長尾一洋長尾一洋

コンサルタント養成講座第一期終講

2009-12-28

 コンサルタント養成講座「長尾塾」の第一期が終了した。月一回、年間12回。土曜日をつぶして全国から参加してくれた塾生たち、よく頑張った。私の20年余に及ぶコンサルティング経験とそこで培ったノウハウのすべてを伝えるべくして今年から始めた講座だが、果たしてどれだけ伝わったか。伝わっていれば必ず役に立つし、成果を出していけるだろう。伝える側とすれば、かなり工数をかけ、心も込めて伝えたから、問題があるとすれば、受ける側、吸収する側にある。ということにしておきたい。
 最終講は、企業診断報告。10月からの3ヶ月は診断実習だ。チームに分かれて個別企業を診断する。

こんな感じでグループ討議
~こんな感じでグループ討議~

 中小企業診断士の診断実習(最近は実務補習と言うのかな?)みたいなものだが、診断士の有資格者もやらせてみるとイマイチなのがいる。教科書に書いてあるようなあるべき論や常識では、リアルな企業は診断できないし、金がとれない。
 そう言えば、20年近く前に、中小企業診断協会に頼まれて診断実習の指導員をやったことがあるが、あの時も酷かったな・・・。平均値とか強み弱みとか、相対的な物差しで良いとか悪いとか言うだけだから、じゃーどうするのか、どうすればいいのかが分からない。標準的な経営にしかならない。この20年で大きく経営環境も変わったのに、相変わらず平均点に近づけようとする企業診断を教えているようでは話にならない。診断協会にも改善を求めたい。

こんな感じで発表 プロジェクターで投影しているから少々暗め
~こんな感じで発表 プロジェクターで投影しているから少々暗め~

 「長尾塾」では、経営に正解なし!!から入るから、標準診断、平均点分析にはならない。はずだったが、塾生の一人(診断士だが)が、業界平均と比べて良いとか悪いとか、言い出した・・・。アホ。何度言ったら分かる?他社と差別化しようとしている独自経営に平均値を当てはめて何の意味がある?
 こういう人は、第二期も受講すべきだろう。一年では足りないみたいだ。ということで2010年は第二期をやる。やらねばならない。また一年12ヶ月。毎月の経営道場だ。気合を入れて優秀なコンサルタントを輩出したい。多くの企業を救うためには多くの優秀なコンサルタントが必要だ。2010年も頑張る。

高卒者の就職内定率

2009-12-16

 文部科学省の発表によると、来春卒業予定の高校生の就職内定率が10月末時点で前年同期比11.6ポイント減の55.2%だったそうだ。約半分・・・。2年連続で悪化しており、昨年も厳しい状況だったが、今年はさらに落ち込んだ。なんとかしてやれないか・・・。
 高校を卒業して、無業者となる。アルバイトか何かをすることになるのだろうが、社会人としての教育も受けることができず、世に出て行く人がこんなにたくさんいては、国としてまずいと思う。大学生の内定率も低いが、まだ大学生は4歳年上で、成人もしており、アルバイトなどの社会経験も積んでいるし、大学院に行くとか逃げ道もある。しかし、高校卒で就職しようとしている人の中には経済的に大学進学を諦めているようなケースもあるだろうし、そもそも勉強なんかしたくない、といった若者もいるだろう。そういう人たちにはせめて社会人としてのマナーや常識などをきちんと教えてから世に出させてあげたい。
 職業訓練校などで、高卒特別コースでも作れないか。半年でもいいから、月に5万円か10万円でも給付金を出して基礎的な職業教育をするといい。途中で就職が決まれば、そこで卒業だ。子供手当ても必要かもしれないが、こちらの方が問題ではないかな。親がしっかり働いて家庭を築いていなければそもそも子供も産めないではないか。うーーーーーん、何とかできないものか。
 社会人としての教育をきちんと受けた上で、頑張って働くか、横着して生きるかは、本人次第であって、それでどうなろうとも自業自得だから、甘んじてその結果を受け入れてもらうしかないが、高校を出て、いきなり世の中に放り出されるのはツライ。自分が高校生、大学1年生のころのことを思い起こしてみても、とてもじゃないが心配だ。まだ子供だし、あまりに世間のことを知らなさ過ぎる。
 うちの会社が超ビッグ企業なら、バーーーーンと雇ってあげたい気分だが、全然ビッグじゃないし、18万7360人いた就職希望者のうち、8万4008人に内定が出ていなかったというから、一民間企業ではどうにもできない。何かいいアイデアはないかな。自分の無力さが歯がゆい。

増上寺と東京タワー

2009-12-10

 たまに夜の散歩に出かける。運動不足解消のためでもあり、気分転換のためのような気もするが、まぁやっぱり気を抜くとすぐにタポッとしてくる腹を少しでも引っ込めるためだろうか。田町方面から芝公園へ向けて歩き、東京タワーを見ながら軽くジョギングしたりしながら増上寺あたりでUターンしてみたり、が得意コースだ。昨日もふと思い立って歩いていたら、増上寺が紫色の光を発していた。何をしているのか分からないが、幻想的な感じで、おまけにバックには東京タワーがそびえ立っている。こりゃなかなか絵になるじゃないか、と携帯カメラでパシャり。

増上寺と東京タワー

 なんだか良く分からないが、若い女性がたくさん増上寺から出てきていた。増上寺は浄土宗の本山らしいが、その割には若い人が多いので、不思議に思ってウロチョロしてみたが良く分からない。すでにイベントは終わっていたようだった。気になったので帰宅してからネットで検索してみたりしたが分からず。増上寺のホームページには何も書いていないので場所を借りて何かイベントが行われたのか?まぁそんなことはいいや。紫の光でライトアップされた増上寺のバックに東京タワー。なかなかいい。
 東京タワーが綺麗だったから、吸い寄せられるように、近づいて行くと、カップルだらけ。東京タワーの下にはクリスマスツリーのイルミネーションが飾り付けられていた。あぁもうクリスマスシーズンだな・・・と、思いながらなんだか場違いな全身adidasで固めた私は、そそくさとUターン。あのクリスマスツリーが普通の場所、たとえば六本木とか青山とか丸の内とか銀座とかにあれば、もっとインパクトがあったかもしれないが、何しろ東京タワーの下にあるから小さい!!小さく見える。クリスマスツリーと東京タワーを一緒に入れて写真を撮ろうかなと思ったが、あまりに急角度のアングルになって何が何やら分からない感じになったので断念。無理な体勢で撮ろうとしたら首がつりそうになった。
 東京観光気分とクリスマス気分を少々味わったところで帰宅。芝公園、増上寺、東京タワー、このあたりは散歩コース、ジョギングコースとしておすすめだ。東京タワーがライトアップされている夜がいい。ただし午前零時で消灯するとガッカリ・・・ということがあるので要注意。

三越希望退職1500人

2009-12-03

 老舗デパート三越が早期希望退職を募集したところ、社員の1/4にあたる約1500人が応募したという記事が出た。売上高が8ヶ月連続で前年比2ケタ減という厳しい状況だそうだ。そもそも99年と05年にも希望退職募集をしていてそれぞれ1000人規模が応募しているのに、さらに1500人。三越伊勢丹ホールディングスになって三越側の立場が弱いのかな・・・。越後屋呉服店の伝統が寂れていくのはとても悲しい。
 実は、学生時代の4年間ずっと横浜三越で中元歳暮のアルバイトをしていた。今はその横浜三越も無くなってしまったが、三越にはとても愛着がある。4年もやっていると、仕事にも詳しくなって、仕事も結構任せてもらえるようになり、ビジネス体験の基礎は三越で培ったと言っても良い。横浜店は、規模も小さかったから、高島屋に押されていて、ちょうど学生時代に横浜そごうも出来たので、横浜では劣勢だったのかもしれないが、「やっぱり進物は三越の包装紙じゃないと」と言って買いにきてくれるお客様もたくさんいたし、三越の社員にも「俺たちは天下の三越だ」という自負があったように思う。陳列を工夫したりPOPをつけたり・・・アルバイトながら仕事もなかなか楽しかった。そして何しろ女性の多い職場で、おばさま達にはいろいろお世話になり若い女性とは楽しく遊んだから仕事以外でも愛着がある。あまりに楽し過ぎて、こんなところで働いたら身を滅ぼすなと思ったので就職先はデパート業界を避けたくらいだ。今でも中元歳暮の時期になると館内で流れていたBGMを思い出す。今の時期にはクリスマスソングが鳴りっ放しでイヤでもクリスマス気分が盛り上がったものだ。大晦日まで仕事をするのもなんだか人より頑張っている気分で悪くなかった。
 そんな愛する三越が大規模リストラで縮小していくのはとても残念だ。お世話になった人たちもきっと含まれていることだろう。しかし、人口減少で内需の縮小は避けられないし、デフレによってそれが増幅されているから、三越だけの話では終わらないだろう。日本企業ならびに日本人はもっと危機感を持つべきだと思う。氷河期なのは新卒の学生だけではない。民主党に政権交代したからといって日本が成長するシナリオは出てきそうにないから、個々人、個別企業が生き残り策をとるしかない。三越や日本航空など日本を代表する(していた)会社でも苦しんでいるのだから。
 ガンバレ三越!!陰ながら応援する。と言いながら最近はほとんど三越に行かないな・・・。たまに銀座店に行くくらいか。お世話になったのに、これではいけない。だが、最近は小田急百貨店さんにもお世話になっている。こちらも忘れてはならない。どこもガンバレ百貨店!!とにかく俺はデパートが大好きだ!
 是非皆さんもお歳暮は三越か小田急で。

カズ&ゴンの2トップ

2009-11-27

 J1磐田のゴン中山が戦力外となって移籍先を探していたが、なんと三浦カズのいるJ2横浜に移りそうだという。面白い。人気が出ることは間違いないだろう。しかしおじさん2トップで勝てるかな?プロである以上、人気も大切だが、結果も重要。是非実現したら頑張って欲しい。
 カズもゴンも私よりちょっと下の後輩だ。たぶん、全国のサッカーをやっていた人はJリーグの選手でも後輩くらいに思っていると思う。私もその一人。明らかに自分の方がヘタなのに、偉そうに指示したり、「なんだよ今のシュートは」なんてことをテレビに向かってつぶやいていたりする。そんな後輩が40歳を過ぎても現役で頑張っているから、応援したくなる。40代もまだまだやれる!という気になる。二人とも超有名だから現役を引退してもテレビだ何だに引っ張りダコだろうし、そっちの方が稼ぎが良いかもしれないのに、現役にこだわるのはサッカーが好きなんだろうな。私も未だにサッカーがしたくなる。フットサルもいいけど、やっぱり広いグラウンドを使うサッカーがいい。スペースに走り込んで、そこから折り返して、ヘッドかボレーでゴーーール!!なんてのが最高に気持ちいい。きっとカズもゴンもそんなイメージを追いかけていると思う。
 まぁカズとゴンの2トップは見てみたいが、やっぱり若くて走り回る選手と組ませて使うのがいいのではないか。と、また素人が偉そうに言いたくなるのが、やっぱり楽しい。ガンバレ、カズ&ゴン。

人材縁起論

2009-11-24

 では、いったい会社の実体とは何なのか、会社とはいったい誰なのか・・・。
 社長は会社ではない。社長が会社ではないわけだから、社員が会社であるわけがない。会社は、社長と副社長と専務と常務と部長と課長と社員A、社員B、社員C・・・・がネットワーク化した存在であり、実体はない。「会社君」、「会社さん」という人はいないが、会社は現に存在する。「法人」として法律上の疑似人格を与えられている。会社とは・・・、企業とは・・・、いったい何だ?
 会社は空(くう)である。人材の縁起によってそこにあるように見えているだけであり、人材を分解し、個に分けてしまえば、会社という実体はない。すなわち会社とは空である。
 縁起とは、因縁生起(いんねんしょうき)のこと。色即是空 空即是色。般若心経でおなじみの教えだ。
 空であれば、会社は存在しないのか。だがしかし現に存在しており、企業活動を行っている。少なくとも行っているように見える。会社は色(しき)である。
 会社の実体は人でしかない。人がいてこそ業を企て、資本を集め、設立登記し、仲間を集める。資本を出すのも人である。仲間も人である。人と人とが集まり、つながって会社を形成する。それを縁起と言う。因があり縁がある。法華経では十如是という教えで説かれている。
 しかし、人が会社ではない。人は個々の人であって、会社ではない。人は会社の所有物ではないし、人が会社を所有することはできない。
 人がいなければ、会社は何もできない。何もできず、何も考えられない会社に実体があるとは言えないから、やはり会社は空である。
 したがって、会社を見える化するためには、人材が見える化されていなければならない。なぜなら会社の実体は人だからだ。人の集まり、ネットワーク、共同体が会社である。
 人と企業をどう見るか。そこにコンサルタントならびに経営者の永遠の課題がある。

人材は頭脳工場のオーナー

2009-11-18

 人材は、会社の所有物ではなく、自らの頭脳工場を持ったオーナーである。そう考えるべき時代がやってきたと言えるのではないか。かつては、土地、建物、工場、設備、店舗、機械、車両などを所有している会社に出勤してきて、それら会社の財産を活用して仕事をしていた人が、今は、自分の頭の中で仕事をする。自前の頭脳工場を持っているのだ。
 だが、この頭脳工場はかつての生産工場と違って、規模の拡張ができない。頭の大きさを2倍にすることなどできない。要するに小さな町工場でしかないのだ。だから連携し、ネットワークを組む必要がある。
 となると、会社とは、人材頭脳工場のネットワークのことである。頭脳工場どうしが連携し、協力し合うことによって、一つの頭脳工場ではできなかったことが実現されていく。その仕組みを提供する場が会社である。
 工場どうしの連携、ネットワーク化を進めていくためには、お互いの工場見学を行い、どんな機械があるのか、どんな職人さんがいて、どのような品質管理を行っているのか、整理整頓、清掃状況はどうかといったチェックを行う。工場見学もせずにネットワーク化はできない。これが「人財の見える化」だ。お互いの頭脳工場見学をしなければならない。何ができて、何ができないのか、何が得意で、何をやったことがあるのか、どれくらいのスピードで仕事ができて、その精度はどうなのかといったことをお互いが知らなければならない。
 そして、連携して仕事を進める段階に入ったら、お互いの作業の進捗状況を把握し、ペースを合わせなければならない。お互いの在庫や仕掛りの積み上がり状況をつかみ、生産効率を上げていかなければならない。そのためにはお互いの頭脳工場の中が見えていなければならない。
 ここからが大切なところだが、その頭脳工場のオーナーどうしは、指示命令では動かない。何しろオーナーどうしで対等なのだから。共感や相互理解によって動く。お金の話も大切だが、目的や使命についても共有しておかなければならない。人は人財であり、独立したオーナーでもある。会社のお宝なのか、ジブン株式会社のオーナーなのか、それでは会社とは一体何なのか・・・。

