長尾一洋長尾一洋

表現者たち

2011-12-12

 元ARBのボーカリスト石橋凌のファーストソロアルバムが発売された。タイトルは「表現者」。ARBキッズとしては聴かないわけにはいかない。俳優としての凌も悪くはないが、やはりミュージシャン、ボーカリストとしての凌が好きだ。いや、やっぱりARBの凌が好きである。1998年にEBIが加入してARBが復活した時は嬉しかったなぁ~。だが2006年に解散。。。。。。EBIはユニコーンに戻れたから良かったが・・・。
 さて、ソロアルバム。ARB時代の曲も入っている。いいね・・・。やっぱり「喝!」と「魂こがして」は欠かせない。当然入っていた。そこに「淋しい街から」が入っていたのがなんとも嬉しい。ARBのファーストアルバムでも好きな曲だ。石橋凌が原点に帰ろうとする曲なんだろうと思う。「乾いた花」もいい。どの曲も大きくアレンジしてあり、ARBにはなかった鍵盤あり、ホーンありの大人のロックに仕上がっている。「乾いた花」のアレンジはJazzyでカッコいいな。だが、やっぱりARBの荒削りなバンドサウンドが忘れられない。
 ボーナストラックには、なんと福山雅治と一緒に歌う「AFTER’45」が入っている。福山雅治がARBファンなのは有名だし、凌のソロデビューを応援する気持ちもわかるが、なんだか売れ線を狙い過ぎなような・・・。まぁいいか。
 高校時代からずっとARBを聴いて来て、コピーバンドをやり、そのメンバーが本物のARBに入った。そして未だにARBを聴いている。もういい歳なのだが、ARBを聴くと高校時代の気分に戻れる。そしてギターを弾く。10分も弾いたら指が痛くなってしまうが、弾きたくなる。それくらいARBに影響を受けている。ARBは1977年の結成、デビューは78年。まさにARBとともに青春(今も気分は青春)を過ごした。魂こがして。。。。
 だからやっぱり田中一郎も忘れてはならない。実は一郎もソロアルバムを出している。当然それも聴いていたりする。今年5月に出したアルバムのタイトルは「Black&Red」。ARBのリーダーはそもそも田中一郎だったし、ギター弾きとしては、ギタリストの一郎に憧れた。高校時代、行きつけの楽器屋で行われた田中一郎のギター教室みたいなものに参加したこともある。あはは・・・。その一郎も今や57歳。そして凌は55歳。還暦も近い。。。となると俺ももういい歳であることは間違いない。いい歳して、ロック♪それもまたよし。
 歳を重ね、経験を重ね、酸いも甘いも噛み分け、年輪を重ねた男の顔。
 それがこちら。

CDジャケット表写真。石橋凌はなかなかシブい
~CDジャケット表写真。石橋凌はなかなかシブい~

 石橋凌のソロアルバムを聴く人は多いだろうが、田中一郎のアルバムも聴いている人は少ないだろうな、と一人で悦に入る。凌のアルバムは有名なミュージシャンがレコーディングに参加していて完成度が高い。ちょっとぽっちゃりしたけど55歳になっても凌はカッコいい。さすが俳優だ。初回限定かどうか分からないがDVDもついていて、凌が俳優業と音楽にどう向き合っているかカッコよく語っている。もちろん声もいい。凌の歌はカッコいい。
 だが、一郎のギターもさすがだ。甲斐バンドでも活躍したギターテクニック。ボーカルでは凌に大きく差をつけられているが、ギターの音は最高。やっぱりARBもEBI君には悪いが、ギター:一郎、ベース:サンジの時が最高だったと思う。だから一郎が脱退してしばらくはARBを聴かなくなってしまった。。。。。凌がいても、KEITHがいても、なんだかARBではない気がした。。。EBIが入って復活して一味違ったけれどもまた好きになったのだが・・・。そんな一郎のアルバムもついつい聴いてしまうなんて、どれだけARBが好きなのか、と自分でも可笑しく思う。
 石橋凌に田中一郎。俺にロック魂とバンドの楽しさを教えてくれた二人の表現者が、還暦も近くなって、さらにどんな手本を見せてくれるか楽しみである。

CDジャケット裏写真。一郎はなぜか女子高生風
~CDジャケット裏写真。一郎はなぜか女子高生風~

 一郎がなぜか女子高生風の女装をしているのは、何を表現しているのか、何度曲を聴いても理解ができなかった。。。。何か意味があるに違いない。とは思うけれども、これは真似をしないようにしておこうと思う。やっぱり外見は凌を手本にするべきだな。チャレンジ精神は一郎を見習おう。魂こがして!

来年に向けたセミナー

2011-12-07

 師走だというのに、それも月曜日に、セミナーを行なった。日が悪いのは承知の上だが、どうしても今年の内にやっておきたい。そんな気分で「営業改革セミナー for 2012」を12月5日(月)に品川のコンファレンスセンターで開催した。
 商売とか、効率とか、採算とか、生産性とか、そんなものは度外視して、男にはやらなければならないことがある!!いや、女でもあるだろう。男でも女でもどっちでもいい。(最近はその中間の人がたくさん活躍しているが・・・・)
 おかげさまで、年末にも関わらず、満席で、ご好評をいただいた。やって良かった。いや、やらなければならなかったからやるしかなかったのだが。

会場はこんな感じ
~会場はこんな感じ~

 セミナーテーマは、「失注ゼロ・無駄足ゼロの戦略的営業改革」。サブタイトルに「20年・2700社で培った絶対の『自信策』を生でお伝えします」と入れた。そうだ、そうなんだ。今年2011年は設立20周年。こんなタイトルを入れられるのもあとわずか。20年積み重ねてきた実績、実例、事例を元に、絶対の自信がある営業改革の提案を行なう。かなり自信がある。
 来年、2012年は厳しい年になる気がするのだ。。。。。ユーロ危機というかEU危機というか、あれだけ火種を抱えたEUが無事で済むとは思えない。何か事が起これば日本にも影響があることは間違いない。ヘタをすると100年に一度と言っていたリーマンショック級がまた来るかも・・・。3年に一度じゃないか!とツッコミを入れる余裕すらなくなる可能性あり。
 そして、2012年問題。団塊の世代がいよいよ65歳となり、現役引退となる。急激な影響はないかもしれないが、これから人口のボリュームゾーンが現役を退き、年金を受け取り始めることになるから、国内でも明るい話題を聞けそうにない。
 就職氷河期も毎年恒例でずっと氷河期のようになっている。若年層が定職に就けないという事態は大いに問題だ。大学進学率が上がって、昔の大卒と今の大卒を比べてはいけないから、高卒の内定率と合わせて考え、高卒大卒の新卒時に何割が就職できないか、をケアする必要がある。無職、フリーター、派遣など無収入、低収入層が増えるのも景気を冷やす要因になるだろう。
 団塊の世代が金を稼がず、金を受け取る人たちとなり、若者たちが低賃金に甘んじて稼げない人たちになれば、世の中の金がうまく回らなくなることは必然。となると消費税でも上げて辻褄を合わせようということになるだろうが、そんな議論があるだけでこれまた景気にはマイナスだ。
 などと、あれこれ考えていると、はやく手を打たないとまずいと思うのだ。それをはやく伝えておかなければならない。私の営業改革、営業強化、経営改善ノウハウをより多くの企業や人に伝えなければならない。

