだが、忘れたころに2枚届いた。その証拠に2枚並べてカメラでパシャり。


 同じものが2枚。たしかに届いてます。ジャケットには彼らの地元(俺の地元でもあるが)、マツダの名車コスモスポーツ。同梱のDVDにはレコーディング風景が収められているのだが、広島弁炸裂で、Perfumeか!と突っ込みたくなった。そして、メンバーがバカ笑いしながらふざけているシーンが延々と続く。どう見てもそのへんのオッサンたちが悪ふざけをしているようにしか見えない。EBIくんはちょっと若々しいが・・・。奥田民生も同い年だが、老けたな。自分もこんな感じで見られているんだろうなと感慨深く見させてもらった。見ていて、こんなレコーディングでまともな曲になっているのかと心配になったが、まぁそこはさすがプロ。綺麗に編集してあった。
 アルバムタイトルの決め方もDVDの最後に紹介されているのだが、超いい加減だ。ユニコーンとして13枚目のアルバムで14曲入り。間にハイフンを入れたら13-14でナンバープレートみたいになったから「ゆ」をつけて「ゆ 13-14」だそうだ。世間を舐めているこの緩さ加減がユニコーンの魅力なのだろう。DVDを見ていて「楽しそうでいいな」とうらやましく思った。
 肝心のCDを聴いてみる。特にファンではないので、あまり聴いたことはなかったが、メンバーがそれぞれ曲と詞を持ち寄ってボーカルも担当するようだ。奥田民生の比重を上げ過ぎないようにしているのかな。ドラマ「重版出来!」の主題歌「エコー」が収録されていたが、やはりこの曲が一番だな。作詞作曲ボーカルは、奥田民生。民生ワールドを持っているということか。
 元バンド仲間のEBIくんの曲も気になるが、うーーん。。。まぁ、いいか。できればEBIくんにはARBで活躍して欲しかったなと思う。微妙にARB寄りなテイストな気がする。民生的な脱力感がない。真面目なんだな、きっと。高校の時もそんな感じだった。いい奴だ。
 そんなことを思いながら14曲を聴く。この原稿も聴きながら書いている。あまり趣味ではないが、同世代、同級生として俺も頑張ろうと思う。少し肩の力を抜いて脱力してみるといいのかもしれないな。

素敵な色紙

2016-07-27

 2014年11月に出た「まんがで身につく 孫子の兵法」と2016年6月に出た「まんがでできる 営業の見える化」の2冊で漫画を描いてくれた久米礼華先生から、それぞれの登場人物が描かれた素敵な色紙が届いた。主人公の舞ちゃんとクッキーが可愛らしい。
 いただいた色紙はこちら。


 嬉しいメッセージも書かれていて、思わずウルっと来た。やはりビジネスコミックは絵が命。可愛くて感情移入しやすいキャラが重要だ。私の書いたストーリーに、肉付け、色付け、面白みを付け加えていただいて、ようやく完成。案外、この漫画制作部分で時間と手間がかかるものである。感謝。
 ちなみに、本の表紙はこちら。

    

 あさ出版さんのご縁で、ビジネスコミックが世に出たわけだが、そもそもは日本マンガ塾さんと、ストラテジック・セールス漫画を作ったご縁もあったことを思い出す。
 それがこちら。


 なんと3巻続く、営業の物語である。こちらは友安陽一先生によるものだが、日本マンガ塾の大泉さんに大変お世話になって完成したものだ。漫画を読んでいくことでいつのまにか「ストラテジック・セールス」の真髄が理解できるという優れもの。この漫画があったからこそ、あさ出版さんのビジネスコミックにつながったと言えるかもしれない。そういえば、日本マンガ塾さんとのご縁で、浜田ブリトニー先生ともコラボしたな。
 こうしてみると、改めてマンガの力に気付かされる。ルーブル美術館で漫画が一つの分野として取り上げられるというのもうなづける。ペン1本で(1本しか使わないかどうかは分からないが)、独自の世界を作り出すことのできる漫画家さんの力に感服する。「『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ」(集英社)や「マンガでわかる!孫子式戦略思考」(宝島社)でも漫画パワーにお世話になったな・・・。「俺も漫画が描けたら・・・」と思わなくてもないが、絵心がゼロだから、やはり漫画家さんにお願いするしかない。
 久米礼華先生からいただいた色紙を大切に飾っておこう。