すべての人材は2億4千万円のお宝である

2009-11-11

 いきなりだが、人財論である。人はお宝(財)だ。よく「人材」を「人在」「人罪」などと有用な人とそうではない人を分ける人がいるが、それには与しない。すべての人材が光り輝いているわけではないが、少なくとも原石ではあって、磨けば光るし、使い道、目的によってはなくてはならない価値ある存在となる。もちろん、すべてがダイヤモンドではない。ルビーだったり、サファイアだったり、エメラルドであったりする。この際だからレアメタルでもいい。
 ダイヤモンドとエメラルドを比べて意味があるだろうか。ダイヤモンドにはダイヤモンドの良さがあり、エメラルドにはエメラルドならではの良さがある。好き嫌いもあるだろう。私はエメラルドの方が好きだ。それを他人から「ダイヤモンドの方が価値があるよ」と言われたとしても、自分が好きなのだから他人がつべこべ言うことではないと思う。人材は例外なく宝であり、人「財」である。
 但し、合う合わない、好き嫌い、向き不向きがある。用途や目的にあった宝石を身に付けるべきであって、ダイヤモンドばかりでは面白くない。弔事には真珠が適している。
 そして、人財は実際に高額な宝である。かなり高いものだ。企業によって高い低いの差はあるが、私は、平均で年間600万円、それを40年分割払いの2億4千万円だと考えるべきだと思う。多少安く見積もっても福利厚生や保険料などもろもろの付帯費用を考えれば2億円は下らない。
 2億4千万円の機械設備を買ったと考えてみて欲しい。その設備の持っている能力や機能を最大限に引き出し、フル稼働させたいと考えるのではないか。そのためにはメンテナンスを怠らず、大切に扱うのではないだろうか。
 さて、目の前の社員さんに対して、それだけの姿勢、気持ちで接しているだろうか。これを問わなければならない。人財は、2億4千万円の宝石である。中途で売ることもできるが、その時には中古品となるので、必ずロスが出る。もっと困るのが、この2億4千万円の宝石が逃げ出すことがあるということである。逃げ出した後は、支払い義務もなくなるが、せっかく手に入れたお宝が手許からなくなることに違いはない。
 実は、人財は会社の所有物ではない。買主(オーナー)のものではないのだ。その証拠に、企業の財産目録である貸借対照表に「社員」とか「人材」などという勘定科目はない。さぁどうする?
 ちょっと人財について考えてみたい。


ガラスケースの中に「営業の見える化」

2009-10-28

 ちょっと本の探しモノがあって本屋に行きたいなと思っていたのだが、たまたま東京駅界隈に用があったので八重洲ブックセンターへ。ネット書店は買うと決めた本がある時は話が早くて良いのだが、ボヤッとしたテーマだけあって、どんな本があるのか分からない時はやっぱりリアル書店だ。そういう場合、ジャンルごとにきちんと整理して棚を作っている書店が良い。カテゴリー分けした棚があっても置いてある本が違うジャンルだったり、そもそも品揃えがイマイチだったりしたら役に立たない。東京駅の反対側、オアゾの丸善は品揃えは多いが棚が高すぎて上の方の本は手に取れない。八重洲はそもそも天井高が低いからその心配もない。古いビルもまた良し。たまたま八重洲側にいたからではあるが、八重洲ブックセンターを選択。
 と、正面から入っていくと、右手にガラスケースがあって、その中になんと「営業の見える化」を発見!!いやぁ~自分の本がこんなガラスケースに入っているのを初めて見た。嬉しいね。記念にパシャリ。

「営業の見える化」

 どうやらベストセラーの本が並んでいるようだ。今まではランクインしても、こんなところに並んでいなかったような気がする。たまたま遭遇しなかっただけかな。順位は、ビジネス書の6位。

「営業の見える化」

 中途半端な順位だ・・・。だが、そのおかげでガラスケースのセンターに陣取っている。ははは・・・いい感じ。それにしても6位って微妙な位置だな。ハデに売れているわけではないが、売れていなくもない。ランクインしているのだから売れている部類に入るのだろうが、もうちょっと売れても良いと思う。
 ベストセラーランキングは置いておいて、ガラスケースに飾ってあるのがGOODだ。なかなかいいぞ八重洲ブックセンター。ブックストア談新大阪店も良かったが、八重洲も良い。
 そして気を良くして2階のビジネス書フロアへ。品揃えGOOD。良い本に出会えた。さすが八重洲。2冊購入して帰った。レジの店員さんの愛想がイマイチ。もうちょっと明るく爽やかだともっと良い。接客は紀伊国屋が良いような気がする。
 「営業の見える化」は出版社さんの予想を超えて売れているような気がする。よく分からないが、アマゾンも楽天ブックスも品切れ。書店の店頭でも残数が少ない。増刷はすぐに決まったのだが、まだ刷り上っていないのか、初版がそもそも少な過ぎたのか、市場に出回っていない。あまり売れないと思われていたなら少々ガッカリだが、良い意味で期待を裏切ったのならリベンジできて良かった。もっと売れることを祈る。
 そしてすでに次の本の準備が始まっている・・・。乞うご期待。


富士山冠雪

2009-10-20

 ついに富士山が冠雪し、冬化粧を始めた。出張帰りに新幹線から見つけた。慌てて携帯で撮ったのでピンボケではあるが、冠雪していることは伝わると思う。

富士山

 やはり富士山は冠雪していないと雰囲気が出ない。冠雪している方が見えた時の有り難味が増す。やっぱり富士山はいいなぁ~とピンボケ写真を見ても思う。これからどんどん冬化粧をして綺麗になっていく。寒いのは苦手だが、富士山が綺麗になるのは楽しみだ。  東海道新幹線に乗られる方は、是非富士山ビュー席を。素敵な新幹線の旅をお楽しみ下さい。


大阪にて出版記念セミナー

2009-10-16

 「営業の見える化」出版記念セミナーを大阪で開催。梅田のスカイビルだ。130名ほどの受講者にお集まりいただいた。感謝。本には書いていない、書けない内容を中心に営業改革、営業の見える化を語る。アンケートのご評価も良かったので、GOOD.厳しい時代だからこそ営業の強化を進めて欲しい。
 スタッフが講演中の写真を撮るというのでアテにしていたら、なんとカメラを忘れた!と。マジで・・・。仕方ないので、第二部の状況を携帯カメラでパシャリ。

セミナー

 弊社の古川部長が熱く語っているところ。怒涛の500ページパワーポイントだ。第一部の私の話だけ聞いて帰ってしまった人がいたのが残念。この第二部も気付きがある内容だと思う。
 帰りに新大阪で、ブックストア談danに寄ってみたら、嬉しいPOPがあって、テンションが上がった。

POP写真

 「見えている化?」というシャレたPOP。新刊「営業の見える化」の横に「仕事の見える化」。ありがたい。そして嬉しいのは、「IT日報で営業チームを強くする」も並べてくれていたところ。さすがdan!!分かっていらっしゃる。中経出版の2冊だけでなく、実務教育出版の本も置くあたりが憎い。出版社にプッシュされたのではなく書店さんの工夫が感じられてGOOD!!やるなぁ~dan・・・と思いながら店内を徘徊していると、「営業の見える化」の大量陳列も発見。

「営業の見える化」

 ハデに置いていてくれた。嬉しいことです。感謝。いつもは浜松町のブックストア談danを利用しているのだが、大阪に来たときは必ずこの店にも寄る。ビジネス系の品揃えが豊富でなかなか良い。浜松町でも結構陳列してくれていて、この本屋さんはなかなか良い。
 その後、メールチェックしたら、出版社から「営業の見える化、増刷決定!!」の知らせが届いていた。ありがとうございます。みなさんのおかげです。発売から5日。初速がなかなか良いとのこと。ありがたいことです。まだあまり広告なども出ていないのに・・・。
 いや~、大阪はなかなか良い街だ。気分が良くなって新幹線でウトウトしたzzz・・・。来週は名古屋。


「見える化」4部作が5部作に

2009-10-09

 4月に「仕事の見える化」という本が出て、「見える化4部作」が完成した!と報告したのだが、さらにその続編、「営業の見える化」が出版され、ここに晴れて「見える化5部作」となった。
 今回も中経出版さんだ。「仕事の見える化」が売れたので、半年後に「営業の見える化」が出た。売れたもの勝ち。勝ち組がさらに勝つ。カツマーの法則のようなものだ。売れるから売れ、売れればまた売れる。と思うと、カツマーとは勝間ではなく勝ち馬に乗る勝馬(カツマー)と名乗った方がいいのではないか、とか余計なことを考えてしまうが、そんなことはどうでもよい。
 本は売れなければならない。それが、中経出版さんとお付き合いして改めて思い知らされた事実であり現実。これまでは中身が良ければいいと思っていた。どうせビジネス書なんか売れても高が知れているのだから、内容重視だと。だが、そんなことを言っていたら、本を出してもくれない。出版業界も厳しいのだ。いくら中身が良くても、売れないものは出してくれない。中身が良いかどうかは書いてみないと分からないから、企画段階では売れるか売れないかしか検討してくれない。過去に出した本の売行きが悪ければ、それでアウト。こういうことをしていては出版業界はますます廃れて行くのではないかと余計な心配をしたくなる。奇をてらったような本やタイトルばかりがインパクトのある本が横行している。売れているというから読んでみたら、なんじゃこりゃ?みたいなことになることも少なくない。だが、売れたもの勝ち。売れないことには本も出せないのだ。
 ということで、厳しい出版業界の事情を乗り越え、売れて尚且つ中身に価値ある本として、「営業の見える化」が発刊され、「見える化5部作」となったことは誠にめでたいし、出た以上は売れなければ困る。是非この雑記を読んでくれた人には買ってもらいたい。

「営業の見える化」「仕事の見える化」「すべての『見える化』で会社は変わる」「すべての『見える化』実現ワークブック」「可視化経営」

 中身は良い。著者が太鼓判を押す。営業マネジメントがうまくいかない、頑張っているんだけど売上が伸びない、営業マンの育成に苦労している、営業部門と他部門との連携がうまくいかない、こういう厳しい時代だからこそ営業力を強化したい、といった企業には必ず参考にしてもらえるだろう。大企業から零細企業まで規模、業種を問わず使えるはずだ。
 多くの企業で、営業は結果管理になっている。売れたか売れないか。売れればOK、売れなければアウト。中身やプロセス関係なし。まさに書籍出版と同じ構図。これではいけない。中身の良いものが売れ、中身のないものは淘汰されるという状態にしていかなければ健全な仕事はできない。すなわち業績が上がっていかない。そのために必要なことが「営業の見える化」であり、それを進める具体的なやり方が本書に書いてある。
 もちろん私の本だから、理論理屈やあるべき論ではなく、実地実践論である。アメリカ企業の受け売り、アメリカのコンサルタントのパクリではなく、人口減少で苦しむ日本企業での実践独自手法である。「見える化ブーム」に乗っかり、「仕事の見える化」の二番煎じのように感じる人もいるかもしれないが、そうではない。「可視化経営」という経営コンセプトに裏打ちされ、「可視化経営システム」という実現ツールまで開発して、2200社に導入してきたノウハウをお届けするものである。
 「仕事の見える化」の時は、導入企業2000社となっていたが、今回は表紙に「2200社で導入」とデカデカと入っている。この不景気な時にもどんどん導入企業が増えるほどご評価いただいている手法である。自信を持っておすすめする。
 良い本だから売れる!と信じたいが、どうだろう?こればっかりは分からない。出版社が力を入れて売ってくれないと難しい。書店が並べてくれないと売れない。すべては皆さんのご協力次第。売れるとなったら出版社も力を入れてくれるし、書店もどんどん並べてくれる。カツマー(勝馬)を目指そうと思う。勝ち馬になってやる!ご協力よろしくお願いいたします。


チームコーチングカンファレンス

2009-10-05

 「チームニッポンの創生」をテーマに掲げる「チームコーチングカンファレンス」というイベントに参加してきた。「卓越した結果創りにチャレンジするチームを創る」という勉強会だ。場所は青山。普段あまり足を踏み入れることがない、オシャレな街並み。本社オフィスがある品川とは大きな違い・・・。品川は交通の便はいいが、それ以外はどうにもイマイチだ。家賃も高いし。青山、表参道、このあたりにオフィスがあるのもいいな、と思いつつ会場へ。
 200名オーバーの大入り満員。休日だと言うのに向上心のある人が多くて喜ばしい。受付を済ませて会場へ入ると、なんとチーム席。さすが、チームニッポン。一人では聞かせてもらえない。のん気に受講しようと思っていたのに、参加型のようだ。おまけに席は自由に座れと言われた・・・。もう一つおまけに知り合いとは一緒のテーブルにつくなと言われた・・・。困る。どこへ座れば良いのか。すでに席はほぼ埋まっていて、選べない。こういうのは苦手だ・・・。まぁそんな感じで講義開始。
 チームコーチとは、「ファシリテーターではありません」「インストラクターではありません」「プレゼンターではありません」「マネージャーではありません」「ティーチャーではありません」「コンサルタントではありません」と。では、何なのか?とつい突っ込みたくなるが、そんな勇気はない。
 グループとチームは違う。グループからチームになる。グループは仲良しクラブ、烏合の衆でもグループ。しかしチームは共通の目的や成果を目指す。勝つことを目的とする。
 グループをチームに育てていくのがチームコーチだ。なるほど、なかなか面白い。事例発表もあり、イメージが湧いた。どこの企業にも、どんな組織でも、チームがあり、何らかの成果を追求している。世の中チームだらけだ。しかしチームから単なるグループに落ちてしまっているところが少なくない。チームは意識が外向きだと言う。自分がどういう貢献をするか、チームがどう世の中の役に立つかという意識をメンバーが持っている。グループは意識が内向きで、自分たちのこと、自分のことばかりを考える。たしかに、そういうことはあると思う。意識が外に向いていないと成果は出せない。いいぞ、チーム。ただのグループじゃない。
 チームでのディスカッションなどもあって、思いの外、時間が過ぎるのが速かった。一緒に参加した会社のメンバーも(席は別々にされたのだが)、講師の書籍を買ったりしてチームコーチングに燃えていた。熱いチームが増えるといいと思う。イヤイヤ、義務感で、つまらなそうに仕事をするなんて最低だ。人生の半分、いやそれ以上の時間を投入する仕事が、世のため人のためになり、ワクワク楽しいものになるといい。それこそ人生がハッピーになる基礎条件だ。
 自分の会社がグループではなくチームになっているか。自分がチームを創り、チームをリードしようとしているか。他人のせいにしていてはチームにならない。
 いろいろ学びがあった。イベントをご紹介いただいた方に感謝。