 そんなことで急遽開催したセミナーなのだが、何しろ伝えたいことがたくさんあるから内容はギューギュー詰め3時間半。3部構成。アンケートに「時間が足りず、急ぎ足だった。もう少しじっくり聞きたかった」と書かれたが、そうなんです。急ぎ足だったのです。詰め詰めだったのです。
 まぁそんなことを言ったら「お前のセミナーはいつも詰め詰めじゃないか」と言われそうだが、せっかく聞いてもらうとなると、なるべくたくさんのことをお伝えしたくなる。親切なのです・・・(笑)。
 第1部は、「営業活動は戦略実行の最前線だ! 」と銘打って、ストラテジック・セールスを戦略仮説検証に組み込むことを提言。正解がない時代だから、戦略実行に仮説検証ループを組み込むことが大切なのだ。営業活動や営業現場が戦略実行の最前線であるという認識を持っている企業が少ないように感じる。ここの感度を上げていかないと厳しい時代を生き残れない。
 それにはもちろん武器も必要。第2部では、弊社の東海林から「ストラテジック・セールスはこうして実現する!」と題して、武器の紹介を行なった。鉄砲や弾がなければ戦には勝てない。いくら立派な戦略を立てても武器がなければ戦えない。ここを精神論で乗り切ろう、営業マンの頑張りで何とかしようと思うから、結局特攻隊とかニ○三高地みたいな話になって、戦死者の数の割に成果が小さい結果となる。
 その武器を使って戦うのも、戦略を立案するのも、人間である。だから第3部では、「戦略実行のエンジンは『心』である! 」として、社員が頭を使って仕事をするためのポイントについて解説した。2700社を見て来たけれども、結局のところ「人は心で動く」。これは2500年前の孫子の時代でも、21世紀でも、2012年でも2011年でも変わらない。不変の法則。
 やっぱり自信があり過ぎて、多少偉そうなモノ言いになってしまったわけだが、伝えたいことは伝えた。あとは実践していただくのみだ。良い形で2012年を迎えて欲しいと思う。

 と、思っていたら、弊社の北海道の担当者が、どうしても北の大地でもやってくれ、と言うので、2011年中には間に合わないが、年明け早々に札幌でも同じような内容を喋ります。冬の札幌は行きたくないと抵抗したのだが、北海道の担当者が熱く訴えるから仕方なく折れた。

◆「北の大地を熱くする!」新春・営業改革セミナー
  『失注ゼロ・無駄足ゼロの戦略的営業改革』(札幌)

 北海道のみならず、2012年以降の厳しい時代を乗り切るヒントを聞きたいという方は是非札幌にお運びください。観光ついでか、ついでに観光するかはお任せします。

プロ野球のオーナー企業

2011-12-05

 モバゲーのDeNAが横浜ベイスターズのオーナーになることが承認された。「横浜DeNAベイスターズ」の誕生だ。厳正な審査を行ったという話だが、何を基準に審査したのか、明らかにされるのだろうか。
 DeNAという会社に文句はないが、ソーシャルゲームなるものに、社会的な意義があるのか?プロ野球を通じて知名度を上げて、世のため人のためになるのか?と疑問もある。
 かつてライブドアがオーナー企業として名乗りを上げた時、反対していた理由は何だったのか?無料ですよと言いながら、実際にはあれこれ課金してしまう、という子供たちや時間を持て余した主婦などがはまって小遣いを注ぎ込んでしまう、というビジネスモデルの方が、ライブドアや楽天などよりも余程問題ではないのか。
 TBSが売りたくて売りたくて仕方なかったという事情もあるのだろうし、他に買い手がいなかったという事情もあるのだろうが、買い手企業の審査をし、選別すると言うのであれば、「なるほど!」と納得できる審査をしてほしいものだ。それができないなら、金さえだせば、買ってくれるなら、誰でもオーナーになれます、と正直に言えばどうか。
 楽天やソフトバンク、オリックスなど実体が目に見えない企業の参入は世の流れだろう。鉄道会社や新聞社、メーカーなど商品が目に見えて、一般の消費者を相手にするような企業は分かりやすいが、人口減少の日本では勢いも鈍ってしまうのが必然だ。だからIT企業だろうとネット企業だろうとまったく文句はないが、野球少年たちがプロ野球選手になることを夢見て憧れるに足る、公の利益につながるような企業がオーナーであって欲しい。理想論過ぎるだろうか。
 そもそも楽天だけが反対するという図式も微妙だな。楽天はDeNAのライバル、グリーと関係が深いらしいが、グリーのために反対しているのか、プロ野球全体のことを思って反対しているのか・・・どうだろう?そして、ネット企業オーナーの先輩である楽天が疑問を呈するような企業を他のオーナー企業が疑問視しないことにも不自然さを感じる。
 まぁもう決まってしまったことで、こちらはプロ野球に縁もゆかりもないから、どうでもいいと言えばいいのだが、せっかくだからいいチームを作って欲しいものだ。でも、なんだかうまく行かないような気がする。。。
 DeNAが行き詰まったら、NIコンサルティングが買収に乗り出そう、なんて言えるだけの力もないのだから、偉そうなことは言えない。。。個人的には、横浜京急ベイスターズか、横浜崎陽軒ベイスターズになってくれたらいいな。
 横浜は、第二の故郷だし、横浜のためにも頑張って欲しい。だが、横浜が頑張って最下位脱出されると、第一の故郷である広島のカープが最下位になる可能性が大きい。。。。第一と第二の故郷がプロ野球の最下位争い・・・・笑。

スマートフォンかガラケーか

2011-11-22

 先日、ある研修会に参加したら、「今どきガラケーを使っているようではバカにされますよ」とバカにされた(笑)。そもそもこのガラケーも「ガラパゴス携帯」の略ですよ、と書かずにはおられない。さらにそもそも、「ガラパゴス携帯」とは何ぞや、ということについても解説しないと意味が分からない人がいるのではないか、と心配になる。夜も寝られない程ではないが、心配だ。  心配だけれども、ここは我慢して先へ進もう。
 私の携帯はガラケーだ。それもかなり古い。。。スマホにしたくないとか言う以前に、機種変更をするのが面倒くさいのだ。(ちなみに、スマホはスマートフォンの略。これは雰囲気で分かるか・・・。)と、思っていたら、周囲はどんどんとスマホユーザーだらけになり、今では電車に乗ってスマホを出して操作しているとカッコいいのではなく、それは当り前になってしまって、ガラケーを出してピコピコやっているのがカッコ悪いようになってしまった。。。。。そして研修会ではバカにされる始末。若者が多い会ではなく、どちらかと言うと年配というかオジサンの多い会だったのだが、そこでも講師にダメだしを食らった。買い換える金がないわけではないのだが、面倒なのだ。別に今の機能で充分だし・・・。なんて考えてしまうところがすでにダメなのかもしれないが。。。。。。。
 そんなことで、世間はすっかりスマホ花盛りとなり、タブレットもどんどん増えてきたから、私の会社でもスマホ対応のアプリを世に出している。
 最近出したのは、「顧客創造日報 オフライン版」というスマホアプリ。電波の届かない場所でも日報入力OKとなるアプリだ。なんと無償。iPhone版もAndroid版もある。そもそもスマートフォンへの対応は、iPhoneが出た当初から行なっている。スマートフォン版 営業支援(SFA)・顧客管理(CRM)システムだ。何を隠そう、グループウェアもある。スマートフォン版 NIコラボだ。なかなか便利みたいで、うちの社員も大半はスマホを使っている。
 ちょっと前に出したスマホアプリが、NIコラボNow!だ。これは3.11東日本大震災の教訓から生まれたのだが、スマホのGPS機能を活用したアプリである。なんとこれも無償。
 それなのに・・・、そんなアプリを作っている会社の社長なのに、、、、未だにガラケー。そろそろ替えようかなとも思うが、ガラケーにはガラケーの良さもあるような気がする。まぁガラケーの機能もすべて使いこなしているわけではないが。。。
 ちなみに言っておくと、タブレットは持っている。ふふふ・・・。iPadだ。どうだ!!しかし、すぐにiPad2が出て、心が折れた・・・。新機種が出るのが速過ぎる。Appleさん、GoogleさんをはじめIT業界の皆さん、もうちょっとスピードを落としてくれてもいいですよ。。。
 スマホに変えて、「どうだ、最新機種だぜ!」と思っても、すぐに旧式になってしまうのがイヤだ。かと言って、常に最新機種に乗り換えて行くのも、乗せられている感があってイヤだ。なんだかもったいない気もするし。。。とか思っているとガラケーから抜け出せない・・・・。壊れるまで待つしかないか。。。