西日本支社が移転しました

2016-07-11

 なんと、大阪、梅田、グランフロントへ。
 大阪駅から屋根でつながっていますので、雨の日でも傘なしで大丈夫。クライアント企業の皆さまにお越しいただきやすいように、崖から飛び降り海中に突っ込むくらいの覚悟で移転いたしました。
 新住所は、こちらになります。
〒530-0011
大阪市北区大深町3-1
グランフロント大阪タワーB 12階
電話:06-6376-1880
FAX:06-6376-1881
 平成28年7月4日より業務開始しております。
 大阪(梅田)駅から出て、グランフロント南館を抜けて、北館のタワーBです。その先にはタワーCがありますので、ご注意ください。途中、屋根はありますが、駅の改札を抜けてから2~3分は歩く感じです。エレベーターは9階で一度乗換え。これがちょっと面倒臭いですがお許しください。
 12階に着くと、エントランスはこんな感じ。


 日中はドアがオープンになっていますが、18時半以降はビルの管理上閉まってしまうそうです。家賃も高いですが、規程がうるさいです。立地がいいですから、入居希望が結構あるのでしょう。強気です。
 これまでは、新大阪というか東三国というか、地名で言えば宮原にあって、新幹線で行く私からすると案外便利なところにありましたが、大阪のメンバーからは、「お客様に来ていただくのに梅田が良い」、「グランフロントが良い」と猛烈プッシュがあったため移転することにしたのですが・・・。当然その分、家賃が高い。
 それなのに、関西圏のクライアント企業の皆さまにお越しいただき、研修なども受けていただきやすいようにと、さらにセミナールームも設置。多少狭い感じですが、30名ほどは入る部屋を確保。このスペースにもかなりな家賃を注ぎ込むことに・・・。セミナールームはこんな感じ。


 今後、研修などの開催頻度も上げて、よりクライアントの皆さまにサービス提供しやすいようにしていく所存であります。駅からも近くなりましたので、関西圏の皆さま、是非お立ち寄りください。

営業の見える化 第3弾

2016-06-08

 あの「営業の見える化」が漫画になって帰ってきた。いや、消えていたわけではないので、帰ってきたわけではないか。ともかく、可視化経営シリーズ、見える化シリーズの中で最も売れた「営業の見える化」が、漫画のストーリーに落とし込まれ、ビジネスコミックになったのだ。
 最初に「営業の見える化」が出たのは、2009年の10月だ。今はKADOKAWAになった中経出版から出たのだが、これが結構売れた。やはり営業は社外での活動であり、見ようと思っても見えない。そこに「営業の見える化」のニーズがあり、同じ「見える化」でも生産現場の「見える化」とは似て非なるものである。
 それが2014年の1月に、カラー改訂版「営業の見える化」としてリニューアル出版された。中経出版からKADOKAWAに変わったという出版社の事情もあったのだろうが、わざわざリニューアルしてカラー版にしてくれたのだから嬉しかった。これも売れていてこそである。
 それから2年半。最初の版からはおよそ7年。今度は、あさ出版から「まんがでできる 営業の見える化」が出版される。「営業の見える化」第3弾なのだが、ただ前作の内容を漫画化したのではなく、新たに営業改革のストーリーを書き起こし、「営業の見える化」でよくある失敗やそれを乗り越えるポイントなどを漫画を読むだけで分かるように工夫した。漫画なので、多少面白おかしくドラマがあってキャラも特徴がないといけないのだが、4000社を超える事例を見てきた実務家によるリアルストーリーになっている。漫画の絵は、「まんがで身につく 孫子の兵法」でもお世話になった久米礼華さんによるものだが、ストーリーは私の書き下ろし。その分、漫画らしい面白味は減ったかもしれないがリアリティは上がっているはずだ。
 表紙はこんな感じ。