“笑い”が人と会社を救う

2009-09-30

 テレビ東京の「ガイアの夜明け」が面白かった。吉本興業がSMBCの銀行員を相手に漫才の研修をやったり、元お笑い芸人がコンサルタントになって、お笑いを経営指導に活かしていると言う。ハワード・ジョイマン(日本人)なる人で、お笑い芸人の道を断念した後、中小企業診断士の資格をとって開業したと言う。なんじゃそりゃ?!と思っていたら、クライアントの社長に着ぐるみを着せた・・・。コンサルタントというのは何でもありだな、と思う。一緒にされるのはイヤだが、まぁ面白ければいいか。頑張れジョイマン。
 私はよくセミナーなどで、「落語の研究でもしているんですか?」とか「元落研ですか?」と聞かれることがある。話が面白くて笑えたのなら、それは良かった。笑いが人と会社を救う、だ。だが私は落語を聞きに行ったことすらない。あまり笑わせ過ぎてハワード・ジョイマンと間違われないようにしなければ・・・。
 落語と言えば、笑いを医療に活かす落語家ドクターも登場。病院内に落語の舞台があって院長自ら講談だ。確かに笑いが脳に良い影響を与えるというのはあると思う。
 お笑い番組でも見て笑いを研究しよう、かなと思った。


全方位駆動一輪車

2009-09-26

 さすがホンダ!やってくれました。全方位駆動一輪車。誰も思いつかないようなものを世に出して、楽しくさせてくれます。パーソナルモビリティの試作機「U3-X」登場。
 さすが、The Power of Dreamsのホンダだ。なんだかピーナッツみたいな形で、それに人間が腰掛けて、全方位に動くとは!?ビックリだ。ホームページの情報によると、二足歩行ロボット「ASIMO」のロボティクス研究で培ったバランス制御技術と、世界初※の全方位駆動車輪機構(Honda Omni Traction Drive System)により、乗員が体重移動するだけで速度や方向の調整が可能で、様々な方向に動き・曲がり・止まれる一輪モビリティ、だそうだ。
 販売やレンタルの予定はなく、これから実際の使用環境における実用性の検証を含め、研究開発を継続していくということだが・・・、欲しい。セグウェイのように大きくないのがいい。F-1から撤退して自動車や二輪車がダメになっても、耕運機、草刈機に、小型ジェットはあるし、ロボットはあるし、ホンダは安泰だ。株を買っておこうかな。ホンダフリークの私としてはとても嬉しい。
 百年に一度の経済危機だとか、世界恐慌だとか、暗い話ばかりしてないで、夢のある仕事に取り組み、未来のあるビジネスを開拓していくチャレンジ精神があれば、自ずと元気も出てくるし、危機は必ず乗り越えられる。これぞThe Power of Dreams。他の企業の皆さんもホンダさんに負けずに頑張りましょう。


サングラスで思わず企業再生を考えてしまう

2009-09-24

 ここ数年お気に入りでずっとかけているサングラスがある。これを超えるサングラスはないかと色々と探してみるが見つからない。外出する時は紫外線が気になるのでサングラスは必須アイテムだ。スーツ姿の時にはサングラスをかけていると、なんだか勘違いっぽいので、紫外線除去用の度のないメガネをわざわざかけているほどだ。そんな調子だから、休日に外出する時はサングラスをかけていることが多いのだが、使い過ぎてしまったか、お気に入りのサングラスのレンズを留めているところに亀裂が・・・。困る。まずい。このサングラスを超えるサングラスはないぞ、と焦って買ったメガネ屋へ。
 なんと、サングラスは2年ほどしか部品のストックをしないのだとのたまう。確か、このサングラスを買ったのは3年前か4年前だ。仕方ない。じゃー、このサングラスメーカーの新しいモデルをくれ!確か日本のメーカーだったはずだ、と言うと調べてくれた。
 なんと、もうサングラスは作っていない、と。なに~~、こんなに素敵なサングラスを作っていた会社が、サングラスの生産を止めてしまったのか!?そんなことでいいのか!日本企業よ。
 ちょっと待てよ・・・ひょっとしてこのメガネ屋の店員さんが間違っていないか?勘違いしているんじゃないか?と思って、とりあえずメーカー名を聞いて帰った。
 その名は福井光器株式会社。メガネの産地福井県鯖江市の会社だ。さすが鯖江、いいメガネを作る。実はまだサングラス作っているんじゃないか、と思ってホームページを調べてみても、やはりサングラスなし。やられた、ホントにない。俺のサングラスはどうなってしまうのか。修理できないのか・・・。
 さらにホームページを見ていくと、なんと!2007年の9月に民事再生手続き・・・・・・経営破綻!負債総額14億3千万円。安価な中国品に押され 、高級品の需要減で行き詰まったそうだ。日本企業の地盤沈下がここでも起こっている。大正6年創業の老舗であり、有名ブランドへのOEM生産や独自の商品開発などで、ピーク時の1997年には31億円の売上があったと言う。私が持っていたサングラスは、オリジナルブランドのDOXシリーズというものらしく、2000年にはグッドデザイン賞を受賞していた。さすが!見る目がある。
 そんな頑張る日本企業、眼鏡産地の老舗企業が経営に行き詰まっていたとは。民事再生で、オリジナルのサングラス事業をリストラしちゃったんだな・・・。最近の年商は12億強。ピーク時の3分の1程度である。オリジナルのブランドを打ち立てて、私も気に入る素敵な商品を作っていた企業が破綻。そして再生過程で、オリジナルブランドをリストラ。誠に残念な再生である。どうせ再生するならもっと夢のある再生ができないか。俺に指導させろ!!と言いたい。不採算事業をカットすりゃいいってもんじゃないぞ・・・。せっかく良い商品を持っているのに。是非またオリジナルブランドにも挑戦して欲しいと思う。OEMだけでは安定していても夢がない。それこそそのうち中国にやられてしまいますよ。
 そもそもこのサングラスどうすりゃいいんだ?困るじゃねーかと思っていたら、メガネ屋さんから電話。同じものがチェーンの他の店に在庫でありました、と。売れ残っていたのね・・・。嬉しいような悲しいような。
 買う!もちろん買う!すぐに買う!そうしたら値切ったわけじゃないのに、2割ほど安くしてくれた。デッドストックの処分ができてラッキーってことか?そして同じサングラスが2つ。

サングラス

 記念に写真を撮ってみました。うまく撮れませんが、素敵なサングラスなんです。オリジナルのケースもついていて、これがまたちょっと変わっていてGOODです。まぁ凝り過ぎて高コストになっちゃったのかな・・・とも思う。売価も大して高くない。これが高級ブランドにOEM供給されたら3倍くらいの値段がついちゃうんだろうなと思う。良いモノを安く売るというのは日本企業の得意とするところだが、良いモノを高く売るというのがヘタなんだな。良いモノは良いんだから高く売れば良いのに・・・。中途半端な価格設定がよくない。
 それはさておき、福井光器さん、頑張って経営を立て直して、再度オリジナルサングラスを作ってください。私の2つ目のサングラスが壊れる前に。
 ガンバレ鯖江!ガンバレ日本企業!!


営業の見える化 出版記念セミナー

2009-09-16

 4月に出版した「仕事の見える化」に続く、可視化経営5部作目、「営業の見える化」が10月10日頃には書店に並ぶ予定である。たぶん並ぶはずだ。恐らく並ぶ、と思う。そもそも9月中には・・・という話だったのがズレ込んだので実際のところ良く分からないが、今まさに最終の詰めをやっているところ。校正したり、追加で原稿を書いたりバタバタしている。スケジュールがタイトなので原稿を読み返したり、修正の赤入れをしていくのは大変なのだが、新しい作品が世に出て行くと思うと嬉しくもある。表紙のデザインが出来上がってくるのも楽しみだ。「仕事の見える化」の赤黒が売れたので、今度もまた赤と黒が基調になっている。「仕事の見える化」の方がインパクトがあったかなと思うが、まぁ出版社とデザイナーさんがプロの仕事をするわけだから素人は口を出さない。こっちは本の中身で勝負だ!と思うが、実際にはデザインとか広告とか出版社の営業努力とか書店の扱いなどによって売行きが全然違う・・・らしい。

「営業の見える化」
~今回の表紙はこんな感じ~

 どうせなら売れるといいなと思う。中身はもちろん良いと思う。校正で読み返しているのだが、なかなか良い。ロープレのやり方とかマニュアルの作り方とか、あまり他の営業本には書いていないようなノウハウも盛り込まれていて良い。実際、営業ロープレの本は世に出ていない。探したけれども見つからなかった。参考にしようかなと思ったのに・・・無かった。マニュアルの作り方も一般的なマニュアルとは違って実践的だと思う。まぁまた本の中身は出版されたら紹介しよう。
 今日の本題は、出版記念セミナー。9月中には本が出ると思っていたので10月14日スタートで、全8日程だ。本が間に合わなかったら困る。カッコ悪い。お願いしますよ、中経出版さん・・・。
 東京はなんと5日程。そして大阪、名古屋、福岡だ。実は、東京5日程と言っても弊社のセミナールーム。50名定員だから250名。4月のW出版記念セミナーの時はホールを借りてハデにやったのだが、今回は地味に数を打つ。インフルエンザ対策だ。大規模にやって人数を集めるとインフル懸念がある。中止の時のダメージも大きい。だから今回は小振りで攻める。地方は回数を増やせないので200名規模くらいかな。セミナーの第一部はもちろん私だから、必ず参考になるので是非参加して欲しい。第二部は、弊社のベストパフォーマー古川が担当するのでこちらも期待して欲しい。彼のプレゼンテーションはいつも大好評だ。きっと今回も会場を沸かせてくれるに違いない。
 新刊「営業の見える化」は、セミナー会場でも販売するので是非お買い上げいただきたい。見えないはずの営業が見えてきます。今回は何だか売れるような気がする。多くの企業にとって参考になる本だと我ながら思う。分かりやすいし、なかなかいい。どうしても自画自賛みたいになってしまう・・・。だがこの自信がまたいい、と思ってみたりもする。


キティーちゃん現る

2009-09-01

 私の通勤路に三菱自動車の本社があるのだが、この前にいつも電気自動車「iMiEV」が展示してある。地球温暖化防止のために「iMiEV」には頑張って欲しいといつも思う。毎日通る度に普及を願う。特に三菱自動車に肩入れしたいわけではないが、電気自動車は是非普及させて欲しいと思う。そんな三菱自動車本社にキティーちゃんが現れた・・・。

巨大キティーちゃんとキティーちゃん仕様の「iMiEV」かな?ただの「i」かも
~巨大キティーちゃんとキティーちゃん仕様の「iMiEV」かな?ただの「i」かも~
 

 なぜハローキティーなのか、すごく気になる。内装にちょっとキティーちゃんがいてくれるくらいならいいが、全面キティーちゃん仕様の車に乗る人がいるのかな?とかつい考えてしまう。そこでホームページを見てみたら、サンリオフェアなるイベントで、8/30で終了しており、どうも子供向けの催しのようだった。やっぱり展示されていたのは「iMiEV」ではなく「i」だな。ショールームのオフィシャルブログというのを読んでみたら、キティーちゃん仕様の車に乗っている人がいた!!車の中までキティーちゃんだらけだ。すでにこの車を3万キロ以上乗っているらしい・・・。世間は広いな。先入観で判断してはならない。
 いやぁキティーちゃん恐るべし。どうにも理解できないから、キティーちゃんは置いておいて、ホームページを見ていて気になったのは、「iMiEV」の充電設備の少なさだ。充電インフラ情報というところを見ると三菱自動車の販売店にしか置いてない・・・。そんなの置いてて当たり前ではないのか。本気で売る気はないのだろうか。三菱グループの総力を結集して充電インフラを設置して欲しい。ローソンには設置するような話を聞いた覚えがあるが、三菱電機のお店にも、三菱東京UFJの店舗にも、三菱地所のマンションやショッピングセンターにも、急いで設置して欲しい。地球温暖化は待ったなし。三菱グループが総力を挙げて、地球環境のために採算度外視で電気自動車の普及に乗り出す!とかいう心意気を見せてくれるといいと思う。それができたら必ず「iMiEV」は売れる。きっと安くなるから、少なくとも私が買う。キティーちゃん仕様は遠慮しておくが・・・。


期日前投票

2009-08-24

 8月30日の衆議院選挙の投票に行けないので、期日前投票に行ってきました。そこで出口調査というものを初めて受けた。NHKでした。投票日なら事後情報だから問題はないが、期日前だけにどういう情報の扱い方をするのか疑問がある。これを元に「○○党が優勢」なんて報道されたら投票行動に偏向が起こる・・・なんてことをあれこれ考えてしまって、多少嘘の答えをしておいた。そんなことなら初めから協力せず断れば良かったと後から思ったが、いきなり声をかけられてお願いされるとNOとは言い難い。一体この期日前の出口調査はどのように扱われるのだろうか・・・。
 それはさておき、選挙だが、ネットにあれこれ書いたりすると公職選挙法違反になると言う。なんとも世の実態と乖離した法律に縛られている。こんな法律も改正できないような立法府だから、誰が議員になっても大したことはできないのではないか、と諦めたくなる。この雑記にも、いろいろ書きたいことはあるが書けない。選挙ポスターを見て、顔で選んで終わり。どんな人かも良く分からないし、もちろん政策なども見えない。仕方ないからテレビ番組などに登場する人たちの言っていることから類推するしかない。何とかして欲しいものである。
 何とかして欲しいと言えば、高速道路1000円という政策である。地球温暖化対策で低炭素社会を目指そうと言うのに、車で長距離移動することを奨励するとは何事か。おまけに渋滞して高速道路が低速道路になってしまって、お盆には高速に乗りたくても乗れなかった。ほんの数十キロ走って墓参りに行きたいだけだったのに・・・。別に1000円以上払っても良かったのに・・・。ムダに渋滞を引き起こし、二酸化炭素を大量に排出し、公共交通機関の業績を落として、通行料の補填は税金だ。喜んでいるのは高速道路会社とETCに関わる人たちだけなのではないか。高速が1000円になって観光客が増え、日本全国の観光地が潤ったと言うが本当だろうか。通行料が1000円だからと言って何時間も渋滞に巻き込まれるのを承知で遠出をするのは価格弾力性の高い人たちだ。要するにコストに敏感なわけで、観光地に行ってもなるべくお金は使わないようにし、より安いものを探す人たちなのではないか。景気を刺激するなら、少々高くても時間を短くして効率よく移動したいと考える人を動かすべきなのであって、そういう価格弾力性の低い人が高くても良い物を買ってくれると経済効果が大きいだろう。何がしたくてこんな愚策を実施しているのか分からないが、選挙後もこうした政策が続きそうなのが悲しい。1000円どころか無料にするという案もあるくらいだから、きっとまた渋滞が起こることになるだろう。トラック業界などはいい迷惑だろうと思う。最初はETCの普及率を上げて料金所の人員削減を進めることでコストダウンを狙っているのかと思っていたのだが、これだけETCが増えてもまだやるというのだから、他に狙いがあるのだろうか・・・。
 日本の未来も、地球の未来も心配だ。今回の選挙が良い方向に進むキッカケになることを切に願う。