可視化経営フォーラム2011

2011-10-14

 可視化経営フォーラム2011『戦略と実行』を開催した。品川駅の港南口からデッキでつながっているTHE GRAND HALL だ。だがTHE GRAND HALL という名前の割に、あまりGRANDじゃない感じで席が狭く、満席で500名ほど入った会場は熱気があり過ぎて、受講者の皆さんには不快な思いをさせたかもしれない。申し訳ありません。
 今回は、慶應義塾大学ビジネス・スクール教授である清水勝彦先生の「戦略と実行」という本に触発されて企画したので、メインタイトルもそのまま『戦略と実行』だ。そして、第一部基調講演に、清水先生をお招きして、ご講演いただいた。講演タイトルは、組織的コミュニケーションが「戦略実行力」を高める!
 戦略がそもそも戦略として機能しているのか?戦略があったとしてもそれが実行に移されているのか?という問題提起をしていただく。たしかに、戦略、戦略と言いながら、全然戦略的ではない会社も多いし、どこの会社にも当てはまるような方針を戦略と呼んでいる場合も少なくない。そして、その戦略が現場の社員に浸透せず、日々の業務に活かされていない。これではダメだ。。。清水先生はそれによって現場が「へとへと」になっていると指摘。この問題をクリアするためには「わざわざ」手間をかけて実行していくべし、と。

会場はこんな感じ
~会場はこんな感じ~

 それを受けて、私の第二部。
 清水先生の戦略と実行についての問題提起に「可視化経営」で答える。戦略立案から、その実行、そして日々のモニタリングまで一気通貫でご支援できるのが「可視化経営」というフレームワークであり「可視化経営システム」だ。今回は特に、戦略と呼びながらも戦略性がないという問題の解決策として、「利益創出方程式」とその実践事例をご紹介した。この「利益創出方程式」を自社の事業に組み込み、値を大きくしていくことができれば、戦略が戦略らしい成果を生むようになる。もちろんその時の切り口として、機能的なドメインを忘れてはならない。顧客に提供する機能、効用にこだわりながら、「利益創出方程式」を考えてみるといい。
 こうして立案した戦略もしくは戦略ストーリーは、あくまでも仮説に過ぎないから、実行しながら仮説検証する。絶対の「正解」はないから、仮の「正解」を置いて、それを真の「正解」にしていく。それが実行段階だ。実行するには、それをモニタリングする仕組みがなければならない。やってもやらなくても分からないようなことなら誰もやろうとはしない。点数の出ないゲーム、勝ち負けのないジャンケン、賞品の出ない競技に真剣になることはない。この仕組みは可視化経営システムのデイリーモニタリング機能を使って、経営コクピットを作ればできる。
 ここまでの仕組みを作っている企業は、大手企業でもそう多くはあるまい。だが、これからの時代はたとえ中小企業であっても、やらなければならない。やらなければ勝ち残っていけない。NIコンサルティングに相談いただければ、思ったよりも安価に実現できることに驚かれるのではないか、と思う。是非、可視化経営に取り組んで欲しい。

川内優輝の次に期待!

2011-09-06

 2月の東京マラソンで3位に入り、「死んでもいい走り」を見せてくれた県庁の星、川内優輝選手(24)。世界選手権での活躍を大いに期待していたが、残念ながら18位。そしていつものように医務室へ。倒れ込むほど力を出し切る姿は素晴らしいが、前半の勢いをもうちょっとキープして、実業団のエリート選手を上回って欲しかった。孤独な市民ランナーとして、団体なんか関係ないぜ!俺は俺だけを信じる!くらいのギラギラした野獣魂を期待したのに・・・・・・・。
 なんと、「団体で銀メダルが獲れて嬉しい」だと。。。。。マラソンは個人競技じゃないのか!?なんじゃそりゃ。それも日本人最高が7位なのに、銀?
 なぜ銀?と思って調べてみたら、マラソン団体戦というのは、97年アテネ大会から実施しているもので、上位3選手の合計タイムで争われる。正式名称は「マラソン・ワールド・カップ」で世界陸上のメダル数にはカウントされない・・・・・。今回はケニアが金で、6時間29分23秒。日本は6時間41分13秒で銀だったそうだ。でも、メダル数にはカウントされない・・・。なんだかイマイチではないか?駅伝じゃないんだぞ。。。
 どうした?優輝!日本代表になって、野生の牙を抜かれてしまったのかい?
 死んでもいい!とギリギリの状態で走っているのに、日本チームはどうかな?みんなでメダル獲れるかな?なんて他の人のことまで考える余裕があったのかい?
 新聞やネットなどの論調を見ると、川内優輝は健闘したらしい・・・。最後までよく粘ったらしい・・・。実業団の選手に比べて練習時間も少ない、コーチもいない環境なのに良く頑張ったらしい・・・。8位入賞を目指すと言っていたのに18位でも許されるらしい・・・。
 優輝!君はそれでいいのか?「市民ランナーなんだからそんなもんだよ」ってバカにされてるんじゃないのか?陸上の専門家(実業団の人たち)から「あぁ~市民ランナーが日本人トップにならなくて良かった・・・実業団の存在価値が疑われるところだった・・・」なんて思われてるんじゃないのか!?
 世間は許しても俺は許さん(素人が勝手なことを言ってすまない・・・でも君も本当は納得していないだろう?)。頼むから、「個人はダメだったけど団体で銀が獲れて嬉しいです」なんて優等生みたいなことを言わないでくれ。。。。。。今度は、得意な冬のレースでギラつくような熱い走りを期待する!!マラソンは個人競技なんだ!一匹狼でも走れるんだ!公務員でも世界と戦える!ということを証明して欲しい。そしてロンドン五輪へ。
 そこでまた「団体でメダルが獲れたら・・・」なんて言わないでね。。。。「他の人のことなんか考えてる余裕はありません。自分のことだけ考えて、これで死んでもいい!という走りをします」と高らかに一匹狼宣言をして欲しい。牙を剥き出しにして。
 川内優輝の次に熱く期待する!!