 漫画家さんが同じなだけに主人公が似ているじゃないかと言う人もいるが、どちらも可愛いからいいことにする。ちなみに、今回の主人公、千歳はメガネっ娘だ。表紙ではメガネをとっているが・・・。
 「また漫画か!?」とお思いの方もいらっしゃるだろう。そう漫画である。ここまで来たらこちらも開き直って「漫画がいいんだ!」と言いたい。何しろ漫画の方が読んでもらえる。顧客のニーズだ。読まれもしない本を書くよりも、読んでもらえる漫画の方がいいに決まっている。もちろん、そこにビジネス上の学びや気付きがなければ、私が書く意味がない。本を読んでもイメージしにくかったことが漫画によって分かりやすくなっているはずだ。漫画を読んでイメージをつかんだ上で、書籍の「営業の見える化」を読んでもらうと、より内容をつかみやすくなるだろう。
 漫画とのコラボは、ギャル漫画家、浜田ブリトニーとの「営業がイヤだ!と思ったら読む本」に始まって、「まんがで身につく 孫子の兵法」となり、それがご縁でヤングジャンプの大人気漫画「キングダム」との出会いがあって「キングダムに学ぶ乱世のリーダーシップ」につながった。また、先月には孫子の兵法の縁で、「マンガでわかる!孫子式 戦略思考」というビジネスコミックを出すことができて、この「まんがでできる 営業の見える化」へとつながった。これだけ漫画、漫画と来ると、いつも漫画ばかり読んでいるのかと思われるかもしれないが、そういうわけではない。「キングダム」の続きが気になるので、たまにヤングジャンプを買うくらいだ。
 立て続けに本が出るから、ちゃんと書いているのかと疑われるかもしれないが、今回の「まんがでできる 営業の見える化」などは、企画段階から言うと一年がかりである。シナリオを考え、それがネームとなり、そこでまた修正が入ったりして、きちんとペン入れされた綺麗な絵になり、さらに解説も入れたりすると、とても手間がかかる。漫画だからこそ伝わるものがあると信じて、コツコツと手間ひまをかけたものなのだ。
 是非「営業の見える化」第3弾をお読みいただき、漫画の力で主人公に感情移入しつつストーリーを楽しみながら営業力強化、営業改革の要諦を学んでいただきたい。

孫子六部作

2016-05-06

 間に別のネタを挟みたいと思いつつも時は過ぎ・・・。今年も1/3が経過して早5月。他に書くことがなかったというわけではないのだが、あれこれバタバタとしている間に「孫子五部作」に続き「孫子六部作」のご報告をせざるを得なくなってしまった。また孫子。またマンガである。
 「キングダム」という変化球を投げておいてから、「マンガ孫子」のストレート勝負。孫子関連本の6冊目は、宝島社から出る「マンガでわかる!孫子式 戦略思考」である。孫子の兵法がいかに現代の戦略論と符合しているかをマンガを通じて分かりやすく解説。マンガのストーリーを軸にしながらも、解説ページが案外多いというのが本書の特徴だ。「ブルー・オーシャン戦略」や「バランス・スコアカード」「ロングテール戦略」「3C」「プロダクト・ライフサイクル」「ナレッジ・マネジメント」等など、ビジネス戦略やフレームワークが孫子の兵法の実践応用であると考えれば良いことをお伝えしている。
 呼び方、言い方は、時と共に変遷するけれども、本質的なものは時代を超えても変わらない。そこに孫子のような古典を学ぶ意味と価値があるわけだが、それを分かりやすく伝えるにはマンガの力を借りるのが良いのだろう。古典にどれだけ価値があっても、読んでもらえなければ宝の持ち腐れ。「まんがで身につく孫子の兵法」(あさ出版)で実証済みだが、マンガの力を借りると読んでもらえる数が違う。「仕事で大切なことは孫子の兵法がぜんぶ教えてくれる」(KADOKAWA)や「孫子の兵法 経営戦略」(明日香出版社)のような、普通の書籍も情報量が多くて良いのだが、それらを読んでもらうキッカケとしてもマンガの孫子を読んでもらうことには意義があると思う。
 ということで、孫子六部作を並べてみる。マンガが目立つ。キングダムの目力も目立つ。


 「キングダムで学ぶ乱世のリーダーシップ」(集英社)という変化球で、「キングダムかと思ったら孫子かよ!」「孫子の兵法でキングダムが解説できるのか!?」とのけぞってしまった人や、「キングダムなのにマンガじゃないじゃないか!」と空振りしてしまったような人は、今回の「マンガでわかる!孫子式 戦略思考」を読んでみていただきたい。マンガだし、孫子の勉強への入門として最適だ。
 そもそもマンガの「まんがで身につく孫子の兵法」を読んだ人は、今回の「マンガでわかる!孫子式 戦略思考」も読んで、読み比べをしてみて欲しい。同じ孫子の兵法だが、テーマも違うし、マンガのストーリーも違うから、別の角度から孫子を学べて面白いはずだ。
 もちろん、今回の「マンガでわかる!孫子式 戦略思考」を読んでから、私の孫子本に興味を持ってもらって「仕事で大切なことは孫子の兵法がぜんぶ教えてくれる」や「孫子の兵法 経営戦略」を読んでみようと思ってくれるのが、孫子兵法家・長尾一洋にとってのベストシナリオだ。マンガ以外も書けるということを知ってもらう必要もあるし・・・。
 私のことを昔からよく知っていて、拙著を何冊も読んだことがあるという人は、この「マンガでわかる!孫子式 戦略思考」を読むと、「長尾さんが言っていた日報ってこんなにすごい戦略実行ツールだったの!?」と改めて大切な気付きが得られるはずだ。
 まぁこの孫子六部作、どこから読んでも現代のビジネスに必ず役に立つはずなので是非読んでいただきたい。私の孫子本を入門編として、そこから孫子全篇、古典孫子に入っていくも良し。ともかく、より多くの人に孫子の兵法を知ってもらい実践に応用してくれることが、孫子兵法家の願いである。

孫子五部作?