バースデー休暇

2009-08-07

 私の会社では、誕生日に2日間バースデー休暇をとることになっている。年に一度は自分の人生についてじっくり考えてみようという休暇である。だから私も8月の誕生日には休暇をとって人生について考える。ライフカレンダーを書き換えたり、この一年を振り返ってみたりする。ただじっとして考えるのも良いがせっかくの休暇だから気分転換のためにどこかへ行こうということになり、ちょうど子供たちは夏休みだし、家族旅行も兼ねて・・・となって、今では毎年恒例の家族行事のようになってしまった。自分の人生を考えるには、どうしても家族、特に子供たちのことを考えないわけにはいかないから、一緒に過ごすのは好都合であるとも言える。
 だが、休暇と言っても2日しかないし、土日に引っ掛けても最大4日だから、大したところには行けない。しかし、極力気分転換をしたいから、沖縄に行くことが多い。日本語が通じて、日本円が使え、パスポートも要らず、異国情緒が味わえる、というとやっぱり沖縄だ。萩の松下村塾に行って幕末の気分を味わったり、伊勢神宮に行って日本国の成り立ちについて考えたり、とあれこれ試してはみたが、どうしても日本本土では代わり映えがしない。かと言って、強行軍で海外に行くのはイヤだし、何しろ英語を使ったりするのが余計疲れて休暇にならない。
 今年も沖縄か・・・と思ったが多少マンネリでもある。そこで今年は石垣島にしてみた。ちょっぴりチャレンジだ。JTBのお姉さんが「超良かったですぅ~」と絶賛したというホテルへ。リゾートホテルだ。(石垣島でビジネスホテルなわけはないか・・・)

リゾートホテル

 那覇空港での乗換えが面倒臭いなと思いながら石垣空港に到着し専用バスでGO。どうみても地元の人にしか見えない運転手さんが英語でアナウンス。と思ったら、外人さんが乗っている・・・ありゃ。中国語も聞こえてきた。なんと。ホテルに着いたら、インターナショナル全開。ホテルスタッフの半数以上は外国人と思われる(後で聞いたところによると一番多いのはインドネシア人らしい)。客も中国、台湾、韓国・・・もちろん欧米系も。うぉ~こりゃ異国情緒があり過ぎだぞ。一番びっくりしたのは、食事の席にスタッフが同席(相席)すること。初日のディナーでレストランに行くと、英語でバババッと話しかけられ、よく分からなかったのだが、席はどこでもいいか?とか聞いているのだろうと思って、Yes,OKOKなんていい加減に答えたら、テーブルにホテルのスタッフが一緒に座ってお食事。中国人と韓国人とフランス人がやってきた。英語で話しかけられ、落ち着いて食事ができない・・・。一番ショックを受けたのはうちの次男である。学校の英語は得意なくせに、外人さんに話しかけられ貝のように。本人曰く、「一人鎖国」をしたのだ、とか。日本の英語教育はやっぱり実践的ではない。
 こんなシステムなら事前に言ってくれれば良かったのに・・・とJTBのお姉さんを恨みながら、部屋に戻って途中で見つけたヤドカリ君と遊ぶ。

ヤドカリ君
~君も貝になりたいのかい?~

 しかし、こんなところまで中国人富裕層がやってきているとは・・・。銀座あたりで中国人観光客がブランド物を買ったりしているのは今や当たり前の光景になってきたが、日本のリゾート、それも離島にまでやってくるとは恐るべし。それもこちらは2泊しかしないのに、一週間くらい滞在する人が多いようだ。
 と思っていたら、2日目に行ったグラスボートツアーで、200名か300名はいると思われる集団に遭遇。どうやら台湾からのツアー客らしい。

グラスボート
~こんな船に乗って珊瑚礁とか熱帯魚を観察~
グラスボートからみた珊瑚
~何やらよく見えないと思うが、船底から珊瑚が見えている~

 聞くところによると、台湾から週に一回クルーズツアーが出ていて、石垣島に寄るらしい。遭遇したのは恐らくその人たちで、数字の書かれたシールを胸に貼ってみんなで歩いていた・・・。
 ようやくインターナショナルなホテルにも慣れてきて、「一人鎖国」をしていた次男も「出島を開港した」と言い出して、笑顔も出始めた。だが、その頃にはもう帰らなければならない。
 思いがけずインターナショナルなところだったので、子供たちには、しっかり英語の勉強をしておかないと困るぞと言い聞かせることができた。そういう親父はどうなんだ?と反論されると困るが、自分のことは棚に上げる。しかし異人さん対応に疲れた・・・。特に今回は出発前から休暇だと思うと気が緩んだのか、風邪をひいてしまい、ノドは痛いし、鼻水は垂れるしで大変だった。暑い石垣島の海辺で何度も鼻をかんでいたのは私です・・・。病は気からとはまさにこのことだ。せっかくのリゾートも台無し。
 こうして仕事を休んで人生について考えてみると、やはり仕事が一番楽しいことに気付く。いろいろアクティビティにも挑戦したが仕事以上に面白いものはない。世に自分の価値を問い、世の役にも立つことができる。それでもちろんお金ももらえるわけで、お金を払って気を遣って食事をするようなことより楽しいのは当然だな。ただ鎖国していてはダメだということに改めて気付かされた。チャイナパワーは無視できない。もっとグローバルな視点を持とうと思う。来年はいっそ海外へ行ってみようかな。


E.YAZAWA ROCK’N’ROLL

2009-08-06

 還暦を迎える矢沢永吉のニューアルバム「ROCK’N’ROLL」を発売日に買った。最近CMにも良く出るし、先日NHKのSONGSにも出ていて、60歳にして気合の入った姿がカッコ良かった。自分のレーベルを立ち上げて古いアルバムも復刻版で出すらしい。レーベル名は「ガルル」。これまた熱い名前だ。
 何となくニューアルバムが気になっていて、買おうか買うまいかと迷っていたが、どうせなら8月5日の発売日に買ってやろうと決意を固め、時間が遅くなったので、TSUTAYAへ。なんとE.YAZAWAタオルがついていた。

E.YAZAWAタオル
~嬉しくなってタオルを激写。CDジャケット添え。~

 TSUTAYA限定でポスターもついていたのだが、それは結構ですと断った。特にファンじゃないので・・・。初めてCDをTSUTAYAで買ったがなかなかやるな。
 思えば、矢沢永吉を知ったのは中学生の頃。あの頃はE.YAZAWAタオルが欲しくても金がなくて買えなかったが、思いがけず手に入り何だか嬉しい。中学3年の頃だったかな、「罪な奴さ」をバンドでコピーしたこともある。ボーカルがヘタ過ぎてすぐに解散したが。そうしたらヤンキーグループ(?なんて言えばいいのか不良っぽいというのも古い感じか)からキャロルのコピーバンドをやるからギターを弾けと強引に誘われた。ロクに楽器も弾けないのに格好だけでバンドをやろうという気合充分な人たち(サッカー部仲間だったのだが)で、せめてギター弾きくらいはいないとまずいだろうということでお呼びがかかったらしかった。名曲「ファンキーモンキーベイビー」や「ルイジアナ」をコピーした。そうしたら調子に乗って文化祭に出るぜ!とか言い出して、オーディションみたいなものが学校であったのだが、そこへタクシーで乗り付けたまでは良かったが、格好がヤンキーファッションなものだから、演奏前に先生につかまり、なんでお前が一緒にいるのか?と驚かれたのは笑えた。生徒会の役員をやり、熱血サッカー部員だった私が紛れ込んでいたから先生たちもビックリだ。何とか服装の検閲を通過して、ヘタな演奏を披露したものの、見事落選。即解散だ。このバンド、ドラムを叩いていた奴がバイク事故で死んだりして、学園ドラマのような思い出がある。永ちゃんと言えば、あの頃を思い出す。
 そんなこんなで夜中に「ROCK’N’ROLL」を聴く。アップテンポな曲が多く、まさにロッケンロゥ~ル♪還暦でもロック魂健在だ。さすが広島出身。関係ないか・・・。俺も還暦になってもロック魂を忘れないようにしようと思う。貪欲に「成り上がり」を目指す。枯れたおじさんにはなりたくない。ちょい悪オヤジというのも雑誌に乗せられた感がある。やっぱりロッケンロゥ~ル♪な熱いオヤジを目指すしかない。E.YAZAWAに元気をもらった。


水資源の奪い合い

2009-07-29

 関東地方は梅雨が明けたという割に、ジトジトジメジメしてダラダラと雨が降っている。なかなかカラッとした夏空にならないなと思っていたら、九州から山口、広島あたりでは記録的な大雨で死者まで出てしまった。その一方で四国あたりでは例年水不足が心配されているし、世界を見れば砂漠化が進んでいたりする。近年はゲリラ豪雨なる急な大雨もあるし、地球温暖化が進むことで、日本あたりは亜熱帯化して、スコールのような現象が起こっているのだろうかと心配になる。これらは異常気象なのか、たまたまそういう気象条件になっているだけなのか、素人には良く分からないが、何か変な感じがするし、何か変化が起こっているように感じる。
 そう思っていたら、橋本淳司さんの書いた「世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日」(PHP研究所)という本に出会った。世界中で水資源の争奪戦がすでに起こっているらしい。日本は島国で、川上から川下まで国内で完結しているが、地続きで隣国がある場合、川上の国と川下の国では奪い合いがある。確かに、日本は特別だ。そして、やはり地球温暖化は水循環のバランスを崩して水不足や洪水を加速させているという。なるほど、やっぱりそうか。そして水の問題は食糧問題とも深く関わっている。食糧には水が欠かせないし、食糧の輸出入は水の輸出入であるとも言える。食糧自給率の低い日本は、食糧輸入に頼らざるを得ないが、そこに水資源争奪が絡んでくると事は複雑となる。
 思えば、日本では蛇口をひねれば水が出て、それがまた安い。松下幸之助の水道哲学ではないが、水道は安く、広く行き渡っているものの象徴だ。そうした恵まれた環境にあって、水は出しっぱなし、シャワーも流しっぱなしで、水の無駄遣いをしている。誠にもったいない。そして贅沢なことに水道の水は飲まずに、わざわざ高いペットボトル入りの水を飲む。これは如何なものか、と本書を読んで反省させられた。世界中に、水がなくて困っている人がたくさんいるというのに。汚染された水を飲まざるを得ない人がいるというのに。
 地球は一つ、国境を越えてつながっている。水も空気も国境を越えて循環している。人間がそのバランスを崩し、そしてそれを奪い合うために戦争でも始めるとしたら、なんとも愚かなことだな・・・。梅雨空を眺めながらそう思った。


ウルフルズ活動休止

2009-07-21

 ARBに続いて、また好きなバンドが活動休止してしまう。ウルフルズよ、お前もか・・・。君たちは売れると解散してしまう他のバンドとは違うと思っていたのに・・・。一時期、ジョン・B・チョッパーが抜けても、3人で続けて再度4人のバンドとなり「4人」という曲まで書いた君たちだったのに。残念だ。やっぱり、トータス、ソロでやりたいんかい!?自分ばっかり曲書いたり、歌って弾いて、人気があって、それで4人割じゃワリが合わないのかい?それともトータスばかりが稼ぐから他のメンバーがイヤになったのか?ARBの石橋凌と同じ感じかな。他のメンバーと人気が違い過ぎるよな。俳優っぽい活動をしているのも一緒だ。
 だが、俺はARBの石橋凌が好きだ。俳優業で太ってしまった石橋凌を見るのは正直、痛い・・・。トータス松本に、そんな風になって欲しくない。いつまでもロック魂を持ち続けてくれ。きっとまたバンドでやりたくなると思うよ。きっとウルフルズ復活!!となるんじゃないかな。そんな気がする。ARBも復活したし(その後また休止したが)、ユニコーンも復活した。アリスみたいに歳をとり過ぎてから復活するのではなく元気な内に復活してくれ。歳をとっても、アホな大阪ノリの熱い歌を歌って欲しい。聴く人に元気を与えるバンドでいて欲しい。
 そういう意味では、ローリングストーンズは偉大だなと思う。ウルフルズの早期復活を祈る。


フットサル大会

2009-07-14

 毎年7月の初旬に琵琶湖のほとりで全社員が集まってフットサル大会を開催する。いつも梅雨の真っ只中だが、なぜか雨には降られない。今年もセーフだった。全社で集まるのは年に2回。1月の全社大会と7月のフットサル大会だ。なかなか顔を合わせることのない社員の面々と会えるのは楽しいことだ。そしてなにより試合となって勝敗がかかると燃えないわけにはいかない。
 今年はドッジボールとフットサルの2種目。勝ち点を合計して総合優勝が決まる。なんと私のチームはドッジもフットサルも両方優勝して、完全優勝を成し遂げた!!素晴らしい。おかげで全身が筋肉痛で大変なことになった。身体中が痛い。日ごろ大して運動していないのに、ついつい勝負となると張り切ってしまう。若い者に負けるわけにはいかない、とおじさん根性を出してまた頑張ってしまうものだから、手や足にはいつの間にか擦り傷が・・・。痛い。痛いが、まぁ優勝したから気分はいい。

フットサル大会

   そして夜は宴会だ。表彰式に始まって2年生の出し物やダンス部のフラダンスなど盛りだくさんの内容で食事はよく覚えていない。その後は琵琶湖のほとりで花火大会。最近は子供も大きくなったので花火をするようなことはないが、たまにはいいものだ。
 2日目は、下期の方針発表会。12月決算の我が社では7月から下期スタートだ。下期の施策を説明し、将来ビジョンまで語る。未来の見える化をすることは「可視化経営」の基本であり、当然我が社でも行っていることだ。ビジョンやミッションなくして経営なし。単なる金儲けなら苦労してまでやりたくない。もっと楽な生き方ができる。ビジョンやミッションを意識すると仕事が楽しくなる。社員の皆さんにも楽しく仕事をして欲しいから、極力私が考えていることを開示して共有する。全員が共感共鳴してくれるとは思わないが、自分の勤めている会社が何を考え何をしようとしているのかを知ることは大切なことだと思う。自分の大切な人生の大半の時間をそこに投入することになるのだから、世の中に価値を生み出せる仕事をした方がいいに決まっている。
 それにしても筋肉痛が酷い・・・。歳もとってきたことだし、体力維持のためにも日ごろの運動を増やす必要がありそうだ。