バースデーに松下幸之助

2011-08-05

 何度か書いたことがあるような気がするが、私の会社では誕生日にバースデー休暇なるものをとるようになっている。単なるリフレッシュ休暇ではなく、人生について考えようというものだ。
 2日間・・・休まなければならない。バースデー休暇をとれと言いながら、社長が休暇をとらずに仕事をしていては社員が休暇をとりにくい。休暇をとらなければならない。どうしよう・・・。
 土日などいつもの休みは会社にいる。休みの日にもオフィスに行きたい・・・。それが私の休暇である。通常の休日であれば、オフィスには誰もいないので、私の自由なパラダイスである。だが、バースデー休暇は平日にとることになるので、オフィスに行ったら社員がいて、休暇をとったことにならない・・・。
 だから例年は、何とか土日に引っ掛けて家族で旅行に行ったりする。これならオフィスには行けない。あきらめもつく。だが、今年は曜日の関係でそれもできず、水曜木曜の休暇となった。
 家にいてもすることなし。仕事より面白い趣味もなし。仕事が一番面白い。仕事働楽だ。サッカーが好きでサッカーで飯が食えたら幸せなように、コンサルタントの仕事やNIコンサルティングの経営が好きで面白い。企業経営がどうあるべきかを考えたり、どういう仕事の仕方がハッピーなのかを考え、それをどう支援するかを考えているのが楽しいのだ。いやはや、こういう時に、サッカーの三浦カズが40過ぎてもサッカーの現役選手でいたい気持ちがよく分かる。金ではない。それが好きだし、楽しいんだな。
 と思っていたら、元日本代表DFだった松田選手が34歳で急逝したというニュースが・・・。彼がマリノスから戦力外通告を受けて退団する最後のゲームで、「俺はマジでサッカーが好きなんす。。。。もっとサッカーがやりてぇ」とファンに訴えていた映像が流れた。分かる!!その気持ち!そうなんだよ。J2だろうが、JFLだろうが関係ないんだよな。あぁ、泣けてきた・・・。マツ!ガンバレ!天国でもサッカーしてくれ。お前も仕事働楽だったんだな。。。。ご冥福をお祈りする。
 この仕事働楽な気持ちをなんとかしなければならない。企業経営について考えたい。それが我が人生を考えることなのだ。と思って、ふと浮かんだのが、「経営の神様」松下幸之助だ。まさに仕事働楽のお手本。
 実は、ここのところ、松下幸之助の教えに助けられている。「ダム経営」とか「成功の要諦は成功するまでやり続けることにある」とか結構使わせてもらっている。この機会に、改めて松下幸之助に迫ってみよう。
 と、また思っていたら、松下幸之助を否定するかのような本が同時期に2冊発刊されているではないか。この2冊を読んで、松下幸之助の経営哲学を疑ってみよう。信じるために疑う。疑って疑って疑ってみてこそ、その先に本当に信じられるものが見えてくるはずだ。
 そこで読んだ本が、『ほんとうは失敗続きだった「経営の神様」』『血族の王 松下幸之助とナショナルの世紀』である。
 そりゃー松下幸之助だって人間なんだから、失敗もあるし、欠点だってあるだろう。「経営の」神様なのであって、本当の「神様」ではない。この2冊を読みながら、松下幸之助とパナソニックを疑ってみたけれども、やっぱり本物だと思う。偉大な経営者であることは間違いない。またその仕事働楽ぶりがいい。丁稚奉公から身を起こした初期のころはともかく、晩年の私心の無さは立派である。多少の老害はあったかもしれないが、だからどうした!?ゼロから世界の松下を作った人だ。ちょっとくらい勝手なことをやったっていい。仕事働楽なんだ。引退しろと言われても仕事より楽しいものがないんだから、死ぬまで仕事をするしかない。
 歳も40を過ぎると、「人生の折り返し点を過ぎて・・・」などと訳知り顔で「残りの人生も短い」なんて言いたくなるが、松下幸之助があの有名な熱海会談で、全国から集まった販売店の社長を3日がかりで説き伏せ、営業本部長代理として現場復帰したのが69歳の時だと言うから、40代や50代で年寄り臭いことは言っていられない。まだまだやる。まだまだやれる。仕事働楽だ。
 仕事を「道楽」のように楽しみ、それが世のため人のために役立ち、結果として金銭的な報酬もいただけたなら、まさにこれに勝る「働楽」はなし。仕事の道を極めようと決意したバースデーであった。

なでしこジャパン

2011-07-19

 女子サッカーのW杯で、なでしこジャパンが優勝した。どこでも話題になっているので、この雑記に書きたくない気もするが、書かないわけにはいかない・・・。ドイツを破って決勝まで進んだのも快挙だが、まさか決勝でアメリカに勝つとは思わなかった・・・。
 FIFAランキング1位のアメリカが、4位の日本よりも実力が上であることは間違いないだろう。何しろ過去に一度も勝ったことがないのだし、体格もかなり違う。決勝で負けていても、よく準優勝した!と賞賛されたはずだ。
 いくら相手が強くても戦い方があり、やり方次第で勝てるのだということを改めて教えてもらった。小さくて弱くても、柔よく剛を制す。なんとも日本らしい。
 しかし、なでしこジャパンの選手はなかなか上手い。サッカーをやっていた男たちは真っ青だろう。私もそうだ。MVPで得点王の澤はもちろんだが、宮間は上手いなぁ~と思う。よし!負けずに練習しよう、と思ったが、無理だな・・・。もう動けない。
 きっと女子サッカーが盛んになるな。私が中学校くらいの時には、サッカーには女子がないのがなんだか自慢だった。バレーとかバスケとかテニスとかは女子があって軟弱なスポーツだ、なんて思っていたが、今となっては女子もあっていいな。男子も女子も頑張れ。男子のサムライジャパンにも刺激になっただろう。
 何にせよ、なでしこジャパンは日本に勇気と元気を与えてくれた。感謝。ありがとう。おめでとう。よーし、俺も頑張るぜ。

ソルティ・ライチ

2011-07-06

 マイブームだ。熱中症対策にもいいらしい。今夏は節電もあるし、熱中症の懸念もあるから、これは皆さんにもおすすめだ。暑い国、タイの智恵だと言う。水分と塩分を同時に補給できる。なんと!スグレモノである。おまけに美味しい。
 その正体は、キリンビバレッジの「ソルティ・ライチ」

ソルティ・ライチ

 世界のKitchenからシリーズ。なかなかやるな!キリンビバ!!「塩」「氷」「果物の甘み」を味わえる、暑い国タイのひんやりデザート「ローイゲーオ」をお手本にして、ブランド誕生以来初めて、アジアの国のお母さんの知恵をヒントに開発した商品だそうだ。アジアの智恵も馬鹿にするなよ!という感じ。
 7月5日発売。暑くなってきて、節電でエアコンの温度を上げろ、いや、そうしたら熱中症になって大変だ、なんてことを言っているこの絶妙なタイミングで市場投入。素敵だ。何より美味しい。
 ライチも好きだが、そこに沖縄海塩をひとつまみ・・・・・・。これがなんともまたいい。沖縄の塩でもなく、天然塩でもなく、沖縄海塩。タイのデザートを手本にしたのに、なぜか沖縄。瀬戸内海の天然塩でもいいのではないか、と思ったりもするが、沖縄海塩と言われるとなんだか特別なような気がしてくる。
 よし!もう一本飲んで、熱中症対策だ。

ロックの日

2011-06-06

 6月9日、ロックの日。今年は生まれ育った地元広島で熱いセミナーを予定している。広島のコンサルティング会社、楽まうく(ラックマウクと読む)さん主催のセミナーだ。森本社長が書いたのであろうセミナー案内が熱過ぎて、何ともオーバートーク気味なのが、ロックである。ロッケンロール♪(ロッケンロールと言えば、不倫相手を脅して復縁を迫った内田裕也にはガッカリだ。。。ちょいと行き過ぎ、ロックじゃない)
 俺の大切なロックの日を楽まうく、森本社長に捧げることにしたのだ。6月9日は永遠のアイドル薬師丸ひろ子さんの誕生日でもある。。。もう結構いい歳だ・・・。ロッケンロール♪(ロックの日への思い入れは、昨年書いた「6月9日は何の日か?」を参照していただきたい。)
 セミナーテーマは「孫子の兵法に学ぶ営業改革術」。孫子兵法家として企業経営の根幹、営業力強化について語る。ついでに自社の創業エピソードも話せ、というオーダーを受けているから、孫子の兵法を使ってどうやって業績アップを実現したか、生の、真の、熱いストーリーをお話しする予定である。ロックの日だから、熱く行くしかない。広島周辺の皆さん、是非聴きに来てください。
 すでに、定員はオーバーしているらしいが、「立ち見でもいいから聴かせろ!」というくらいの熱い受講者がいることを期待する。ちょっとくらい大丈夫だろう。なにしろロックの日だから。席に座って聴くなんてロックじゃない。立って聴けばいい。ただし、ジャンプはしないでもらいたい。気が散るから(笑)。きっと、楽まうく森本社長も熱い人だから、定員オーバーしていても入れてくれるはずだ。受講費用はなんと6千円。安い!森本社長の話も聴けて、おまけに拙著「孫子の兵法 経営戦略」もついているのに6千円。立ち見でも安いと思う・・・。もちろん、それ以上に価値のある内容を喋る!!
 それで本当に熱くて、価値のあるセミナーになったかどうかは、気が向いたらまた報告します。ロッケンロール♪