2016-03-24

 昨年12月に、「孫子四部作」が揃ったとご報告したが、ついに孫子関連本の5冊目が出たことをここにご報告したい。「?」をつけたのは、タイトルに「孫子」が入っていないから。だが、明らかに孫子の兵法が盛り込まれており、孫子兵法家だからこそ書けた(企画が来た)本である。ということで、「孫子五部作」が揃ったことにしておく。そう考えると、一冊目の「必勝の営業術55のポイント」(中央経済社)もタイトルに「孫子」が入っていないな・・・。まぁ小さいことは気にしないことにする。
 何しろ今回の五部作目は、コミック販売累計2200万部の大人気漫画「キングダム」とのコラボだ。秦の始皇帝が中華統一を果たしていくストーリーを軸に、下僕から大将軍に成り上がり、秦王を支える主人公の物語。漫画でありながら史実も踏まえていて、なかなか面白い。その「キングダム」を孫子の兵法から読み込み、リーダーシップの要諦についてまとめたのが「『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ」(集英社)である。


 秦の始皇帝の話だけに、韓非子にも触れてみたが、主軸はやはり孫子の兵法。最終章に「孫子の兵法から見た『キングダム』のリーダーシップ」を置き、途中の章でも孫子が登場。ちなみ論語も入れてみたが・・・。いずれにせよ、中国春秋戦国時代の智恵を注入し、リーダーとは何か、どうあるべきかを考えた一冊となった。本書を読む前に「キングダム」を読んでおくと尚良い。日頃漫画なんか読まないという人も、是非読んでみてもらいたい。作者の原泰久先生にもお会いしていろいろとお話を聞いたのだが、史記や戦国策を研究し、他の資料などにも当ってストーリーを展開されているリアリティのある漫画だ。漫画としての創作は当然あるものの、史実から大きく外れていない。私もそうしたのだが、「キングダム」を読んでから史記を読み返してみると、味気ない史記に色が加わり、登場人物が動き出す。史記の記述からよくこれだけのストーリーを考え付いたなと感心するはずだ。
 とはいえ、史記を読む前に、「『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ」を読んでもらわないと困る。「キングダム」は現在41巻まで単行本になっていて、もうすぐ42巻が出る。1巻あたり50万部売れる大人気漫画だ。だから、本書を読む人の多くは、「キングダム」をすでに読んでいる人だろうが、私としては、本書を読んだことで「キングダム」に興味を持って読んでみる人がいて欲しい。もう読者はいらないと集英社ならびに原先生からは言われるかもしれないが、長尾の本が出て「キングダム」の読者層が拡がった、となってくれた方が嬉しい。
 私のことを知っている人からは、「また漫画か」「漫画が好きだな」と言われるかもしれない。孫子四部作を紹介した時には、「今回はマンガではない」と言っていたのに、早速漫画かと。だが、本書は漫画をネタにはしているが、漫画ではない。文章が主体である。漫画を一緒に読んでもらうために単行本の何巻の何ページの話かを本文中に入れてある。「キングダム」をテキストにし、事例集にしてリーダーシップを学んでもらう本なのだ。  しかし、ここだけの話、次もまた漫画の予定(笑)。また漫画。なぜか?
 漫画にパワーがあるからである。売行きも全然違う。普通の本ではなかなか売れない。売れないということは読んでもらえないということ。読んでもらえないのでは書く価値も半減だ。より多くの人に読んでもらう、知ってもらうには、漫画のパワーを使うことを考えなければならない。最近の映画やドラマでも漫画が原作というものが多いだろう。それだけ漫画にはパワーがあるということなのだ。
 ここまで来たら、開き直って漫画で攻めるか。しかし漫画が描けるわけではないしな。。。漫画ばかり読んでいないで、本くらい読めよと言いたい気持ちもあるが、私がそう言っても本は読んでもらえないだろうから漫画の力を借りるしかない。いっそ、漫画原作で実写版の映画でも作ってくれたら、もっと私の本も読んでもらえるのではないかと期待してみる。実写版「キングダム」、いいんじゃないか?
 そんな「孫子五部作」を是非お読みください。