内定者研修会

2009-07-09

 2010年入社予定の内定者研修会を行った。今年の内定者は8名。私の会社では内定から翌年3月までを1年生と呼び、4月以降は2年生と呼ぶ。3月から順次自主出社し、下旬は一年目の締めとなる研修期間だ。そして4月1日には入社式もなく、辞令が出て配属が決まる。そこで即戦力、というわけにはいかないが、内定からの一年を有意義に過ごしてもらうのと同時に、社会人としてのスタートを高いハードルで始めて欲しいという思いがある。
 なぜそんなことをするのかというと、私自身が新卒でコンサルティング会社に入り、いきなり「コンサルタント」という肩書きのついた名刺を渡され、新規顧客開拓をさせられたことに端を発する。4月に入社して1ヶ月くらいは先輩同行などがあったが、連休が明けたらいきなり一人でいけ、と。どこからどう見ても新人にしか見えない、名刺交換も覚束ない若造なのに、肩書きはコンサルタント。どこへ言っても「何年目?」と聞かれる。コンサルタントがさすがに新人ではまずいだろうと思って、仕方なく「2年目です」と言って回った。最初は危なっかしかったが、何ヶ月かすると「2年目にしてはしっかりしているね」なんて誉められたりして、内心「ホントは新人なんすけど・・・」などと思いながらほくそ笑んだ。そんな調子だから入社一年目の夏には研修講師デビューを果たし、約一年経過した3月には新入社員研修の講師をやった。新人が新人を教えるというのは変な感じだが、何に悩んでいるかが分かるから実はなかなか良いと思う。困ったのはあるクライアントの新人君たちの中に高校の同級生がいたこと。あまり仲が良かったわけではないのでお互い知らん顔をしていたが、あれは気まずかった。クライアントの皆さんには失礼な話で恐縮だが、自分自身にとっては、この新人なのに「2年目」というのは成長促進効果が大きかったと思う。もう時効ということで許してもらいたい。
 それで、自社の社員には2年目と言っても嘘ではないようにするために、内定者段階から研修したり、レポートを出させたり、準備をさせる。浪人していたり留年していたり大学院を出てたりするのもいるから、年齢的にも問題ない。私の場合はすべて現役ストレートだったから、クライアントと親しくなった後、年齢で困った。中にはバレた先もあったが、何年も付き合っていたので、「あははは・・・」と笑ってすませてくれた。
 今は、企業があてにはならない時代。企業に育ててもらおうなんていう受身の姿勢ではダメだ。それも経営コンサルタントを目指そうなんて思う人間であれば、人をリードし、先行しなければならない。そういう意識を持って欲しいと思う。若いうちからコンサルタントとしてそれなりの活躍をしようと思うなら当然のことだろう。「まだ入ったばかりの新人なんです・・・」なんて甘えたことを言っていては話にならない。今年の1年生が来年の3月までにどれだけ育つかが楽しみだ。


夢を叶える習慣術

2009-06-18

 夢習慣ナビゲーター、佐藤伝氏の責任編集「夢を叶える習慣術」というムック本に不肖長尾一洋、登場しました。サブタイトルは「すべてがうまくいく!人生を劇的に変えるスーパー習慣術」。表紙には「トップビジネスパーソン16人が公開する成功する習慣術」とある。こりゃーすごそうな本だ。きっと夢が叶うに違いない。その本がなんと1050円(税込)。是非買うべきだろう。何しろ私も登場しているし。
 なんと、私の習慣は、メモを取らない習慣。メモを取る習慣ではない。メモは取らない。手帳も持たない。実際には、まったくメモを取らないわけではなく、細かい数字などは資料の余白などにメモることもある。が、手帳は持たない。元々は学生時代からシステム手帳を持ち歩き、オリジナルのリフィルを印刷して使っていたこともあるし、電子手帳(PDA)も早くから持ち歩いていた。ザウルス派だ。ザウルスは何台も買った。しかし今では手帳も電子手帳も持たない。理由は・・・この本を読んでもらおう。
 今回、トップビジネスパーソン16人の中に選ばれたことは嬉しいことだ。何を根拠にトップ16なのかは分からないが・・・。誠に失礼ながら、他に登場している人もほとんど知らない。若い人が多い。私は不勉強で知らないけれども、有名な方々なのだと思う。その中に、お一人、晴香葉子さんという超・美人を発見。ひと目でファンになった。プロフィールを読むと、ポジティブ心理学の第一人者で、著書もたくさんあってその累計は70万部を超えて海外でも売れているという。どう見ても20代後半か30代の前半くらいにしか見えないが、それでこのプロフィール。さすが、「すべてがうまくいく!人生を劇的に変えるスーパー習慣術」という本に登場するだけのことはある。とにかく素敵な人だ。写真で見る限り。どんな人か知りたかったら、この本を買ってみよう。
 16人に選ばれた、私も登場したと偉そうに書いてはいるが、実はカラーページとモノクロページの差がある。読めばバレるので先に言うが、私が登場したのは、モノクロページ。当然のことながら晴香葉子さんはカラーページである。やはり住む世界が違う。残念!!この差はどこで付けられたのかと悩む。写真映りが悪いのか、元々の容姿か、内容がチープだったか(何しろメモを取らない!なんて話だし・・・)、知名度の問題か、その全てかどうかは分からないが、まだまだ精進が足りないなと反省。偉そうにしている場合ではない。若い若いと思っていたらいつの間にか若者に追い抜かれてしまっている。後生畏るべし。大いに落ち込んだ・・・。こんな本、紹介するのは止めよう、と思ったが、それも大人気ない。晴香葉子さんが登場しているし。
 他の人の習慣術を読んで、負けないように頑張ろうと思う。良い習慣を身につけよう。そしていつの日か天然色の世界へ移り住んでやる!!「夢を叶える習慣術」を一番活用するのはきっと私だろう。こういう機会を与えていただいたことに感謝。


全盲のピアニスト

2009-06-10

 生まれた時から全盲でありながら、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した辻井伸行さん20歳。日本人初優勝もすごいが、それが全盲のピアニストだというのだからさらにすごい。もし全盲だからこそ弾ける領域(音)というものがあるなら、目にハンディキャップを持つ多くの人に希望を与えることになるだろう。ハンディキャップではなくアドバンテージになるというのは素敵なことだ。是非一度生で聴いてみたい。
 2歳の時に、おもちゃのピアノに触れて才能を開花させたというが、おもちゃのピアノがあって良かったと思う。お母さんがジングルベルを口ずさんでいたら、それを弾き始めたという。お母さんの歌、最高だ。きっと伸行君にとって心地よい歌だったのだろう。「目は見えなくてもいいけど、一日だけ見えるようになってお母さんの顔が見てみたい」と言ったことがあるそうだ。「そうしたらまた見えなくなってもいい」と。自分に音楽を与えてくれたお母さんの顔を焼き付けたいのだろう。そんなエピソードを聞いていると泣けてくる。話しているお父さんも泣いていた。なんとも・・・五体満足でいることに感謝。
 彼は、ピアノも見たことがない、楽譜も見たことがない、お母さんもお父さんも見たことがない。見たこともないピアノを弾いてコンクールで優勝した。人間の可能性というのは想像を超えている。目が見えないと、普通は家に閉じこもりがちになって、何も新しいことにチャレンジしないで過ごすことが多そうだが、辻井家は違った。才能が開花して良かった。開花させてあげたご両親に乾杯!本人の才能もすごいが、親が偉いと思う。もし自分の子供が全盲だったら、と思うとまた泣けてくる。自分も辻井家のご両親のように子供の可能性を開花させてあげられるだろうか。
 見える化、可視化も大切だが、見えないところに価値があることもある。見えないからこそ見える(?)ものもあるのだろう。辻井伸行さんに勇気をもらった。


上海にて

2009-06-04

 中国でのビジネスを進めるべく1泊2日の強行軍で上海に行ってきました。2010年の上海万博を前にしてリニアモーターカーが走り、高層ビルが立ち並ぶ上海は熱い!!ちなみに湿度も高い。上海都市圏はおよそ2億人の人口を抱えているそうで、そこだけで日本の倍だから、人の熱気も相当なものです。
 成田から2時間少々で浦東(プードン)国際空港へ到着。飛行時間は沖縄へ行く程度だが、成田までの時間がかかり過ぎる。なんとかして欲しい。時差は1時間。あるようなないような時差だ。上海の中心部へ向かうと高層ビルや高層マンションが立ち並ぶ。思っていたよりも近代化された感じ。確かに古い建物や租界時代の名残もあるが、全般的に新しい街であり、建設ラッシュに沸いている。きっと来年の万博のころにはもっと綺麗になっていることだろう。
 流通関係の業務提携の話で行ったので、市内のデパートなどを視察したが、有名ブランドが入って日本のデパートと変わらない雰囲気だった。日本の食材などが少々高めの価格で売られていたが、それが結構売れているそうだ。至るところに万博のキャラクターが設置されていた。

名前は不明
[ 名前は不明 ]

 車で送迎してもらったのでリニアや地下鉄に乗ることはなかったが、地下鉄の路線も増えているみたいだ。走っている車は、ベンツ、BMWに始まって日本車も多いし、ヒュンダイなども目立った。車は結構綺麗なのだが、バイクはかなり汚いというか壊れそうなのに乗っている人が多かった。交通マナーはあってないようなもので、車線という概念が無いように思われた。寄せていって前に入る。入った者勝ち。歩行者や自転車も車の間をすり抜けて行く。こんなことでは事故が多くて大変ではないかと思ったが、事故にはまったく遭遇せず。我々の目には見えない秩序があるのかもしれない。
 そして夜はお食事。中国でのビジネスでは食事が大切だそうだ。そしてお酒。酒が飲めないと苦労する。飲めなければ吐いてでも飲む。私は酒が弱いので、ツライ。ニコニコ笑って許してもらったが、ダメな男という烙印を押されているのかもしれない。食事を残すのはいいそうだ。逆に食べ切ったら、接待した側の失敗と見なされるらしい。食べ切れないほどの食事に飲み切れないほどのお酒で、お互いの素の姿を晒すことによって信頼関係を築くということだろうと思う。きっとこういう時に日本人は変に遠慮してしまうから、うまく信頼関係が築けないのではないだろうか。私もその一人だが・・・。
 翌日は、企業訪問。スーツにネクタイで歩いているのは我々くらいで、完全に浮き上がっていたが、クールビズというわけにも行かないので仕方ない。先方の総経理の方とご一行様で記念撮影。パシャリ。

左から2人目が私
[ 左から2人目が私 ]

 と思ったらはやくも帰路に着く。浦東(プードン)まで送ってもらって「謝、謝」。そして成田へ。そして成田からが遠い・・・。成田から家までが2時間。フライト時間とあまり変わらない。なんとかして欲しい。
 日本国内は、人口減少で21世紀はマーケット縮小の世紀である。これまで国内マーケットだけを考えていた中小企業も海外に目を向けざるを得ないだろう。となると、近くて大きな隣国、中国を無視するわけにはいかない。中国で作る時代から中国で売る時代へとシフトしていると言ってもいいだろう。私もこれまであまり海外に興味は無かったが、日本の現状や将来を考えるとそうも言っていられない。虎穴に入らずんば虎子を得ず。中国の故事にならって中国進出を考えてみるのもいいだろう。


かりゆしウェア

2009-05-20

 梅雨入りした日に沖縄に行ってきた。夏休みにリゾートとして出かけることはあっても、ビジネスではなかなか行く機会がないが、ブリングアップ国吉先生とのコラボセミナーで沖縄へ。  そこで目立ったのが、かりゆしウェア。男性の5~6割はかりゆし姿で涼しそう。こっちはネクタイにスーツ姿で、なんだか場違いな感じ。セミナーの受講者の中にもかりゆしが目立ちます。

かりゆしウェア

 かりゆしとアロハシャツがどう違うのか良く分からないが、このかりゆしファッションを全国的に広めてはどうだろうか?クールビズの中途半端なノーネクタイ姿よりも、よほど涼しいし、湿度の高い日本にはピッタリだと思う。大和民族と琉球民族の融和、融合にも良いと思う。ブリングの国吉先生は、沖縄出身だから、地元ネタと大和ネタをふんだんに披露していたのだが、やっぱり本土というか内地というのか、元々の大和の国とは違うという意識を感じた。これは北海道でも同じように内地と言ったりするし、アイヌの人たちもいるが、やはり琉球は家や生活文化なども違いが大きい。だから沖縄は旅行先として人気があるのだろうと思う。私も好きだ。日本語が通じて日本円が使えてパスポートもいらないのに、異国情緒に浸れる。
 それはさておき、地球温暖化対策を進める上でも、かりゆしウェアを普及させて欲しい。それならお前が率先して着ろよ、と言われそうだが、やっぱり政府なりマスコミなりがそういう流れ、空気を作ってくれなければ、ビジネスで着ることはできない。
 ちなみに、「かりゆし」とは、沖縄の方言で「めでたい」という意味だそうだ。2000年の沖縄サミットで各国の首脳が着て、普及が加速したと言う。めでたくて、涼しくて、デザインや色を楽しめるファッションだ。


ボウリング場にて

2009-05-07

 ゴールデンウィークだからと言ってどこへ行くでもなく、家族サービスをすることもない。子供たちも大きくなって友達と遊びに行ったりするし、長男は部活で毎日忙しい。放送部らしいのだが、夜遅くまで放送劇を作っていたり、朝練があるとか言うし、まるで運動部のような勢いだ。ホントに部活なのか?と心配にもなる。そんな調子だから連休は結局溜まった仕事をやることになる。まぁ仕事が趣味みたいなもので、自宅からオフィスへの移動時間がなかなか楽しめる趣味タイムになるから結構楽しい。さらに楽しいのが、人のいないオフィスビルでポツンと一人でいる感覚。我が物顔でオフィスを歩き回る(と言ってもトイレに行くくらいだが・・・)と征服感があっていい。何を征服したのかよく分からないがなんとなくそんな感じ。人が遊んでいる時に仕事をしているのもいい感じだ。きっと貧乏性なのと気が小さいのが原因だと思う。仕事をしたり勉強したりしていないと不安になる。遊んでいると置いていかれる恐怖心がある。だから人がいないビルの中で一人で仕事をしていたりするのは、精神衛生上とてもいい。人も頑張っている時にはこっちが頑張ってもなかなか差がつかないが、相手が遊んでいる間にこっちがやれば一歩リードだ。能力も才能も平凡ならこういうところで差をつけるしかない。
 そんなことはどうでもいいのだが、せっかくのゴールデンウィークだし、何かしようということになって近くのボウリング場へ。安近短なレジャーだ。3人息子と行くとやはり勝負しなければならない。最近は結構手ごわい。しかし父としてまだ負けるわけにはいかない。最初は手を抜いて希望を与えておいてから、後で力を見せ付ける作戦だ。が、隣のレーンにやってきた家族連れが気になって調子が出ない。夫婦と子供二人。お姉ちゃんと弟だ。こっちは5人連れ。ということでボールが9個もあって邪魔くさい。それがまた重さが被っていてボールの色が一緒。いちいち番号をチェックして自分のボールを探さなければならない。と思ったら、このお姉ちゃんが小学6年生か中1くらいなのだが、ずっと携帯電話でメールをしている。おいこら、家族でボウリングに来ている時くらい携帯置いておけよ!とうちの愚息たちなら説教するところだが、このご家族は何も言わない。そんなことばかりが気になる。携帯メールのやり過ぎは注意した方がいいと思う。
 そして極めつけは、この家族・・・ボールを片付けずに帰って行った・・・。え!?マジで?顔を見合わせる我が家族。仕方なく我が家がお片付け。おいおい勘弁してくれよ。ついつい忘れてしまったのだとは思うが、いい加減にして欲しい。おかげで、こっちは調子が出ない。危うく次男に負けそうになったが、何とか気合で逆転。ぎりぎりのところで父親としての面目を保つことができた。危なかった。隣の家族のせいだと思う。やっぱりゴールデンウィークに出かけてもロクなことがないな。高速道路の渋滞よりはいいか。