厚労省はユッケを食べないのか

2011-05-06

 焼肉店でユッケを食べた人の食中毒で死者が4人となった。まだ重症の人もいるからさらに犠牲者が増える可能性もある。食中毒を起こした焼肉店や肉を卸した卸業者に責任があるのはもちろんだが、驚いたのは、そもそも厚生労働省の「生食用食肉の衛生基準」を満たす生牛肉は出荷されていなかったという事実だ。衛生基準を策定したのは1998年。O-157による食中毒が相次いだことで策定されたと言う。そして、実態調査を始めたのが2008年。10年後・・・。よく分からない。。。本当かな?基準を決めただけで終わりにしていたのか?それじゃまずいと思って10年後にようやく実態調査を始めたのか?よく分からないが、うちの会社でそんなことがあったら許さない。まぁ役所のことはよく知らないから、私が知らない何かしら事情があるのだろう。だが、その実態調査で、生食用として出荷されたのは、「馬肉だけで牛肉はなかった」という事実が判明した後、いったい何をしていたのか!?これは問いたいと思う。
 ユッケ食べないのかな?(ちなみに私は食べないが・・・)焼肉屋に行くことくらいあるだろう?食べなくてもメニューにユッケなどが書かれていれば、「生食用食肉の衛生基準」を満たしていない肉が、実際に市中で生食で販売されているという事実に気付くはずだ。「生食用食肉の衛生基準」を策定したり、実態調査を行なっている人たちが何人いるか分からないが、08年から調査をしていれば、すでに3年は経過しているわけだから、その間に焼肉を食べに行くことくらいあっただろう。というか、そんな仕事をしていたら、行けよ!と言いたい。「事件は霞ヶ関で起こっているんじゃない!!」とどこかの刑事ドラマだと叫ぶところだ。
 「生食用食肉の衛生基準」は作った。実態調査もしている。しかし、基準通りの実態になっていないにも関わらず、何もしようとはしない・・・・。この事実は許されないのではないか。
 放射能の人体への影響がどうのこうの言う前に、実際に4人も死者が出ているこちらの方が余程重大ではないか?より多くの国民に直接影響があるぞ・・・。何十年もかけて発ガン率が数%上がるかどうか、ということに大騒ぎしておいて、いきなり死亡してしまうかもしれない大腸菌は、気にしなくていいのか。放射能、放射線も目に見えないが、大腸菌も目に見えない。目に見えないからこそ国が基準を決め、国民が見えない脅威から身を守ることができるようにしているのではないのか。
 事件が起きてから、厚労省は都道府県などに対し、生の牛肉を提供している焼肉店や食肉処理施設を調査するよう求める通知を出したそうだ。放射能も大腸菌も結局同じだな。騒ぎが大きくなれば動く。そうでなければ事なかれだ。こういう役人にペナルティを与える必要があるのではないか。
 食中毒を起こした「焼き肉酒家えびす」のフーズ・フォーラスは潰れて社会的制裁を受けるだろう。食肉卸もアウトか、かなりの影響を受けることになるだろう。では、厚労省は?「生食用食肉の衛生基準」の担当者がいるのではないか?
 どこかのマスコミの記者さんに、焼肉を食べに行かないのか?ユッケは食べないのか?取材してもらいたい。「生食用食肉の衛生基準」はあるけれども形骸化していることに気付いて、どう思ったのか?なぜ対応策をとろうとしなかったのか?聞いてみたい。

見える化シリーズ9冊目

2011-04-21

 昨年の6月23日に「とうとう見える化8部作」とこの雑記に書いてから一年近くが経ったが、ついに、というか、とうとうを超えたらなんと言うのかよく分からないが、9部作目が出て、出版記念セミナーも行なった。
 9部作目は、NIコンサルティング専務取締役の本道が書いた「図解ビジュアル 経営の見える化」(実務教育出版刊)である。今回の本は、編集の島田さん曰く、「見える化を見える化した本」。なるほど!!!そう来たか。2ページ見開きで図解と解説が左右ページにセットされる作り。さすが図解ビジュアル。この本は、実務教育さんの「すべての見える化で会社は変わる」「すべての見える化ワークブック」に続く3冊目ではあるけれども、私というかNIコンサルティングにとっては、見える化、可視化の9冊目に当たる。最初に本道と「可視化経営」を共著で書いた時には、こんなに何冊も本が出るとは思っていなかった。9冊もあると並べてみたくなる。


~見える化9部作~

 9部作では何となくキリが悪いから、もう1冊あった方がいいかな・・・・・。うちの愚息は昨年、9部作目を「顧客の見える化」ではないかと予測したが、「顧客の見える化」もいいな。
 東日本大震災があったからというわけではないが、今は本当に先が見えない。この夏の電力供給も見えない。放射能はそもそも見えない。見えないのは不安である。今が苦しくても、多少厳しくても、希望の光が見えれば耐えられる。この希望の光を作って行く、見えるようにしていくのが、可視化経営である。将来不安のある今だからこそ、使命感を持ってより多くの企業に広めていかなければならないと思う。

 まぁそんなことで、4月20日に、出版記念セミナーを行なった。品川のコクヨホール(300名収容)が満席。冷房を入れたが熱気でムンムンしていた・・・・・。これは夏場に節電したら耐えられんぞ・・・とつい考えてしまう。それはいいけど、会場はこんな感じ。

終了間際に私が喋っているところだが、それでも空き席はほとんどなし
~終了間際に私が喋っているところだが、それでも空き席はほとんどなし~

 メルマガ広告などを何本か打ったら、300名がすぐに満席になってしまった・・・・・・。それだけ世間の関心、ニーズを感じる。ちょっと広告費を使い過ぎた。もったいなかった・・・。やはり先が見えない企業が多いから、見える化したいんだな。
 第一部は著者の本道、第二部で本を書いたわけではないけど、私が喋る。ついつい熱く喋ってしまうのはメイン講師じゃなくてもいつも通り。本気で可視化経営に取り組むべきだと思っているからつい熱くなってしまう。今回は、将来ビジョンを実現するために「ストラテジック・セールス」のシナリオを組み込むことも提言。これまた自信作だから、一層熱が入る。。。。まぁ自信のあることしか提言しないわけだから、常に熱が入ることになってしまうわけだが・・・・・・。
 受講された方の反応もとても良かった。是非実践してみていただきたい。何事も仮説検証。やってダメなら直してまたやればいい。その繰り返しが重要である。
 経営の見える化、可視化経営に是非お取り組み下さい。明るい未来が見えてきます。