石橋凌 NeoRetro Music

2016-03-08

 元ARBのボーカル、今では俳優、そしてロトのCMでコミカルな演技までしてしまう石橋凌のLiveアルバムを買った。石橋凌の還暦記念のようで、「R-60」の表記が。元ARBキッズとしては買わないわけにはいかない。もちろん、DVDつきのスペシャルバージョン。Liveアルバムなので、映像でもLive感を楽しむ。ARB時代の昔の曲もアレンジが大きく変わっていて、少しさみしい気もするが、凌が歌っているからいいことにする。
 CDジャケットや歌詞カード(というのかな?)はこんな感じ。


 石橋凌は、相変わらず渋くて素敵だが、若い頃と比べてずいぶんと太ってしまった。それもまたNeoRetroな魅力だろうか。
 まずはDVDを見て、Liveの雰囲気をつかむ。Zepp DiverCityだ。行ったことはないが、これくらいの距離感がいいのかもしれないな。昔のような尖ったロックな感じではなく、少し円くなり遊び心を加える大人の余裕を感じさせる。こんな大人にならないといけないのかなと思っていたら、鮎川誠が登場。この人はいつまでもロックだな。シーナがいなくなってさみしそうなところがまたロック。
 CDを聴く。2枚組。やっぱり「魂こがして」で熱い青春時代を思い出す。過去を思い出しながらも新しいアレンジと今の凌の歌で、NeoRetro。音楽っていい。その時代、時代にトリップできる。だからTBSの土曜朝にやっている「サワコの朝」も好き。ゲストの思い出の曲を楽しみにしている。石橋凌も出ないかな。。。
 そんなことを考えながら聴く。どれだけARBが好きなのかと自分でもおかしくなる。できればARBを再結成して欲しいが、凌だけでも聴き続ける。だが、もし再結成する時にはEBIを必ず入れて欲しい。ユニコーンの活動も活発ではないようだし。そんな心配はいいか。
 石橋凌の今と昔を楽しむ。

マイナス金利政策

2016-02-20

 ついに日銀がマイナス金利を始めた。バブル崩壊の時にも、リーマンショックの時にもしなかったことをしている。そこまで追い詰められているからなのではないか。もう他に打つ手がないからではないのか。まさに未曽有の危機がいつの間にか起こっているのではないか・・・。
 資本の投下によって利潤を得るのが資本主義なのに、その資本を持っていたら金利をとられる。これは一体何主義なのか。資本に価値があるから銀行に預けているだけで金利がつくのではなかったのか。まだ銀行と日銀との間だけだから一般庶民には関係ないと言っていられるのだろうか・・・。
 経済や金融の専門家でもないから、分かったようなことは言えないが、専門家らしい人たちが書いているものを読んでも、テレビを見ても、ネットなどでの発言をチェックしても、納得できる説明をしている人を見つけられない。専門家と言われる人たちもまさに初めてのことで、実際のところよく分かっていないのではないか、と心配になる。
 住宅ローンの金利も10年固定で1%を割り込んだ。マイナス金利の恩恵だと言うが、個人が千万単位の金を10年固定でコンマ数%の金利で借りられるというのは、異常ではないか。それだけ投資先がなく、金が余っているということの裏返しに過ぎない。
 金に価値がないなら実物資産を持つしかないか。金がダメなら金。金と金でややこしい。カネがダメならキン。なんて呑気なことを言っている間にすでに金相場も上昇。素人はここでも出遅れだ。多少高くなっても買っておいた方がいいかなと考えたりもする。何しろ、金(キン)は金利がつかないのが弱みだと言われていたのに、金(カネ)の金利がゼロだったり場合によってはマイナスだったりしたら、やっぱり金(キン)がいいじゃないかとなるだろう。そう皆が考えたら金相場も上がるから、結局素人は割高なものをつかまされて終わりかな。
 マイナス金利という日銀黒田バズーカが、正しい政策だったかは、時を経ないと分からないだろう。しかしそれでは遅い。今、どうすべきか、ここには書けない。タダでは教えられない。黙って実行あるのみ。皆が同じことをやってしまってはそれが不正解になる。相対的なものだな。正には奇、奇には正。孫子の兵法に曰く、「奇正の還りて相い生ずるは、環の端なきが如し」。ここでもやはり孫子の兵法(笑)。
 さて、どうするか。しっかり考えて動きましょう。

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