ゴールデンウィーク

2009-04-29

 世はゴールデンウィークで連休気分に浮かれているようだが、私にとってはあまりゴールデンではない。どうせ連休ならホントに一週間連続で休日にしてくれたりすればいいが、微妙に平日があって飛び石になると結局何かしらやらなければならないことがあってバタバタして終わってしまう。製造業なら合間の平日を休みにしてラインを止めてしまうこともできるだろうが(今年は世界同時不況で仕方なく連休にしているところもあるようだが・・・)、我々の仕事はクライアント企業の活動を支える仕事だから、やはり平日には休めない。ゴールデンウィーク中こそ書き入れ時というクライアントもあるから、本来は休日でも対応してあげたいところだ。そんなことを言っていると暦通りの休みとなるから、ゴールデンではなくなる。
 きっと海外にでも行けばゴールデン気分になるのだろうなと思うが、国内ではどこへ行っても人は多いし、車は渋滞だ・・・。おまけに今年は「高速道路1000円」効果で渋滞が酷い。やれやれ。やっぱりゴールデンじゃないな。ということで、ゴールデンウィークは休みを活かして本でも読もうか、となる。普段はビジネス書中心だが、こういう時は多少遊びの入った小説などを読みたくなる。何か面白そうな本はあるかな。あとは、いつもの休みのように原稿を書いたり、研修のテキストを作ったりということになって、そりゃ仕事だな。これがまた結構たくさんあって、やっぱりゴールデンウィークとは呼べない感じになってしまう。
 それどころか、91年以降18年に渡って経営者という立場にいるから、どちらかと言えば「ゴールデンウィークとか言って浮かれているが、その間も家賃や経費はかかるし、人件費も同じなんだぞ」と嫌味の一つも言いたくなるのがこの時期だ。実は今年も一発かました。営業日だけが減って経費は減らないから、経営者にとってはそもそもゴールデンどころの騒ぎじゃない。大変な時期だ。新卒の社員がいれば、ちょうどこの連休で「5月病」が発症するのをケアしなければならない。ヘタに休みがあって学生気分を思い出しやすいし、実家に戻ったり学生時代の仲間と会ったりして、慣れない仕事がイヤになったりするんだろうな。若者たちよ、すぐにケツを割ったらダメだぞ。そんなことも考えないといけないから、経営者は大変だ。
 そして今年は、豚インフルエンザ。海外脱出組の方がかえって大変だ。鳥だ、鳥から人が危ない、とあれだけ言っていたのに、豚とくるから「えっ?ブタなの?鳥じゃないのかよ?」と少々ガックリくる。どっちでも同じことだけど。パンデミックになったら困るから、一応マスクを買い込んだ。品切れになってからでは遅いので・・・。
 やっぱりあまりゴールデンじゃないウィークになりそうだ。みなさんのゴールデンウィークはどうですか?


炎の営業改革

2009-04-24

 大阪でブリングアップ社の国吉拡社長と一緒に「必勝営業改革セミナー」を行った。梅田のヒルトンプラザだ。ヒルトンという名前の割にしょぼい造りの会場ではあるが、約200名のセミナーである。厳しい時代だからこそ営業力強化。セミナーの参加率もいい。国吉社長と昨年末に「世界同時不況の厳しい時には一緒に営業改革を訴えるしかない」と意気投合し、2月に東京で、今回4月に大阪、そして5月には国吉社長の出身地沖縄でも開催することになったものだ。
 何しろ、この国吉先生は、琉球人だけに熱い!営業指導のカリスマコンサルタントである。国吉社長が第一部、私が第二部で、最初がHOTなだけに、できるだけCOOLに行こうと思うのだが、ついつい引き摺られてこちらも熱くなってしまう。カリスマコンサルタントに対抗してこちらは孫子の兵法とIT活用で攻める。第一部の国吉先生は「パソコンをカチカチ打ってて売上があがるか!」と吼え、第二部の私は「ITという武器も持たずに戦えるか!」と叫ぶ。熱いバトルをしながら炎の営業改革を支援する。両社の得意分野を合わせ技にして、苦境に喘ぐ多くの企業を救いたいと思う。国吉先生が気合と根性を入れろと言うものだから、ついつい気合を入れ過ぎて、汗をかいた・・・。ふぅ~~。疲れる。新大阪から品川までの新幹線が辛かった。
 東京も、大阪も熱かったが、きっと沖縄はもっと熱くなるだろう、と思う。5月19日の沖縄開催が今から楽しみだ。


W出版記念セミナー満員御礼

2009-04-21

 このところ本の宣伝ばかりじゃないか、とお叱りを受けつつ、またもや書籍ネタだが、今回は「W出版記念セミナー」。本道の「すべての見える化実現ワークブック」と私の「仕事の見える化」がほぼ同時期に出版されたことを記念して4月21日(火)に開催した。何しろダブルだから、あまり規模が小さくては格好がつかない。ということで、「ザ・グランドホール品川」という大仰な名前の付いたホールを借りて500名規模で行った。大仰な名前の割に行ってみたら、場所は分かりにくいし、少々狭苦しい感じのところだった。それはともかく、嬉しかったのは、500名オーバーのお申し込みがあって満員札止めとなり、追加講演を設定することになった、ということ。ありがたいことである。
 そして当日を迎えたわけだが、なんと、雨の予報。雨が降っては参加率がガクンと落ちる。せっかく満席になって受付ストップしたのに、当日空席が目立つというのは悲しい。困る。イヤだ。と思っていたら何とかセーフ。終了間際に降り始めたが、終了間際なら問題なし。ちなみに、私のセミナーはだいたい天気が良い。滅多なことでは雨が降らない。セミナーで良い話をするから天のご加護があると信じているので、雨に降られるのはとても困る。それも500名が集まるW出版記念セミナーで雨に降られたというのでは、私の晴れ男伝説に傷が付く。ついにここまでか・・・と諦めかけていたが、いやはや何とか面目躍如。良かった。やはり天のご加護があると信じよう。
 あらためて、雨の予報にも関わらず、品川まで足をお運びいただいた皆様(遠く北海道や東北あたりからご参加いただいた方もいらっしゃいます)、誠にありがとうございました。御礼申し上げます。
 満員で今回ご参加いただけなかった皆様、追加講演を設定いたしましたので、そちらにお申し込み下さい。規模は小さくなりますが、名古屋、大阪でもやることになりました。
 ちなみに、満席で盛況感のある会場の風景をご紹介しようと思って、社員に写真を撮らせていたのですが・・・使えるような写真ゼロ。そんなことなら携帯ででも撮っておけば良かった。証拠はありませんが、本当に満員でした。ホラではありません。


「見える化」4部作がついに揃った!

2009-04-01

 先週、可視化経営のワークブックが出た!と書いたが、今度は「仕事の見える化」という本が出て、ついに「見える化4部作」というか「可視化経営4部作」(どう呼んでも良いがとにかく4部作)が完成した!!最新作は、可視化経営のための超・入門書。はじめの一歩を踏み出すための本である。2000社を超える企業で実績を積んで、ブラッシュ、見直し、練り直し、熟考してきたノウハウをさらに多くの企業にお伝えするための一冊。いきなり大上段から可視化経営に踏み込むのはちょっと・・・という企業にもピッタリの入門書だ。なんと1300円。1800円でも安過ぎると思ったのだが・・・。

「仕事の見える化」「すべての『見える化』で会社は変わる」「すべての『見える化』実現ワークブック」「可視化経営」

 だから、4部作を読む順番とすれば、まず入門書である「仕事の見える化」で見える化の必要性やその可能性について知る。そして「すべての『見える化』で会社は変わる」を読んで、可視化経営にどんなメリットがあって、どのように企業変革が実現できるのかを知る。それを具体化し実践して行く時には「すべての『見える化』実現ワークブック」が必要になる。そこで可視化経営が動き出したら、是非私たちがそもそもなぜ可視化経営、経営の見える化を訴えているのかという心や魂がこもった第一作「可視化経営」を読んで欲しい。重複している部分はあるが、「なるほど、こういうことか!」と深い気付きが得られると思う。この4冊を通して読んでいただくと、NIコンサルティング並びに私が言いたいこと、目指していることを正しく理解してもらえるはずだ。
 「見える化」や「可視化」の概念を説くだけなら簡単だ。トヨタに代表される「見える化」実践企業の実例を紹介するだけなら誰でもできる。「見える化」を単に図表やグラフや目印を作ることだと考えるなら、ちょっとした「仕事のテクニック」に過ぎない。
 自画自賛で誠に恐縮だが、この雑記は私の思うことをストレートにお伝えする場であると考えるので敢えて書かせていただく。経営を見える化する、可視化経営という概念を、戦略立案手法、マネジメント手法、現場情報収集手法にまで落とし込み、大企業から中小零細企業まで実践できるように具体的な進め方を整理し、それを実現するためのITツールまで開発、提供している人や企業は他にない。そしてもう一つ言うなら、理屈を言ったり、システム開発するだけでなく、それを自社でしっかり活用、実践している。更にもう一つ言わせていただくなら、それを2000社を超える企業でお手伝いしてきた。こんなコンサル会社、コンサルタント、経営学者は他にいないだろう。
 もちろん、2000社もあれば、うまく行っていない企業、可視化スパイラルが思うように回っていない企業もあると思う。申し訳ないけれど、それはやり方が間違っていたり、勘違いがあったり、手順が良くなかったりしている可能性が高いから、「見える化4部作」を全冊読み返してみていただきたい。4冊買っても税込み7455円だ。1万円でおつりが来る。もし、それでもうまく行かなければ私に直接ご相談下さい。その場合は当然有償ですが、必ず改善します。
 それくらい自信がある。だから4冊も本を書くネタがある。実績があり、事例があり、日々実践していることだからだ。
 自画自賛はこれくらいにして・・・・・・。まずは「仕事の見える化」を買って読んでみて欲しい。読者限定で私のセミナー動画も公開しております。


可視化経営のワークブックが出ました

2009-03-26

 2006年の10月に「可視化経営」という本を出して、単なる現場の「見える化」ではなく、経営全体を見える化、可視化せよと説いてきた。2008年の2月には、「すべての『見える化』で会社は変わる」という続編を出したのだが、これが1800円の少々高い本にしては良く売れて、この度さらに続編「すべての『見える化』実現ワークブック」が出た。うちの会社の専務取締役、本道が書いた実践ノウハウ本だ。ワークシート集が別冊で付いていて、そのシートはエクセルデータになっていてダウンロードもできる。至れり尽くせりの本になっている。

「すべての『見える化』で会社は変わる」「すべての『見える化』実現ワークブック」

 本道とは、最初の「可視化経営」を共著で書いて以来、共に経営の見える化について研究、議論してきた仲だ。当然、自社の可視化についても「ああでもない、こうでもない」と言い合いながら取り組んでいる。それがこうして形になって世に出て行くのは大変嬉しいし、我々が研究し実践して深化させている「可視化経営」をより多くの人に安価にお伝えしていきたいと思う。私一人ではできないことが二人でならできる。特に今回の本はワークブックになっていて、細かい進め方、やり方まで丁寧に書いてあって、とても私には書けない。きっと面倒になって「まぁこんなもので分かるだろう」と大雑把なものになる。だが、本道はさすが理系の人だから、きちんとしている。このワークブックを使えば、どの企業でもコストをあまりかけずに可視化経営を進めていける。1800円でここまで教えていいのか?とも思うが、コンサルティング料金を払うのが厳しい企業でも(だからこそ)、可視化経営に取り組んで欲しいと思うから、まぁ良いことにする。もちろん、コンサルタントを雇える余裕のある企業は、是非我々に支援を依頼していただきたい。
 企業の未来は見えにくいし、現場の社員さんの頑張りもなかなか見えない。IT化が進んでいるから、隣の社員の仕事も見えないくらいだ。こういう時代だからこそ、経営の見える化に取り組んで欲しいと思う。
 それがたった1800円の本でスタートできるなら安いと思う。いや、安過ぎる・・・。


手むすび 膳七

2009-03-16

 学生向けの企業セミナーを福岡で開催したのだが、前日に広島オフィスで会議を行ったので、広島から博多への新幹線移動となった。その道中、広島駅ビルがリニューアルして、地下の食品売場ASSE(アッセ)が新しくなったと言うので、ぶらりチェック。広島ではカープの本拠地が広島駅近くの新球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島、略称「マツダスタジアム」)に移るので、広島駅周辺がリニューアルラッシュだ。マツダスタジアムは弁当持込可なので、食品関係は便乗商法で熱い!!その広島駅ビル(JRが運営)の食品売場がASSEだ。ちょうどオープンの日だったので、テレビ取材などが入ってごった返していたが、その中で見つけた店が「手むすび 膳七」。その場で握るライブ感ありのブースが目立つ。結構でかい。「膳七」という名前が何となくいい。

膳七

 多くの店が機械むすびなのに対抗して手むすび。お米も海苔も塩も地元の名産にこだわったという。おにぎりの種類もたくさんあるのだが、中には「美人玄米むすび」というコラーゲン入りのいかにも女性ウケしそうなものもあった。食べると美人になるのかな?昼前だったので博多への新幹線の中で食べようと、あれこれおにぎりを買い込む。
 これが「うまーーーい!」そして海老天むすの海老が「でかーーーい!」

膳七-海老天むす

 コンビニには決して真似のできないふんわりというかしっとりというか柔らかさと海苔のパリパリ感。そして微妙な塩加減。こりゃいい塩梅ということで梅むすびもGOOD。シャケイクラというのも少々高いがイケた。
 ネットで調べてみたら、広島のお米屋さんがやっているようで、2店舗目らしい。お米屋さんがこだわった「手むすび」ということね。「おにぎり」と「おむすび」ではどっちが正しいのか・・・なんて思いながら博多に着く。セミナー終了後、当然のことながら博多ラーメンを食したのだが、写真を撮るのを忘れたので、またの機会に。