大地震&大津波

2011-03-31

 2011年3月11日。東日本大震災の日。私はテレビで惨状を見ていた・・・。今はただご冥福をお祈りするくらいしかできない。。。被災された方々のご苦労を思うと胸が締め付けられる。私の会社でも、復旧支援プログラムを急遽立ち上げたり、少ないながら義援金をお送りしたり、取り急ぎできることはさせていただいたけれども、そんなことでは間に合いそうもない被災地の映像。。。。。映像を見ているだけで居たたまれなくなるくらいだから、現地におられる方の心痛は想像もできない。心よりお見舞い申し上げます。としか言えないのが心苦しいが、言わないわけにもいかないし。。。。。。。
 この3週間、何か発言したいと思いつつも、なかなか書く気が起こらず・・・。この雑記もすっかり間が空いてしまった。いろいろ言いたいことはあったのだが、書くことができなかった。口先だけであれこれ言うのが憚られた。現地、現場、現物を見ず、テレビの映像を見ているだけで分かったようなことは言えない。しかし、このまま押し黙っているだけでは芸がない。モードを変えなければならないと思う。
 まず、言いたいのは震災の被害を直接受けていない、受けたとしても当日電車が停まって歩いて帰宅したくらいで済んだ人たちの過度な自粛ムードについてである。さすがにこれは最近になって「自粛の自粛」などと洒落たことを言う人が増えてきて、見直そうとする流れもあるようだ。計画停電もあるから、ハデなことはできないかもしれないが、卒業式とか入学(社)式など、若者の門出を祝う一生に一度のことくらいキッチリやってあげて欲しい。被災地の学校が何とかして手作りで卒業式をやろうとしているというのに、他地区の大学などが卒業式を簡略化したり中止したりするのはやり過ぎ、気にし過ぎのように思う。一体誰に対して気を遣っているのか?東北の被災者の方々は、「俺たちが酷い目に遭っているのに東京の若者が卒業式をやるなど許せない」などと言ってはおられまい。そんなに了見の狭い人は東北にいないと信じる。
 どんなに大惨事があっても、結婚し、子供が生まれ、学校に通い、社会に旅立つ人の営みや人生を制限することはできない。どんなに身内に不幸があったとしても、そんな時に生まれた新しい命があれば、誰もが祝福するだろう。不幸があったからこそ祝いたいのではないかと思う。結婚式なども延期したり中止したりするケースが多いらしい。電気は落としてそれこそキャンドルサービスでやったらどうだろう。若い二人が新たな生活をスタートさせ、子供を産み育てるからこそ被災地も復興し、日本も元気になって行く。その門出は盛大に祝ってあげても良いと思う。実際、うちの会社の社員も4月に予定していた挙式を秋に延期した。これには福島原発の放射能漏れが大きく影響したのだが・・・。
 憂うべきは天災よりも人災である。地震は止められないが、原発事故は停められる。想定を超えた地震と津波だったと事故原因を天災のせいにすることはできないだろう。如何なることがあっても、決して放射能が外に漏れないようにしていたのではなかったのか。少なくともそう信じさせてきたわけだから、今回のこの事態は何とも・・・・・・・・。地震と津波は起こってしまったことで、人間が止めることもできなかったのだから、これから復興させていくしかないが、原発の放射能は今後長期に渡って影響が懸念される。通常の被災地と違ってボランティアが復興を手伝いに行くこともできない。
 おまけに計画停電。電力が足りないのだから仕方ないとは思うが、事故を起こして放射能を撒き散らした上に、停電・・・・・・。いつもはハデハデしい東京の街もすっかり暗くなってしまった。これでは経済も停滞するに決まっている。東京電力はダメだから関西電力から電気を買う、と店や商品を選択するように電力会社も選べれば、この顧客不満足をぶつける先もあるが、その選択肢もなし。黙って辛抱するしかなし。
 東北の被災地のことを思えば・・・と今はまだ我慢もしていられるが、夏になって猛暑の中でエアコンも使えなくなったりしたら黙ってはいられまい。それじゃなくてもこのところ温暖化&ヒートアイランドで東京の夏は暑くて死にそうなのに、エアコンがなかったら・・・・・・・・。いや、エアコンがなくて廃棄熱が出ずに、案外打ち水でもしてた方が涼しかったよ、とでもなったら結構な話ではあるが。。。
 あぁ~、書き始めるといろいろと言いたいことが出てきて・・・ダメだ、もう止めておこう。東北の被災地に行って復興支援することもできないし、原発に乗り込んで放射能と戦う勇気もない。行ってもまったく役に立たない。3月15日に予定していた自社の設立20周年記念イベントも社員に反対されて中止してしまった根性無しだ。。。。。人様に偉そうなことは言えない。
 だが、やっぱりもう一つ余計なことを言うと、花見もやったらいいと思う。年に一度しか咲かない桜の花をそのまま散らしてしまうのはあまりにももったいない。時に命をも奪う自然の力ではあるが、人の心を癒してくれる力もまた自然は持っている。ドンちゃん騒ぎはせずに、飲み食いはしっかりして経済貢献もしよう。ノンアルコールビールで我慢するくらいでどうだろう?
 私に出来ることは、本業を頑張って日本企業を元気にすることしかないな・・・・・・。そこで儲けたら寄付もして、あとはしっかり使い果たして日本経済に還元する。石川遼君が本業のゴルフで賞金を稼いで寄付するように。額が(ケタもかなり)違うけど、俺も頑張る!遼君も頑張れ!!みんなで頑張ろう! 

死んでもいいという走り

2011-03-01

 2月27日に行なわれた東京マラソンで、市民ランナー川内優輝さん23歳が日本人トップの3位に入って、世界選手権の代表に決まったという。なんと本業は、埼玉県職員で定時制高校の事務をしているそうだ。
 ゴールしたらそのまま倒れこんで医務室に運ばれた。まさに限界ギリギリの挑戦。今回たまたまかと思ったら、「今まで6回マラソンを走って、5回は医務室に行ってる。このレースで死んでもいい気持ちで走ってる。」のだそうだ。「このレースで死んでもいい」という走り。やるなぁ~~~!!優輝!いいぞ。その気合がいい。そんなことができるのも若い内のあと数年。。。。。死ぬ気でいけ。
 マラソン(特に男子)にはあまり興味がなかったが、川内優輝の登場で楽しみになった。世界選手権には有給休暇をとって出場するという。そんな有給休暇の使い方って素敵。今回の3位入りで脚光を浴びて、いきなり「チーム優輝」なんてのを作ったりせず、公務員ランナーとして世界選手権で活躍してくれるといいな。
 医務室に運ばれるほどのレースをした翌日には、朝からスーツ姿でご出勤。8時15分から始業。その淡々としたところがいい。ガンバレ優輝!実業団で恵まれた環境を当り前だと思ってしまっているエリートランナー諸君、優輝に刺激を受けて「死んでもいい」という走りをしてみよう。エリートも負けずにガンバレ!

グラミー賞

2011-02-16

 第53回グラミー賞で、Best Pop Instrumental Albumに選ばれたラリー・カールトンと松本孝弘のTake your pickを聴いてみた。フュージョンのラリー・カールトンとB’zのロックサウンドがなぜコラボするのか?グラミー賞をとったかとらないかよりも、そちらが気になる。一体どんなサウンドになるのか。。。♪


「Take your pick」

 聴いてみたら、ラリー・カールトンのアルバムに松本孝弘がスタジオミュージシャンとして参加しただけ?と言いたくなるようなフュージョンアルバムだった。B’z的なロック系の曲を期待した人はガッカリするかもしれないな。
 曲はラリー・カールトンと松本孝弘が6曲ずつ作曲。松本孝弘が「俺はロック以外も弾けるぜ。何しろ元々スタジオでも弾いてたしな。」なんてことを言っている感じ。さすが、ギブソンが名前を冠するギターを作っただけのことはある幅広さ。日本人ギタリストの誇り。
 しかし、どちらかと言えば、ラリー・カールトンにもっとハードでロックな曲を弾いてみてもらいたかった。あのラリー・カールトンがロックを弾いたらこんなサウンドになるぜ!的な。。。もちろんラリー・カールトンのRoom335を聴いて育った(そうでもないか・・・)私としては、ジャズ・フュージョンのこのアルバムも嫌いではない。イヤ、むしろ、大人のギターサウンドとして楽しめる。まぁ欲を言えば、グラミー賞をとったくらいなんだから、中にRoom335並みの「おお!これは!!」と思わず唸ってしまうような名曲が入っていてくれたら良かったなぁと思う。
 いずれにしても、グラミー賞受賞おめでとうございます。今年は日本人が4人も受賞したとか言うから喜ばしい。国籍に関係なく賞を与えるグラミー賞の懐の深さにも感服。もちろん、ラリー・カールトンと松本孝弘の日米を代表するギタリストのギタープレイにも感服した。


8位にランクイン!!

2011-02-16

 大阪にセミナーで出張し、帰りに立ち寄ったブックストア談。またしてもやってくれました。ホントこの本屋さんは素敵です。
 な、なんと!「営業の見える化」が、ビジネス書のランキング8位に入っているではないか!?