ユニコーン再結成【後編】

2009-03-02

 ユニコーンが再結成して、大人気だというのでついついベーシストEBI君についてあれこれ思い出話を書いていたら長くなってしまったという・・・さてその後編。
 ARBのコピーバンドをしていたサメがARBのおかげでEBIになり、EBIがユニコーンになってビックリしていたら、そのEBIがARBに入った。98年のことである。今や俳優となってしまった石橋凌が率いるARBの再結成だ。当然、俺はEBIと一緒にコピーバンドをやっていたくらいだからARBファンである(ARBKidsと言う。もうKidsじゃなくてオジサンだが)。そのARBにEBIというかサメというか堀内が入った。こんなことは滅多にないのでは?サザンオールスターズのファンがサザンには入らないだろう。ローリングストーンズのコピーバンドはたくさんあってもストーンズに入る奴はいない。ビートルズも同様。思いつくのはEXILEくらいかな。
 となれば早速応援だ。CDを買って曲を覚え、コンサートに行き、Tシャツを買った。当然TシャツにはEBIのサインを入れさせた(前編で紹介したカラオケのある飲み屋で)。メンバーとなったからには、石橋凌やKEITHに会わせてくれと言いたいところだが、なんだかミーハー過ぎるような気がする。しかしせっかくだから会いたい。EBIを楽屋に訪ね、言葉には出さず「会わせろよ、分かってるだろ」というオーラを出す。そしてご対面。「あ、どーも・・・」以上。あっけないが、高校時代から追いかけていた相手に会うと軽々しく喋ることもできない。
 ARB再結成記念のビデオを作るので協力してくれ、と言うので高校時代のEBI(当時はサメ)が演奏している写真などを持ってバンド仲間数名とコンサート会場に行ったこともある。いろいろインタビューされて、昔のEBIがどんな奴だったかとか、ARBとの関わりなどを喋ったのに、持っていった写真がチョロっと映っていただけだった。せっかくビデオも買ったのに・・・。やっぱり新入りメンバーであるEBIの扱いは小さい。が、EBIのおかげで本物のARBに会えて良かった。感謝。
 その後出たCDは全部買い、コンサートにも何度か行った。昔のARBとは少々雰囲気が違うが、そのステージに同級生がいるのもまたよし。いいぞ、EBIちゃん、ガンバレ!!
 と思っていたら、な、な、なんとそのARBが2006年に活動停止・・・。またもや、大丈夫か?EBI。サメ。堀内。ARBはよくメンバーが変わったり活動停止するバンドだ。ファンとしては困る。EBIのことも心配だ。
 と思っていたところに、今回のユニコーン再結成のニュース。大して仲が良いわけではないので連絡もないが、まぁ良かった。ユニコーンのファンではないけど、応援するよ。陰ながら。新曲はCMタイアップでなかなかいいね。テレビで見ていると、いい歳してロン毛はどうかなと思うけど、EBIがなんだか楽しそうだ。ARBの時はバンドのキャラもあるのだろうが、どこか肩身が狭そうな、遠慮がちな感じがしたが(そりゃーまぁコピーバンドやってた人間がリアルなバンドメンバーになったわけだし、年齢差もあるしな・・・)、ユニコーンでは自分たちのバンドという空気が伝わってくる。良かった、良かった。奥田民生君、どうか活動停止とか解散とか言わずに続けて下さい。EBI(サメ)を頼みます。
 ガンバレ、広島の星、ユニコーン。俺も今はやりの「おやじバンド」でもやりたくなったな・・・。ユニコーンもれっきとした「おやじバンド」だし。彼らも流行に乗ったか?
 ※前編をアップしたら、各方面から「あのユニコーンのEBI君にベースを教えたとはすごいね」と言われたのだが、教えたのは教えた(というか貸した?)が別にすごいわけではなく、すごいのはメジャーデビューした本人なので誤解のないようにお願いしたい。こちらはちょっと自慢しているだけなので・・・、悪しからず。


ユニコーン再結成【前編】

2009-02-26

 ユニコーンが再結成したということで、最近テレビにもよく登場する。「シャンブル」というアルバムはなんと、オリコンの1位になったそうだ。再結成でいきなり1位をとったのは「かぐや姫」以来だと。そんなに人気があったのか?すごいな。実はユニコーンのベーシスト、EBI君は高校時代のバンド仲間だ。同級生が活躍しているのを見るとこちらまで嬉しくなる。ユニコーンのファンではないが、心の中で応援している。今回の再結成で、いよいよリアルに応援しようと思って、地元広島のこれまたバンド仲間がコンサートのチケットを手配しようとしたのだが、大人気でとれなかったらしい・・・。本人に頼んでも無理だった。93年に解散しているから、16年ぶりか。待っていたファンがたくさんいるんだろうな。
 思い返せば、大学4年生の時だったかな、「堀内(EBI)がデビューするらしいぞ」と友達がマスコミ向けらしいデモテープをくれた。デビュー前に作って配っていたのだろうが、当時はカセットテープだった。「えぇ~~!?」とかなりビックリした。何しろ、彼にベースを教えたのは俺だ。高校1年の時だったと思うが、バンドをやろうということになって、ベースがいないので、EBI(当時はサメと呼ばれていたが)にお鉢が回った。ちょうど友達からもらったベースを持っていたので、それを貸した。ちょっとネックが反った古いベースだったが、彼が最初にベースに触ったのは間違いなくそのベースである。最初のバンドは、BOSTONとか浜田省吾とか脈絡のないコピーバンドだったが、広島のフラワーフェスティバルという祭りに出た。その後そのバンドは解散して、EBI(当時はサメ)とARBのコピーバンドをやった。彼と2つのバンドをやったのは俺だけだ(自慢!)。その割にはあまり仲良くはないが、ベースを教えたことも2つのバンドで一緒だったことも事実である。
 そ、そのEBI(サメ)がデビュー???それもCBSソニーからだと。メジャーじゃないか。大学に行ってもバンドをやっていたのは知っていたのだが、まさかメジャーデビューするとは・・・。正直ビックリした。もらったデモテープに入っていたMaybe Blueという曲はなかなかカッコよかった。何度も聴いて覚えていたので、ユニコーン解散後に、カラオケでEBIとハモッたこともある。飲み屋のおネェちゃんにメッチャ受けた。その時も「俺がこいつにベースを教えた」と散々自慢した(笑)。
 ユニコーンは93年に解散。奥田民生は有名だしパフィーのプロデュースとかもしていて羽振りが良さそうだったが、EBIは大丈夫かな?ちゃんと食っていけるのか?と心配した。ちなみに、うちの奥様は奥田民生と高校の同級生だった。ユニコーンは色々とご縁のあるバンドである。
 93年の解散後、ソロでアルバムを出したりしていたEBIが、98年に再結成したARBに参加した。ARBのコピーバンドをやっていた人間がそのバンドに入ってしまった・・・。これまたビックリだったが、ARBはリアルにファンなので、これはとても嬉しかった。そもそも本名、堀内一史君がEBIと呼ばれているのは、ARBファンだった彼が、いつも「ARBARB」と言っていたので「ARB」と呼ばれるようになり、それが短縮されてEBIになったという。ARBの短縮ならEBIではなくABと書いて「エビ」でも良かったのではないかと思うが、高校時代の「サメ」が「エビ」になり、その由縁となったARBに「エビ」が入ったわけだから、話は尽きない・・・。長くなりそうなので、今回はこれくらいで。つづく・・・


夜の散歩

2009-02-18

 寂しい時、悲しい時、情けない時、はたまた何故か元気が有り余っている時、変に張り切って前向きな時、ふと思い立って夜の散歩に出掛けることがある。全身をadidasのウェアで固めて芝公園から増上寺あたりを歩く。東京タワーが間近に見えて、広島生まれ広島育ちの田舎者としては、東京で生きてる!都会にいる!という気分になれて多少テンションが上がる。時間はだいたい23時前後が多い。30分から1時間くらいその日の気分で歩く。運動不足解消にもなっていい。ふと気が向くと東京タワーに更に近づきたくなって真下まで行ってみたりする。

真下から見上げた夜の東京タワー

真下から見上げた夜の東京タワー。携帯電話で撮ってみる。
なかなか綺麗だ。また少々テンションが上がる。
 だが、大都会東京の象徴とも言えるような東京タワーの真下を夜中にトボトボ歩いて携帯で撮影しているちっぽけな自分にガッカリしてみたりもする。小さい。かなり小さい。
 東京タワーの周辺で、夜中に全身adidasファッションで歩く小さな男を見かけたらきっと私です。声はかけなくていいです。そっとしておいて下さい。夜中だしね。


札幌に出張

2009-02-16

 札幌でセミナー講演の仕事があったのだが、その日はちょうどサッポロ雪まつり。おまけにセミナー会場は大通り公園からすぐ近く。これは行くしかないか。行ったことないしな。滅多にこんな季節に札幌に来ないだろうしな。でも寒いから歩いて行くのはイヤだな・・・。革靴だし・・・。悩む。
 札幌駅から会場まで乗ったタクシーで「雪まつりの雪像は、車の中から見えないのかな?」と聞いてみると、「最近は中を歩かないと見えないようになってるよ」だと。「いろいろグッズとか売っているからねぇ~。あっちがメインなんじゃないの」だって。なんだよ、仕方ねーな。歩いて行ってみるかな。その日は札幌にしては暖かくて3月くらいの陽気だと言うし。それでも寒いけど・・・。セミナーで熱弁を奮って汗をかくほど身体を温めたところでGO!ツルツル滑りながらササッと10分ほど見学。

浜松城

 テレビのニュースなんかで見ていると巨大な雪像が並んでいる感じがしていたが、そうでもないかな。見た中で一番大きかったのが、「浜松城」。なぜ浜松城が札幌にあるのかは不明。何か因縁があるのかな。

ドラえもん

 どこにでも出てくるドラえもんもいた。なんだか雪まつりのイメージが崩れる。しかし、ドラえもん恐るべし。どこにでもいる。「どこでもドア」を持っているからか?

干支の牛と牛乳パック

 干支の牛と牛乳パックだって。北海道っぽいと言えばまぁそうかな。こんな感じで小さい雪像が多い。地域のグループとかが参加して作っているのか。今年は雪が少なくて大変だったというから、小さめなのかはよく分からないが、思ったよりは小ぶりなものが多かった。
 世相を表したもので目に付いたのがこれ。

石川遼君

 石川遼君17歳。高校生にして1億円プレイヤー。マスターズにも参加。写真は少々ピンぼけ。携帯カメラだから已む無し。似ているようなそうでもないような・・・。ドラえもんよりはいいと思う。頑張れ遼君。アメリカでも活躍してくれ。1億円プレイヤーを応援している場合ではない。こっちが応援して欲しい。
 時間もないし、やっぱり寒いので、1ブロックくらい歩いて退散。新千歳空港へと急ぐ。出張と言っても朝移動で羽田から飛んで、空港で大しておいしくもないのに高いサッポロラーメンを食べて、札幌市内のホテルに駆け込んで、セミナー90分喋って、トンボ帰り。19時半には羽田に着いてたから、出張なのか、ちょっとした遠出なのか、言い方が難しいが、雪まつりを見たし、遠いことは間違いないから出張ということにしておこう。そんなことはどうでもいいが、今度は福岡出張で博多ラーメンのことでも書くかな。出張するとラーメンばかり食っている・・・。ような気がする。


Honda「S2000」生産終了

2009-02-09

 ホンダよ、待ってくれ!F1撤退、鈴鹿8時間耐久レースからも撤退、ハンドボールの日本リーグからも撤退・・・ってそんなに厳しいのか?と思っていたら、なんと我が愛車「S2000」が生産中止だと。今年の6月末で生産終了なんだと。レースの撤退も本田宗一郎氏の魂を悲しませているだろうが、S500から続くホンダのスポーツカー魂はどうなってしまうのか?オープン2シーターの名車が消えてしまっていいのか?本田宗一郎氏は、天国で何と言っているだろうか。

S2000

 9年間乗ってきた愛車S2000。正直なところ飽きてきたし、そろそろ買い換えようかな、でも欲しい車もないし、やっぱりエスがカッコいいしな、と思っていたら生産中止。なんだかもったいなくて買い換えられなくなった。乗れるところまで乗るか・・・。
 S2000の登場は1999年である。出た瞬間に(初めてCMだったか雑誌だったかを見た瞬間に)惚れた。カッコいい、美しい、そしてオープン。S500、S600、S800と受け継がれたホンダスポーツカーの系譜。欲しい。乗りたい。車好きでも、走り屋でも、族上がりでもないが、このビューティフルな車に乗りたい。ポルシェのボクスターよりBMWのZ3より美しい。マツダのロードスターはライバルとも言えない。似た車だがカッコよさが違う。そして欲しい欲しいと思いつつ、新型車の初期不良は避けたいなと思いながら、やっぱりS2000だから2000年に買うしかないと変な理屈をつけて我慢しつつ、ついに2000年2月に手に入れた。
 高出力4気筒自然吸気エンジンを搭載、50:50の理想的な車体前後重量配分を実現したFRのリアルオープンスポーツカー。6速マニュアルシフト。F1ぽいエンジンスタートボタン。デジタルスピードメーター。当時の排出ガス規制値を50パーセント以上下回る排出ガスレベル、新開発オープンボディ骨格構造を採用、クローズドボディ並みのボディ剛性を実現し、環境への配慮と世界最高水準の衝突安全性も兼ね備える。カッコいいだけじゃない、中身もいい。実際乗ると、5000回転から6000回転を過ぎるあたりから、クィーーーーーーーン!!と一気に吹き上がるエンジンが最高。さすがF1のホンダ!ボディーカラーは黒。それでシートカラーは赤。黒と赤の絶妙な配色。これまたサイコー!!オープンにしてARBの「BLACK&RED」を聴きながら風を感じる。

S2000

 あれから9年。ちょうど4回目の車検から帰ってきた俺のS2000。生産中止になったことでより一層愛おしく思う。たった1万500キロしか走ってないけど・・・。9年間だから月に平均100キロほどしか走ってない。マニュアルだから渋滞していると疲れるんだよね・・・。最近は自転車に乗ることが多いし・・・。あんまり乗らないから昨年末にはバッテリーが上がって立体駐車場から出せなくなって困った。でも、たまに乗ると気分がいい。手放せない。
 思えば、俺はホンダフリークかもしれない。社会人一年生の時に最初に買った車は軽のトゥデイ(Today)だ。これもマニュアル車だったけどよく走った。営業車として使っていたから結構乗った。次にシビック (CIVIC) のセダンに乗り換えた。この時もボディーカラーは黒だった。今思えばシビックなのにセダンという微妙な車だったが初オートマだったので出世した気分だった。普通車だし。4ドアだったし。その後他社の車に浮気をしたが、軽のオープン2シーター、ビート (BEAT) にも乗っていた。これもなかなか面白い車だった。赤いボディーで激走すると、車速に応じて音量を調整する「スカイサウンドシステム」なるものを備えていて、ボリュームが上がるのが楽しかった。これはS2000にもつけてくれたら良かったのに・・・。
 ちなみにうちの奥様も以前トゥデイに乗っていたし、今はストリーム(Stream)に乗っていて、ハイブリッドの新型インサイトに買い換えようかとか言っている。ホンダフリークだなこりゃ。
 そんなお世話になっている(買ってあげているとも言えるが)ホンダが危機なのは悲しいことだ。インサイトを買ってあげた方がいいかな。それは俺にはどうでもいいけど、S2000が生産中止になってしまうのは寂し過ぎる。我が愛車S2000にあと何年乗れるか分からないが、その時までに「S-VOLT」(Sの電気自動車バージョン)を是非発売して欲しい。電気自動車のスポーツカーって「ウィ~~ン」とか言って走るのかな。ちょっと気分が出ないか・・・。自動車業界の皆さんにお願い。エコロジーな世の中になってもオープン2シーターは無くさないで欲しい。