壁面のランキングコーナー8位に鎮座する拙著

 ホントか!?と思わず著者自身が疑ってしまうほどの快挙。言い過ぎか・・・・。2009年の10月に出た本だから1年と4ヶ月が過ぎようとしているのにランクイン?それも今流行の「フェイスブック」などを押さえて?
 これは素晴らしいことです。
 毎日何冊も新刊が出て、数ヶ月経つともう埋もれてしまう。厳しい世界。広告も出なくなり、出版社の営業も次から次へと新刊が出るから古い本に構ってなどいられないのだろう。。。。。。さみしい限り。。。
 と思っていたら、8位ランクイン!!何かの間違いかもしれないが、まぁ良いことにする。どうも営業特集のイベントコーナーが平台で展開してあって、そこに置いてあったから、そのおかげかな?いずれにせよ、売れているのなら嬉しいことだ。
 皆さん、本を買うなら文教堂書店、ブックストア談へ。いい本屋さんです。


社員の結婚式

2011-02-14

 大阪のホテル阪急インターナショナルにて結婚式があった。大雪で新幹線のダイヤなどに遅れが出るかなと思ったが、徐行運転程度でセーフ。NIコンサルティングの社員同士の結婚だ。新郎新婦ともに社員というのは、また格別な思いがある。。。。。。縁あって入社してくれた人が人生の門出、節目、新たなステージを迎えるということに加えて、それぞれが人生の伴侶、パートナーをNIコンサルティングで見つけたという「媒介・触媒」的な役割まで果たしたことになる。良いご縁であればいいと思う。その出逢いが彼らの人生をより豊かにするものであって欲しい。
 昔なら、ここで仲人を務めるなんてことになりそうだが、最近は媒酌人がいないことが多いから、それは助かる。でもまぁ新郎新婦が社員ということになれば、主賓の祝辞が一番に回ってきて、やっぱり新郎新婦の人となりをご紹介しながら多少気の利いたことも言わなければならない。
 それにしても、社員同士の結婚式はなぜか冬に多く、雪に見舞われることが多い。なぜだ?まぁいいけどさ。。。。
 今回の新郎新婦はこんな感じ。

 ふふふ。なかなか素敵だ。チャペルも豪華だ。最近はまるで我が息子、我が娘のような気分になる・・・。やばいな。歳をとった証拠かな?「いつの間に大人になったんだ?」なんて思う。かなりヤバい。
 そして、披露宴で祝辞。僭越ながら・・・なんてことも一応言う。新郎新婦が社員だと参列者も社員が多くなるから、あまり僭越とは思わなかったりするが、一応言う。そういう形式や常識に囚われる自分にちょっとガッカリしながらも言う。最後には、ご両家ならびに参列者のご多幸まで祈ったりする。新郎新婦のご多幸は祈っているけれども、参列者はまぁ余計かな、と思うけど一応言う。型にはまっている。いったい誰に評価されようとしているのか・・・・・別にそんなことを言わなくても誰も文句は言わないだろうと思うけれどもつい言ってしまう。常識人の情けなさ。。。。。フフ
 そして、初めての共同作業、ケーキ入刀。主賓としての威厳も何もなく、携帯電話でパシャリ。席のすぐ前でやってくれたから綺麗に撮れた。

 社員の結婚式があると、やはり考えるのはもっと会社を立派にしなければいけないな、ということだ。結婚し、子供を産み、育て、教育をしていく糧もしっかり稼いでもらわなければならないし、披露宴で勤務先や仕事の紹介をした時に「あぁ立派な会社だな」「意義のある仕事をしているな」と思ってもらえるような会社にしたいと思う。入社してくれたすべての社員には「NIに入って良かった」と思ってもらいたいが、そこで人生の伴侶を見つけた人にはさらに「NIがあったからこそ今の自分がある」くらい言って欲しい。そういう良い縁や刺激を与えられる会社にしなければならない。
 彼らが何年か後、何十年か後に、結婚式のビデオを見た時、NIコンサルティングをどう評価するだろう・・・・。もちろん「社長のスピーチ、なんだか型通りで普通だったね」なんて言われないようにしたい。
 新郎新婦のお二人、ご結婚おめでとう。お幸せに。仕事も一層頑張ってください。


新潟にてセミナー

2011-01-31

 先週、新潟市内でセミナーがあって、上越新幹線Maxとき号で乗り込んだ。冬の日本海側でセミナーはやりたくない。ちなみに北海道もイヤだ。雪国の人には申し訳ないけれども、交通機関がストップしたり遅れたりすると困るし、そもそも人の集まりも悪い。交通機関の遅延リスクを回避するべく、90分とか120分程度のセミナーのために、わざわざ前泊するというのも時間効率が悪い・・・。現実的に言えば、2日分のコンサル料を払ってくれるのなら前泊して備えてあげても良いが、2時間分の講演料しかもらってないのに、前泊するのは勘弁して欲しい。。。なんてセコいことをいちいち考えたり、天候の心配をしたりするのがイヤだから、そもそも雪が降るようなところには行きたくない。
 まぁそんなことを言っていても、東海道新幹線で移動する時に米原地区が雪で徐行・・・なんてことになったりするから、雪国に行かなくても影響はあるんだけどね・・・。
 で、話は、新潟の話に戻るのだが、そもそも最初に話が来た時には担当者に断った。イヤだ、と。だがこの担当者がどうしても新潟に行ってくれと頼み込んでくる。お世話になっているパートナー企業主催のイベントなのだと。お世話になっている人にご恩返しをしたいのはやまやまだ。だがまだ粘る。「どうせ人が集まらないから止めた方がいいよ」と。そうしたら「絶対に満席にしてみせる」とまた担当者が切り返す。そこまで言うなら仕方ない。行ってもいいけれども・・・・・必ず満席にしろよと念を押す。そんな感じの社内のやりとりがあったセミナーだったのだが、案の定、今年の日本海側は大雪だ・・・。あぁ~あ、やっぱり・・・。ホレ見ろ。なんて思っていたら、前週にはJR東日本の新幹線が全線でストップ。システム障害だと言う。あーあ・・・どうするの?セミナーに穴が空いても知らないよ・・・。
 と、無責任なことを口では言うけれども、実際にはそういうわけにはいかないから、天気予報とニラメッコだ。2,3日前からは新幹線の運行状況をチェック。結構雪が降っていて、在来線はストップしたりしている。やれやれ。しかし前泊はせずに当日余裕のある列車で移動。多少遅れてもセミナーには間に合うように出る。
 東京駅を出て、途中までは天気も良かったが、新潟県内に入ると、いきなり雪。トンネルを抜けるとそこは雪国。。。。


雪です・・・

スキー場です・・・

 山間部はかなり降っている・・・。こりゃー大変だ。セミナー参加の申し込みは一応定員オーバーしたと聞いていたのだが、これでは出席率が落ちるのではないか。あぁーあ、やっぱり止めといた方が良かったんじゃないの?なんて思う。


銀世界に陽の光が差し込む

 平野部に入ると、ようやく陽の光が。。。一面は相変わらず銀世界だけれども、晴れてきた。きっと俺がセミナー講演をするからだろうな、と勝手に思う。「何か持ってる」と思うことにする。実際、新幹線は定刻に着き、新潟市内は晴れてきた。そして会場の「朱鷺メッセ」へ。素敵な建物だ。だが、地元以外の人でこの朱鷺を「トキ」とパッと読める人がどれくらいいるのだろう?とか考えながらセミナーの出番を待つ。
 講師控室には豪華なお弁当が用意されていた。「行きたくない」とか文句を言っていたので、うちの担当者が主催者に頼んで用意してもらっていたらしい・・・。ところがこっちはすでに新幹線の中で弁当を食べてきた。新幹線が遅れてもいいように用意は周到、準備は万端だ。話をする直前に食べたらゲップが出るし・・・。せっかくご用意いただいたのに食べられず。。。。。後で担当者に「わざわざ頼んで用意してもらったのに」と怒られた!申し訳ありませんでした。
 そんなこんなで、セミナー開始。「ホントは来たくなかった・・・」なんて嫌味なことも言いながら、雪の中参加していただいた方には満足していただかなくてはならない。外は寒いけれどもセミナー会場は熱くする。熱く経営改革、営業改革を語る。内容に自信があり過ぎて、つい熱くなる。受講された方は是非参考にして実践して欲しい。それでこそ雪の中、新潟まで行った甲斐があるというものだ。
 帰りの新幹線も定時運行だった。定刻で動けば新潟は近い。今回はトンボ返りでゆっくりできなかったが、新潟大好きです!!長尾家ゆかりの地でもありますし・・・。また呼んでください。雪の季節以外で(笑)。