コンサルタント養成塾

2009-02-02

 経済危機が叫ばれ、連日大企業の大規模リストラや赤字決算予想について報道がなされている。その影(裏)にはさらに多くの中堅・中小企業のリストラや破綻や赤字がある。「100年に一度の危機だ」と言うけれども、少なくとも日本国内ではこれからずっと人口減少のマーケット縮小が続くわけで、大恐慌時代よりも環境は厳しい。ちょっと人を減らせば批判されるほど労働者保護法制も厳しくなっているし、地球環境にも配慮しなければならない。何年かじっと我慢して耐えていればその内なんとかなるというようなものではないだろう。
 20年近く前になるバブル崩壊も経験したが、あの時よりも落ち込みが急激だ。バブル崩壊の時は厳しいと言いながらも良い部分もあり、すぐにまた好景気が戻ってくるような微妙な期待感すらあった。何より外需があったから、国内が資産デフレで苦しい時にも自動車や電機などが引っ張ってくれた。ITブームなんかもあったし、何より、まだ人口も増えていた。今とは明らかに違う。
 こうした環境下においてこそ、経営コンサルタントには出番がやってくる。まずは営業力強化。客先が増えなければ苦しい。次に将来ビジョン。先が見えないと踏ん張れない。そしてIT活用で生産性向上。資金繰りも大切だが、そればかりでは構造的なマーケット縮小を乗り切れない。
 そのためには、コンサルタントがいる。使える奴が。役に立つコンサルタントが必要だ。コンサルタントの養成が急務である。ということで、今年から月に一回、コンサルタント養成塾を開催することにした。やる気のない人間に無理矢理教えても時間の無駄だから、業務外の土曜日で、自主参加だ。授業料は取らないが交通費なども自腹。こっちも身を削り身銭を切ってやるから、受講者にも身を削ってもらう。その覚悟を示すため、ちょっと恥ずかしいが「長尾塾」と命名した。
 散々、やる気がない奴は来るな、自費参加だぞ、とプレッシャーをかけて参加者を募集したので、まぁ10人くらいかなと思っていたら20名を越える応募があった。込み入った暗黙知を伝えるにはちょっと多過ぎるので20名弱まで絞って受付ストップ。北海道や東北、関西方面からも自費で参加する人がいる。身銭を切って休日にも学ぶ気のある人がいてくれることは嬉しい限り。身銭を切らせる以上、こちらもそれ相応の価値を提供してあげなければならないというプレッシャーがかかる。
 昨年末から準備して、何とか第一講が終了。どれだけ伝わったか分からないが、これまで20数年やってきたコンサルティングの微妙な温度感まで伝えられればと思う。理想は「松下村塾」だ。松下村塾は言わずと知れた、山口の萩にあった吉田松陰の私塾だが、納屋を改修しただけの小さな小屋で、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋など多くの幕末の志士を生んだ。それも松陰が実際に指導したのは、安政3年(1856年)8月から安政5年(1858年)12月までのわずか2年余りに過ぎないと言う。短時間でも教える者、学ぶ者がお互いに真剣に当たれば、大きな成果を生むわけだ。
 日本の21世紀は、人口減少の厳しい世紀だ。今は黒船来航、倒幕、明治維新以上の動乱期とも言える。急激な景気低迷、業績悪化に喘ぐ企業のために少しでもお役に立てる人材を輩出したい。2月末の第二講に向けて準備開始だ。
 ちなみに、「塾訓」も制定した。(形から入るのはコンサルタントの性かもしれない・・・笑)紹介しておこう。

長尾塾 「塾訓」
一、 日本企業を元気にし、そこで働く人たちを幸福に導く使命と責任を果たす

一、 上司・部下、社長・社員、年長・年少の壁を越え、己の本心・本音をぶつけ合う

一、 共に学び、共に語り、共に実践する同志であり、我以外皆我が師として接する

一、 金銭的見返りを求めず、与えず、法的な制約にも縛られない自主自律の場とする

一、 本気で学ぶ気の無い者、与えられるのを待つだけの者は去れ

朋あり遠方より来る自主参加イベント

2009-01-20

 12月決算で1月から新年度がスタートする私の会社では、毎年恒例で1月中旬に経営方針の発表を全社員集めて行う。全社員と言っても、自主参加で強制ではないので、100%ではないが、9割程度は毎年参加してくれる。何か事情がある人を除けば100%と言えるだろう。普段、顔を合わせることの少ない地方拠点の社員に久しぶりに会えるのは楽しみだし、社員同士も楽しみにしているようだ。普段はメールや日報、テレビ会議などでやり取りしていても、やはりリアルに会うコミュニケーションは違う。普段のバーチャルなやり取りがやり易いように、こうしたリアルな場を年に2度、1月の「全社大会」、7月の「フットサル大会」として設定している。半期に一度の経営方針発表という場でもあるが、全社が集まるイベントでもある。自主参加だからイヤイヤ参加する人がいないのがいい。
 今年は静岡の焼津で行った。行先やプログラムは社員(ホスト部署)が企画してくれる。土曜日の午前移動で、午後は全員で集まって方針発表だ。事前に内容などは告知しているが、生で説明することで細かいニュアンスも伝わる。詳細はここには書けないが、ピンチをチャンスに変える積極策で行く。というか、毎年積極策だ。どうせ仕事をするならチャレンジャブルにしたい。やってダメなら修正すればよい。低い目標で仕事をしたくない。

こんな感じで発表
-こんな感じで発表-

 夕方までやって、お決まりの宴会。これもまた良し。「NI大賞」という社員表彰もある。全社から推薦された「ルーキー」や「ベストマネージャー」などを表彰する。賞をもらう人はもちろんよくやってくれている人だが、地味に頑張ってくれている人も他薦でエントリーされて面白い。人はよく人を見ている。頑張ってくれていることが経営陣に伝わるという意味でもこういう賞はあった方がいいと思う。クライアント企業にもおすすめしたい。私個人からは、「NIオリジナルチロルチョコ」を全員にプレゼント。広島支店の女性陣が手配して作ってくれた。オリジナルデザインでチロルチョコを作ってくれるサービスがあるのだ。やるなぁチロルチョコ。もうちょっと社員が喜んでくれるかと思ったが、反応はイマイチ薄い。「へぇ~~」「こんなことできるんですねぇ~」で終わり・・・。
 今年はそこからボウリング大会へ。二次会は全員でボウリングだ。ちなみに、私のチームは優勝した!!やったぜ!チームメンバーに感謝。そして三次会。若い社員が多いからみんな元気だ。
 二日目は日の出時刻に富士山を眺めながら露天風呂に入って、そこからちょいと観光。久能山東照宮に行き、徳川家康のご利益に期待する。ロープウェイもあってなかなか楽しめた。5分だが・・・。そして大急ぎで静岡市清水森林公園というところへ移動して「そば打ち体験」。そば打ちは初体験だ。うーーん。。。楽しかったけど、やっぱりプロに作って欲しいと思う。

できあがった蕎麦はこんな感じ
-できあがった蕎麦はこんな感じ-

 不揃いだが、自分たちが打ったそばだから、おいしいような気がする。おいしいことにする。おいしいに違いないと思う。蕎麦アレルギーの人には「餅つき体験」もあった。時間がないから大急ぎで食べて、もう解散。北海道から九州まで散っていかなければならないから忙しい。
 バタバタと観光している間に、前日の経営方針、部門方針などをすっかり忘れてしまっているのではないか?と心配にもなるが、まぁきっと頑張ってやってくれるだろう。人数も増えてきて、こうしたイベントをやるにもコストが結構かかるようになったが、共に働く仲間と一緒に過ごせる時間は楽しいものだ。来年はどこに行こうかな?今から楽しみだ。あなたの会社でも開催してみてはどうだろうか?ただの社員旅行、慰安旅行より意味があると思う。


2008年の企業倒産1万5646件

2009-01-14

 東京商工リサーチによると、昨年の企業倒産件数は1万5646件、倒産企業の正社員数は15万2574人だそうだ。上場企業の倒産も33件あった。企業というものは潰れるものである。上場して何億、何十億、何百億という資本を積んでいても潰れる時には潰れる。そして、その潰れた会社には、15万人もの人が働いていた。派遣契約を切られたという「派遣切り」にあった人たちはまだ文句を言いに行く先があるが、倒産してしまった企業に勤めていた社員には文句を言う先もなくなる。派遣社員の契約が切られる方が問題で、正社員の職がなくなってしまうことは問題ではないのか?それも15万人も。「派遣村」を作って救済するなら、「倒産村」を作って倒産企業の社員も救済してはどうか。
 まぁ派遣切りされたという人たちは住む場所も失ったというのだから、嫌味を言うのはこれくらいにしておこう。しかし、そもそも派遣という働き方を選んだのは自分たちではないのか。本当に正社員で雇ってくれるところがないのか。雨露も凌げない、食うにも事欠いている、というのであれば仕事を選ばず何でもやるという気概が必要ではないのか。病気だとか、ハンデキャップがあるとか、家族が寝たきりだとか、働けない事情が別にある人は保護すべきだろう。しかし、何でもやります、という人に職がないとは考えられない。と、やっぱり嫌味のひとつも言いたくなる。
 テレビを見ていたら、メーカーで派遣切りされて介護の仕事に就いた人が取り上げられていた。曰く「人と会話したりするのが苦痛だ」と。「工場は機械が相手だったから良かったけど、介護は人が相手だから大変だ」と。そう語っている女性は、どう見ても対人恐怖症とかうつ病とか病的に人とコミュニケーションがとれないようには見えない。職が無くて困っているなら、努力しろよ。人とも無理して会話しろよ。苦手意識を持たずにチャレンジしろよ。そう思うが、そんなことをテレビでコメントする評論家、コメンテーターはいない。「大変ですね」だと。正論を吐けないテレビもいかがなものか。ここはネットだから書くが・・・私もテレビに出たら、正論は吐かずに「大変ですねぇ~~」と語尾に多少の嫌味を混ぜて言うくらいに留める。
 実際、介護や医療の現場はずっと人手不足だ。365日24時間稼動だから人はいくらでもいる。直接介護業務をしなくても、高齢者の送り迎えの運転手とか周辺の業務もある。これから高齢化がどんどん進んでいくから社会的意義もあるし、やりがいもある仕事だ。もちろん、向き不向きということはあるだろうが、緊急事態であれば挑戦するしかないのでは。
 企業も、医療機関も、学校も潰れる。公的な組織であっても解体、清算、売却される。企業が潰れそうなのに社員の生活を保障することなどどんな経営者にもできない。潰れてしまったらおしまいだ。企業ってヤツはいない。会社って人は存在しない。企業は人なり。人が集まって会社となる。「守ってくれ」「保障してくれ」「養ってくれ」と要求する人が集まった会社は、潰れる運命にあるだろうし、「自分が会社を守る」「支えていく」「仲間を養っていく」と考える人が集まった会社は、結果として社員(非正規を含む)を守ることになるだろう。そうでなければ、会社は潰れる。そういうものだ。現に昨年は1万5千件が倒産し、15万人が職を失ったのだ。
 同じことは国においても言える。「お国が何とかしてくれ」「救済してくれ」と要求するばかりの国民が集まった国は崩壊に向かうだろう。「自分たちで何とかしよう」「国のためにできることはやろう」と考える国民が集まった国は生き残るのではないか。
 そう考えると、物事はシンプルであり、他人に頼らず自分で行き抜く努力をすることで危機を脱することができる。他人を責めているだけでは何も良くならない。テレビに出ている評論家、批評家ではないのだから・・・。


不景気またよし

2009-01-06

 明けましておめでとうございます。と言いますか、あまりめでたくもない年明けで、経済的には悲観的な観測が飛び交い、中東では戦争勃発・・・正月気分で浮かれている場合ではない。しかし、マスコミの報道も、少しはプラスの面、希望の持てる話を増やしてはどうだろうか。毎日毎日、派遣切りだ、不景気だ、麻生総理は口だけだ、とマイナス面ばかりを論うのはいかがなものか。ダメだダメだと言うのはいいが、では一体どうすればいいのか、という代案を出して欲しいものだ。
 それはいいとして、現実に生きる我々経営者、ビジネスマン、お父さん、お母さんは、何とかして生き抜かなければならないわけで、人の批判ばかりしていても始まらない。ピンチをチャンスに変えるにはどうするかを考え実行するしかないだろう。
 あの経営の神様、松下幸之助は、「景気よし、不景気またよし」という言葉を残してくれた。さすが!経営の神様、良いことを言う。景気が悪ければ悪いでやり方があるし、不景気を逆手にとって飛躍のチャンスにせよ、というわけだ。そりゃそうだ。そうするしかない。総理大臣やアメリカ人に文句を言っていても何も解決しないのだから。
 松下幸之助の「商売心得帖」という本には、
『不景気にはまた不景気に対処する道がおのずからあると思うのです。たとえば「不景気もまたよし、不景気だからこそオモシロイんだ」という考え方が一面できないものでしょうか。「世間が不景気だから自分の会社が不景気になるのも仕方がない」とあきらめたり、あるいは「困ったことだ」と右往左往すれば、その予想の通りになりましょう。しかし、「不景気だからこそオモシロイんだ、こんな時こそ自分の実力がものをいうのだ」と考えて、さらに商売に励むならば、そこには発展、繁栄する道がいくらでもあると思うのです。
そういうことを考えてみますと、不景気こそ発展の千載一遇の好機であるということにもなりましょう。私は、商売というものは、このように考え方ひとつ、やり方ひとつでどうにでもなるものだと思うのです。言うなれば、お互い何をすべきかということを、寝てもさめても考えねばならない時ではないでしょうか。』
とある。厳しい時こそ実力が問われる。実力が浮き彫りになる。それもまたよし。受けて立とうではないか。
 景気が悪いからという理由で倒産する企業はない。景気が悪くなって倒産するのは、そもそも景気が悪くなる前に倒産する原因、タネ、問題を抱えているのだ。景気が悪くなったことでそれが隠せなくなって表に出てくる。そう考えるしかない。
 今年は景気が悪いのは間違いないから、もう腹をくくって「不景気またよし」の精神で前向きに取り組みたい。そうするしかない。

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