経営方針の発表会

2011-01-24

 私の会社は12月決算なので、毎年1月に全社員を集めて経営方針の説明を行なう「全社大会」というイベントを開催する。それでこの土日、伊東温泉に行って来た。伊東は暖かくていい。みかんも美味い。
 土曜日の午前は全国から社員が集まる移動時間だ。時間の関係であまり辺鄙なところでは開催できない。午後から全社会議。これがメインイベント。全社の方針を私が発表し、各部門の発表を担当役員が行なう。そして質疑。日頃聞きにくいことをこういう場で是非質問して欲しい。いや、こういう場がなくても、何か不明なこと、納得できないことなどがあれば、日頃から質問してくれたらいいのに・・・と思う。実際出て来る意見や質問は、「そんなこと、ここで言わずにもっと早く言えよ」ということだったりする。。。社員との間に意識ギャップがある証拠だな。そんなつもりはないけれども、心理的な壁があるのかもしれない。
 ホテルの会場には、こんな看板が用意されていた。。。


写っている人物は気にしないでください(笑)

 社名オンリーの看板。なんだかバランスも悪いような気がする。が、まぁ気にしない。無償サービスだ。たぶん。。。ホテル側のサービス精神によるものであると信じることにする。余計なことは考えない。  実際、全社会議が始まると、プロジェクターを使うから、ハッキリ言って意味なし。と思うけど黙っていることにする。。。


スクリーンの影に隠れてせっかくの看板が・・・

 看板の効果は無かったが、参加した社員は皆、真剣に話を聞いているようだ。やはりこうしたリアルなコミュニケーションの場も必要だ。内容自体は当然ネット上で共有されているし、目も通しているのだが、実際に生で説明されると温度感まで伝わる。ヘッドホンで音楽を聴くのとライブコンサートに出掛けるのとの違いだな。
 ではネット配信ではダメなのか、何でもリアルで、顔を合わせていなければいけないのかというと、そうではないだろう。何しろそれは物理的に不可能だ。北海道から九州まで拠点も分散している。にも関わらず、生がいい、ライブがいい、顔を合わさないと伝わらない、と言っているだけでは、何も解決しない。
 ネットだけでもなく、リアルだけでもない。こうしてリアルに場を共有する機会があることで、普段のネット(バーチャル)コミュニケーションがより円滑になり、普段からネット上で情報を共有していることで、こうしたリアルな場で久し振りに会ってもサッと本題に入ることができる。

   全社会議で方針発表をした後は宴会、ボーリング大会、またまた宴会・・・そして温泉。最後はラーメン。伊東の夜は最後まで暖かかった。2日目は社員旅行っぽく観光だ。今回は陶芸体験。なぜ陶芸?と深くは考えない。きっとそこに陶芸教室があったからだ。なかなか面白かった。それでいい。
 お昼は、カレーライスのバイキング。なぜカレー?それもなぜバイキング?と深くは考えないようにする。きっと色んなカレーを食べたい人がいたからだろう。カレーをバイキングにしてもらってもあまりたくさんは食べられない。それが作戦かな?あ!ちなみに地ビールもあった。4種類ほどあった地ビールは有料。カレーバイキングはあまり食べないことを見越して地ビールを飲ませるという作戦か・・・。とかついつい考えてしまうからいけない。あれこれ考えるのは止めよう。
 と言いながら、伊東や熱海あたりをバスであちこち移動していると、温泉街のあり方について考えてみたくなる。多くのホテル、旅館が古びた感じで、活気がイマイチ感じられない。。。。やっぱり、考えるのは止めよう。コンサル料もらってないし・・・。コンサルタントは、こうしてどこへ行っても、ビジネスモデルや採算や活性化策を考えてしまうから、落ち着いてゆったりできない。だが、そんな商売が結構好きだったりする。遊びながらでも仕事のネタが増えていく。
 つい色んなことを考えてしまう全社大会であった。社員の皆さんが、温泉のことや陶芸、ボーリング、カレーのことばっかり考えて、経営方針を忘れてしまっていないことを祈る。


正月にはスポーツ

2011-01-05

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。おかげさまでNIコンサルティングは、2011年3月15日に設立20周年を迎えます。これも偏に皆様方のご支援とご愛顧があってこそ。厚く御礼申し上げます。

 さて、年が改まって2011年正月。自宅にいても暇です。もはや子供と遊ぶこともなく・・・酒も飲まないので・・・テレビを見ると・・・お笑いばかり。
 決してお笑いは嫌いではない。いや、むしろ好きである。だが、こうもお笑い番組ばかりだといささか食傷ぎみである。お笑い番組ではなさそうな番組でも司会やコメンテーターにお笑いの人がいる。さんま、たけし、ナイナイ、ダウンタウン・・・・・面白いが、出過ぎじゃないか。
 そんな中で正月休みに楽しみなのがスポーツだ。元日決戦と言えば天皇杯。そして高校サッカー。今年は地元の広島皆実(2年前の優勝校)が初戦で青森山田(昨年の準優勝校)に負けてガッカリ。やっぱりサッカーが気になる。中学高校時代は、高校サッカーを見て興奮して、サッカー部仲間を呼んで正月早々ボールを蹴ったものだが、今はムズムズするのをじっと堪える。もう動けない。。。となると正月に欠かせないのが箱根駅伝だ。陸上競技をやったこともないし、自ら走る気もさらさらないが、つい見てしまう。どこが優勝するかとか、シード権をとるかとか、あまり興味はない。これが出身校が出ていたりすると盛り上がるのかもしれないが、そんなこともないから、どうでもいい。まぁちょっと気になるのは、東洋大の山の神、柏原君かな。あとはよく知らない。
 何を見ているかというと、個と全体のせめぎ合い。本来個人競技の陸上なのに、駅伝となるとチームプレイとなる。特に故障者が出た時が好き。ご本人たちには申し訳ないけど、故障者を期待していたりする。選手本人のことだけを考えれば、無理せずにすぐ棄権すればいい。だがそこに「たすきをつなぐ」というチームの使命が入り込んだ時に見せる頑張り。普段、個人競技をしている人たちだけに、痛々しいほどにチームのために頑張ってしまうところがなんとも感動的だ。
 人間は自分のために頑張る時よりも、他人のために頑張る時の方が頑張れる。それが滅私奉公になって、個を犠牲にすることを前提にしてしまってはまずいけれども、自分のためであれば、自分が諦めればそれで終わり。自分が不利益を甘受すれば終わり。自分の記録が悪いだけ。これでは、どうしても踏ん張りが利かない。
 それが、チームのため、母校のため、先輩から受け継いだ伝統のため、と思えると普段以上の力が発揮される。そんな箱根駅伝の選手と監督とのせめぎ合い、葛藤を興味深く見る。
 今年は、幸か不幸か、鼻血を出しながら走っていたり、下り坂で滑って転んだり、ゴール手前でコースを間違えたり、ということはあったが、大きな故障者は出なかった。まぁ無事で何より。見ているだけの観客は好きなことが言えるが走っている本人たちは「勝手なことを言いやがって」と思っていることだろう。
 と、2日、3日と箱根駅伝を見ていたら正月も終わり。テレビをつけたらまたお笑いだ。。。。あはははは・・・まぁ面白いから許そう。日本は平和だ。10年後20年後に「平和ボケだった」と言われることのないようにしたい。

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